2020年8月14日、東京都新宿区の都庁で、小池百合子都知事による定例の記者会見が行われた。
会見冒頭、8月13日の新規の新型コロナウイルス感染者数を206人、重症者は21人と発表した小池都知事は、9月10日開業予定の東京国際クルーズターミナルのアピールを行った。
東京国際クルーズターミナルは「客船の大型化にともないレインボーブリッジの下を通過できない」として「世界最大の大型客船も受け入れが可能なように臨海地区の青海(あおみ)地区に整備した」と小池知事は説明した。しかし、同時に「現在は客船の運航が世界的に停止している状況」と述べ、巨額の投資をした同施設が、無用の長物化していることを認めた。
日本における新型コロナウイルス蔓延の一端を担った、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスの騒動を忘れたかのような無神経な会見となった。