2020年8月14 日(金)午後6時15分から、東京都千代田区永田町の中央合同庁舎会見室にて、西村康稔新型コロナ担当大臣の記者会見が行われた。
冒頭、西村大臣から、沖縄県での新型コロナウイルス感染症の感染状況についての報告があった。
「一昨日と今日、沖縄県の玉城知事と電話で会談をした。沖縄県の新規感染者の数について、今の状況について、情報共有をした。本日は106人ということで、玉城知事よりうかがった。病床の状況は、425ほど確保予定のところを298ほど使用している。重症者も14名まで来ており、かなり病床が逼迫してきている。
宿泊療養施設については、340室まで確保できている。また、県内の看護師さんの確保はできたということで、体制は整ったということでこの数字となっている。自宅で療養したいという方も多いらしく、調整に努めているということだ。
国としての、沖縄県に対する支援だが、病床確保の支援が何よりも重要だと考えている。今、厚労省で沖縄県と調整をしながら、支援を行っていくということである。
今日報道されていたが、自衛隊が、宮古から本土へ様態が急変した人の搬送を行ったということだ。とにかく、命を守るための病床確保について、国としても全力で応援していきたいと思う」
上記以外にも、8月11日に行われた「全国知事会」との意見交換、この日行われた小池百合子都知事との面会などについての報告も行われた。
続いて、各社記者と西村大臣との質疑の時間となった。IWJ記者からは、マスクの着用について、以下のとおり質問し、西村大臣からの回答を得た。
IWJ記者「政府は、新型コロナ感染症の感染回避策として、手洗いやマスクの着用を奨励しています。そんな中、7月の東京都知事選に『コロナはただの風邪』と訴えて立候補した『国民主権党党首』の平塚正幸氏が、8月9日に渋谷でマスクを着用しないデモ『第10回クラスターデモ』を行うとツイッターやYou Tubeで発表し、ソーシャルディスタンスや三密回避も必要ないと訴えた集会『クラスターフェス』を行い、一時ネットのトレンドランキング1位にも上がりました。
また、政治団体『日本母親連盟』の西東京支部は、Facebook上で『マスクの危険性と無意味さが明らかになってきている』として、全国の自治体へ一斉に、子供たちへのマスク着用をやめさせる請願書や要望書を提出するよう呼びかけを行っています。
こうした、明らかに政府の方針、また科学的・医学的に立証された感染回避策に反対する動きは、マスク着用を遵守・励行している他の国民に疑念や不安感を与えるものであると考えますが、西村大臣は何か具体的な対応策をお考えでしょうか?」
西村大臣「渋谷でそのような呼びかけがあったことは承知している。
私から東京都の方へ連絡もとって、『感染拡大』とならぬように対応を求めた。実際にはそれほど多くの人が集まらなかったと報告を受けている。
マスクについては、様々な意見がある。WHOはマスクの有用性についても評価している。
国民の皆さんには、引き続き、マスクを着用していただき、人と人との間の距離をとる、三密を避ける、こまめに消毒するなど、感染症回避の基本事項をしっかりと行って欲しい。
また、熱中症のリスクがあると感じた場合、マスクを外すことの出来る環境であれば、外していただくことも大事だと思う」