2021年11月25日、新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロン株(「B.1.1.529系統」)が、南アフリカ等で検出されたとのニュースが飛び込んだ。
「オミクロン株」は、世界を席巻したアルファ株・デルタ株と共通の変異に加え、さらに新しい変異を持ち、しかもそれがどんな働きをするのかまだ不明であるため、大きな懸念が抱かれている。
この新変異株の検出を発表した、アフリカ疾病管理予防センター(アフリカCDC)は、変異株検出国からの渡航禁止を強く推奨し、11月26日時点で未検出の英国も、南アフリカとその周辺国からの航空機乗り入れを禁止した。しかし日本は、この初期段階でまだ情報収集段階であった。
日本でもっとも敏感に反応したのは政府ではなく、株式市場であり、世界同時株価につれて、日経平均株価も敏感に反応し、800円以上値下がりした。
なお、WHOは11月26日に「B.1.1.529系統」を「オミクロン株」と名付け、「監視下の変異株(VUM)」に指定。欧州疾病予防管理センターは独自に「注目すべき変異株(VOI)」に指定した。