2021年1月8日午後5時半、予定より1時間遅れで、西村康稔新型コロナウイルス対策担当大臣と尾身茂分科会会長の記者会見が開催された。同日の午後、この会見に先立ち行われた「第21回新型コロナウイルス感染症対策分科会」を受けての開催であり、東北大学大学院教授・押谷仁氏など、他の分科会構成員らも参加し、報告を行った。
冒頭、西村大臣は、国会に向けて「特措法の見直し」対象となる感染症の範囲などの詳細について、基本的人権の尊重を守りながら、実効性を高めるための必要最低限の措置について、「分科会で様々ご意見をいただいた」と報告した。
さらに、西村大臣は年明けの急激な感染拡大状況については、「1都3県をはじめとする急激な増加、実効再生産数の増加、病床の逼迫について報告を受けたが、クリスマス時期の活発な人の動きが2週間後の今、出ているのではないか」と述べた。
また、この急激な拡大状況について、東北大学大学院教授・押谷仁分科会構成員からも「疫学的には不自然で異常」であるとして、詳細な追加報告があった。
会見終盤に、尾身茂分科会会長から、「8月に緊急事態宣言を出していれば、今の感染拡大はなかったかもしれない」という旨の発言があり、これに対して西村大臣が大急ぎで介入し、尾身会長の発言を軌道修正する一幕もあった。
会見の詳細については、ぜひ、全編動画をご確認ください。