都の感染拡大警戒レベルは最高度! 実質に乏しい「感染防止徹底宣言」ステッカー! キャッチフレーズ「特別な夏」は7回連呼! 帰省・夜間の会食自粛が求められる!~8.6小池百合子東京都知事 定例会見 2020.8.6

記事公開日:2020.8.14取材地: テキスト動画
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(取材・文:千浦僚)

 2020年8月6日(木)午後5時より、東京都新宿区西新宿の東京都庁 6F会見室にて、小池百合子都知事の記者会見が行われた。

 東京都医師会 副会長 猪口正孝氏、東京都総務局長 山手斉氏、福祉保健局長 吉村憲彦氏も登壇し、司会は政策企画局報道担当理事 杉崎智恵子氏がおこなった。

 冒頭、小池知事より新型コロナ感染モニタリング会議(第5回)の報告がなされた。東京都はこの3日間で新規陽性者が1000人を超え、前週から134%の陽性者増、警戒レベルは四段階中の最高レベルとなり、会議において専門家が「感染が拡大していると思われる」とコメントしたことが告げられた。

 それを踏まえて小池都知事は「この夏は、『特別な夏』」と称し、都民に今夏の、旅行や帰省、夜間の会食、遠くへの外出を控えるよう呼びかけた。

 さらに、「感染防止徹底宣言」ステッカー掲示についての報告もなされた。この虹のマークのステッカーは都内事業者の協力、参加によって、現在約16万3000枚が掲示されているという。

 ただIWJの確認によれば、各事業者の名前入り「感染防止徹底宣言」ステッカーは、都のサイトに、いくつかの登録事項と感染防止対応がなされていることを自己申告で入力するだけでダウンロードできるものである。

 その際に付随して送られてくる書面「感染防止徹底宣言ステッカーの利用について」には、「東京都は申請を受けて発行したステッカーの内容並びに、本フォームにつき、事実上又は法律上の瑕疵が無いことを明示的にも黙示的にも保証しません。また、東京都は申請者に対して、かかる瑕疵を除去してステッカーを提供する義務を負いません」「ステッカーの利用によって生じたトラブルやその他の損害について、東京都並びにサービス提供者は、故意又は重過失がある場合を除き、一切の責任を負いません。また、これらの情報等を利用して生じた申請者、利用事業者又は第三者の損害に対して東京都並びにサービス提供者は一切の責任を負いません」という二項の免責事項が記されている。

 13日にはステッカーを掲示していた江戸川区のフィリピンパブで、計8人のクラスターが発生したことが報じられた。

 小池都知事からのその他の報告がなされた後、各社記者と知事との質疑応答が行われた。記者からの質問は、新型コロナウイルスの感染に関連するものに終始した。内容によって東京都医師会 猪口副会長ほかの登壇者も回答した。

 挙手するも指名されなかったフリージャーナリスト横田一氏は、「知事の怠慢が第二波の原因ではないですか。知事選中の甘い対応が全国に感染拡大をさせたのではないですか。反省、謝罪しないのですか。ニューヨークは無料で検査を受けられますよ。世田谷に比べて遅れているのではないですか」と、マイクを介さず声掛け質問をしたが、小池都知事は応えず会見場を去った。

 詳しくはぜひ動画をご覧いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2020年8月6日(木)17:00~
  • 場所 東京都庁 会見室(東京都新宿区)

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