福島第一原子力発電所の雨水移送配管内部からラチェットレンチ発見!! 移送管の試運転で発覚! 点検の有無を問われ「個人持ち工具なので管理していない」!? ~12.10東京電力 定例会見 2020.12.10

記事公開日:2020.12.10取材地: テキスト動画
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(取材・文:渡会裕)

 2020年12月10日、東京千代田区の東京電力臨時会見場で、福島第一原発内の新事務本館からのインターネット中継による定例会見が行われた。

 11月26日、福島第一原子力発電所内の雨水移送管の試運転を行ったところ、雨水移送はできたが、移送管内部から異音が発生していることがわかった。内部を確認したところ、ラチェットレンチ(ボルトやナットを締める工具)が発見された。2018年11月にこの配管が新設された際に混入されたものと思われる。

 会見で記者から、「放射線管理区域内の物は厳密に管理されているはずだ。工具の確認点検はしたのか?」と問われた斎藤幹雄・広報担当は「当該工具は個人持ちのもので、管理はしていない」と述べた。

 会社所有であれ、個人所有であれ、放射線管理区域で使用したものは、放射性物質が付着している恐れがあり、厳密に管理しなければ、管理の意味を失う。

 今回の事象は電離則(電離放射線障害防止規則)違反の恐れがある。

■全編動画

  • 日時 2020年12月10日(木)17:00~
  • 場所 幸ビル(東京都千代田区内幸町)
  • 詳細 東京電力記者会見ライブ配信ページ

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