日刊IWJガイド・非会員版「国葬反対派に『黙ってろ』『統一教会と関わっている』とツイートした道議・道見泰憲氏、反日の統一教会を糾弾するメディアを「反日」呼ばわり!」2022.9.7号~No.3646号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~国葬反対派に「黙ってろ」とツイートした自民党の北海道議・道見泰憲氏、「統一教会と関わってる」「内心で共感している」「誇りに思う次第」ともツイート!! 一方で反日カルトである統一教会を糾弾するメディアを「反日」呼ばわりし、「隣国にどうぞ」などと、錯乱した論理破綻した誹謗中傷も! 過去には道議会で「アイヌの人々を甘やかしている」と発言も!! 反日カルトを「反日」と正確に理解できない頭の人間が地方議会の議員をつとめていていいのか!?

■<IWJ取材報告 1>「統一教会から北朝鮮への資金の流れを究明する考えはないのか?」IWJ記者の質問に対し、林大臣は「安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の非核化を目指していきたい」と論旨をすり替え!!~9.6林芳正 外務大臣 定例会見

■【中継番組表】

■8月1日スタートを切った、第13期のIWJは、ご寄付の月間目標額を、390万円に下げさせていただきました! しかしながら8月のご寄付・カンパは、8月末時点で月間目標額の31%の121万8000円にとどまりました! 今月9月の月間目標額は、8月の不足分の繰り越しとをあわせ、658万2000円です! IWJは第13期早々、ピンチです! 今月9月もご支援をよろしくお願いします!

■「IWJの活動は全面的に支持、応援してます」「信頼できるのは日本ではIWJだけです」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

■英リズ・トラス外相が6日、新首相に!! 緊縮財政を訴えたスナク前財務相に対し「借金を原資とする減税という右翼的な政策」で保守党党首選に勝利! しかし世論調査では英国人の50%がトラス新首相に失望!『ガーディアン』は国内問題に加え、ウクライナ紛争、EUとの対立などによる短命を予測!

■<IWJ取材報告 2>「国が弔意の強要をしないのであれば、その旨を全国の自治体や教育委員会に通達するべき」との指摘に文科省「各自治体において適切にご判断いただきたい」~9.5 立憲民主党「国葬問題」に関する(野党合同)国対ヒアリング

■対露制裁によってガス不足に陥り、苦しんでいるのは日本も同じ! ガス不足! 対露制裁による調達困難を見据え、政府が「ガス使用制限令」を検討! 家庭に節約を要請、それでも足りなくなれば企業に命令!!

■広がる東京五輪汚職! AOKIに続いてKADOKAWA役員も逮捕! 広告代理店の大広も家宅捜索! 電通の下請けで高橋容疑者に資金提供か!?

■古代アテネは現代の米国と同じ金融帝国であり、好戦的な覇権国だった!「民主主義の暴走」による帝国の末路!! 今こそ歴史に学ぶとき! 田代氏が解説する「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」~8月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、5月30日収録「岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー」後半! ぜひ、「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!
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■はじめに~国葬反対派に「黙ってろ」とツイートした自民党の北海道議・道見泰憲氏、「統一教会と関わってる」「内心で共感している」「誇りに思う次第」ともツイート!! 一方で反日カルトである統一教会を糾弾するメディアを「反日」呼ばわりし、「隣国にどうぞ」などと、錯乱した論理破綻した誹謗中傷も! 過去には道議会で「アイヌの人々を甘やかしている」と発言も!! 反日カルトを「反日」と正確に理解できない頭の人間が地方議会の議員をつとめていていいのか!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 「国葬に反対する方々にお伝えしたい…

 わかったから…

 賛成して欲しいとか野暮なことは言わないから…

 だからもう黙ってろ(怒り絵文字)」

 8月28日に北海道議会議員・道見泰憲(どうみやすのり)氏が投稿したツイートが、波紋を広げています。

※道見やすのり氏のツイート(2022年8月28日)
https://twitter.com/genkidama2019/status/1563757004006379521

 道見氏はツイッターのプロフィールに地方議員であることを明らかにしていませんが、自身のホームページによると、現在2期目の北海道議会議員で、自民党員です。

※道見やすのり氏ホームページ
https://domi.jp/

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 下記の号外記事は、公共性に鑑みフルオープンで公開いたします。

※(再掲載)文鮮明という「メシヤ」が「再臨した国」韓国に貢がされる「エバ国家」日本!? 自民党に深く浸透する統一教会の「正体」! ~岩上安身によるインタビュー 第897回 ゲスト 北海道大学大学院 櫻井義秀教授 2018.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/429742

※「日本国自体が統一教会の被害者、自民党政治家等が開き直ることで被害が拡大」! ~岩上安身によるインタビュー 第1083回 ゲスト 北海道大学大学院文学研究科・文学部 櫻井義秀教授 2022.7.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509116

※「統一教会を今後どうするのかということに収斂しない議論は意味がない」~岩上安身によるインタビュー 第1086回 ゲスト 北海道大学大学院文学研究科・文学部 櫻井義秀教授 2022.8.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509208

※「安倍元総理銃撃事件を山上容疑者の私憤による凶行だと片付ければ、その問題提起が一切無駄になる」!~岩上安身によるインタビュー 第1087回 ゲスト『となりのカルト』著者 榊あまね氏 2022.8.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509319

※「文鮮明の生まれたメシアの国である韓国を蹂躙した罪をつぐなうのは日本人、特に日本女性が負うべき罪」~岩上安身によるインタビュー第1088回 ゲスト『となりのカルト』著者 榊あまね氏 2022.8.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509414

※統一教会を脱会して「安心して帰ってこれる社会を作っていかなきゃいけないと思っています」~岩上安身によるインタビュー第1091回 ゲスト『となりのカルト』著者 榊あまね氏 2022.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509558

※統一教会問題「安倍元総理銃撃事件は、『来るものが来たのか』と思った」! ~岩上安身によるインタビュー第1089回 ゲスト 全国霊感商法対策弁護士連絡会 代表世話人 山口広弁護士 2022.8.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509526

※「統一教会って、正体がそもそもないんじゃないか。名前でも教義でもいくらでも変えるカメレオンのよう」~岩上安身によるインタビュー第1092回 ゲスト 元文科事務次官 前川喜平氏 2022.8.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509777

※【IWJ号外】旧統一教会=国際勝共連合とは国際麻薬連合のことだった! 米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリーによる旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の最暗部追及の調査報道シリーズ第1回(前編)! 文鮮明のダーク・サイドの核心! 麻薬と文鮮明の関係を追及! 2022.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509582

※【IWJ号外】中南米諸国を、麻薬密売と投資行動で食い物にしてきた! 米国の、ロバート・パリー氏による旧統一教会の最暗部追及の報道シリーズ第1回(後編)文鮮明のダーク・サイド! 麻薬と文鮮明の関係を追及! 2022.8.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509745

※【IWJ号外】米国のジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会の最暗部追及の報道シリーズ第2回(その1)!「反共」を看板とした文鮮明の本質はビジネスを超えたコリアン・ナショナリズムだった!? 2022.8.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509807

※【IWJ号外】ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の調査報道第2回(その2)! 文鮮明の元義理の娘らの目撃者が、文鮮明が広範なマネーロンダリングを行っていると主張! 2022.8.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509899

※【IWJ号外】ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の報道第2回(その3)! 北朝鮮は文鮮明の生地の土地を99年間賃貸! 信者はここを聖地と呼び、賃貸期間中は治外法権が認められている! 2022.9.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510185

※【IWJ号外】(9月3日付)米国の著名なジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の調査報道第2回(その4)! 文鮮明は『ワシントン・タイムズ』を使ってゴア氏をビッグマウスと捏造! 2022.9.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510301

※【第181-182号】岩上安身のIWJ特報!特定秘密保護法、憲法改正、原発・・・ 自民党と統一教会、その「深い関係」に迫る 2014.12.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/213536

※文鮮明の統一教会の政治的支配力の源泉は米国! ブッシュ親子を大統領に押し上げたのは統一教会! IWJは、この事実を伝えたコロンバス現代ジャーナリズム研究所Free Pressの記事を全文仮訳!【前編】2022.8.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509699

※文鮮明は米共和党主流に食い込んでいた! ブッシュ元大統領(父)はウルグアイで文の神学校に尽力! 布教のため育成の日本人女性4800人が8000万ドル資金洗浄! Free Press記事全文仮訳!【後編】2022.8.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509645

■<IWJ取材報告 1>「統一教会から北朝鮮への資金の流れを究明する考えはないのか?」IWJ記者の質問に対し、林大臣は「安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の非核化を目指していきたい」と論旨をすり替え!!~9.6林芳正 外務大臣 定例会見

 9月6日午前10時35分より、東京都千代田区の外務省にて、林芳正外務大臣の定例会見が開催されました。

 質疑応答で、IWJ記者は、旧統一教会問題について、以下のとおり質問しました。

 「統一教会問題についておうかがいします。

 (文鮮明教祖と金日成主席が会談した)1991年以来、統一教会が、北朝鮮に多くの支援を行ってきたことが明らかになっています。

 統一教会の主な資金源は、日本支部からの献金であることから、日本信者からの献金が最終的に北朝鮮の核ミサイル開発の資金として用いられた疑いも指摘されています。

 外務省として、統一教会からの資金の流れを究明するお考えはないのでしょうか? 林大臣のお考えをお聞かせください」

 この質問に対し、林外務大臣は次のように回答しました。

 「個々の報道等のひとつひとつにコメントすることは差し控えたいと思いますが、いずれにいたしましても、この、北朝鮮による『核ミサイル開発』、これは、我が国、および、国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないと考えております。

 今後とも、日米間で緊密に連携して、国際社会とも協力しながら、関連する安保理決議の完全な履行、これを進めて、北朝鮮の非核化を目指していきたいと考えております」

 IWJ記者の質問は、「北朝鮮の核ミサイル開発のために用いられた疑いのある旧統一教会からの『資金の流れ』の解明」についてです。

 しかし、林大臣の回答は、「北朝鮮の『非核化を目指す』」というものであり、質問の趣旨が、明らかにすり替えられていました。

 統一教会が巨額の資金を北朝鮮へ送っている事が大きく取り沙汰されるのを嫌ったのでしょう。ここまでのオトボケ回答を口にしなければならないほど、統一教会と北朝鮮の関係は触れてはならない「タブー」ということなのでしょう。

 冒頭、林大臣からは、「第2回日印外務・防衛閣僚会合(『2+2』)及び第14回日印外相間戦略対話」の開催について、報告がありました。

※第2回日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)及び第14回日印外相間戦略対話の開催(外務省、2022年9月6日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_001231.html

 また、6月中旬以降、パキスタンの各地で発生した大雨により、現在も被害が継続・拡大している洪水被害に対して、人道支援として700万ドル規模の緊急無償資金協力を実施するとの報告がありました。

※パキスタン・イスラム共和国における洪水被害に対する緊急援助(外務省、2022年8月29日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_001039.html

 統一教会と北朝鮮の問題は、日本国内のカルト問題とともに、日本の重大な安全保障にかかわる大問題です。IWJは、自民党の大臣がトボケようとも、追及を続けていきます。

 会見の詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「統一教会から北朝鮮への資金の流れを究明する考えはないのか?」IWJ記者の質問に対し、林大臣は「安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の非核化を目指していきたい」と論旨をすり替え!!~9.6林芳正 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510365

※【IWJ号外】米国のジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会の最暗部追及の報道シリーズ第2回(その1)!「反共」を看板とした文鮮明の本質はビジネスを超えたコリアン・ナショナリズムだった!? 2022.8.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509807


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◆中継番組表◆

**2022.9.7 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

調整中

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◆中継番組表◆

**2022.9.8 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】14:00~「安倍『国葬』やめろ! 院内大集会&官邸前行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「安倍『国葬』やめろ!市民集会実行委員会」主催の集会と官邸前行動を中継します。これまでIWJが報じてきた安倍晋三氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%99%8B%E4%B8%89
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【IWJ_YouTube Live】18:30~「岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員インタビュー」
視聴URL: 調整中

 岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた須川清司氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%a0%88%e5%b7%9d%e6%b8%85%e5%8f%b8

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「統一教会から北朝鮮への資金の流れを究明する考えはないのか?」IWJ記者の質問に対し、林大臣は「安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の非核化を目指していきたい」と論旨をすり替え!!~9.6林芳正 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510365

「国が弔意の強要をしないのであれば、その旨を全国の自治体や教育委員会に通達するべき」との指摘に文科省「各自治体において適切にご判断いただきたい」~9.5 立憲民主党「国葬問題」に関する(野党合同)国対ヒアリング
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510351

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■8月1日スタートを切った、第13期のIWJは、ご寄付の月間目標額を、390万円に下げさせていただきました! しかしながら8月のご寄付・カンパは、8月末時点で月間目標額の31%の121万8000円にとどまりました! 今月9月の月間目標額は、8月の不足分の繰り越しとをあわせ、658万2000円です! IWJは第13期早々、ピンチです! 今月9月もご支援をよろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 8月から始まった第13期も、9月となりました。

 今期から、ご寄付・カンパの月間目標額を、前期の400万円から390万円に下げ、さらに支出を絞って緊縮予算でのぞんでいますが、先月第13期のスタート月となった8月分は、8月31日の時点でご寄付は121万8000円、月間目標額の31%にとどまってしまいました!

 目標額に届かなかった残額268万2000円分は、今月の月間目標額に繰り越して上乗せとなりますので、今月9月の目標額は658万2000円となります。9月はかなり厳しいスタートとなりました。

 9月は5日までの5日間で、33万6000円のご寄付・カンパをいただきました。これは、上記の累積の目標額658万2000円の5%にあたります。

 なんとかこの9月は、8月の不足分もあわせて月間目標額に到達するよう、ご寄付・カンパによる緊急のご支援を、よろしくお願いいたします!

 どうかIWJ会員の皆さま全員のお力で、IWJをお支えください!

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、会員の数が足りなくなり、ご寄付が途絶えると、IWJは活動していけなくなってしまいます。

 IWJは、市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことで、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画して活動しています!

 権力に不都合であっても、真実を追及し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。これも、市民の皆さまのお支えがあってのことです。

 ウクライナ紛争が勃発してからの6ヶ月間、IWJは徹底的に「まとも」な「公正中立」に近い報道に徹してきました。そうしたところ、米国とウクライナのプロパガンダ機関と化したほぼすべての新聞、雑誌、テレビ、そしてネットの大勢とも違う「スタンス」を取り続ける結果となりました。

 その間の我々の報道を、他の米国のプロパガンダの走狗のような「報道」と比較していただければ、我々が独立メディアとしての使命をいかに果たしてきたか、ご理解いただけると存じます。

 9月2日も、ロシア関連で2本の号外を出しました。まだ御覧になっていない方は、サイトに掲載していますので、御覧になってください。

※【IWJ号外】(9月2日付その1)インドは日米欧側から中露側へ!! ロシア軍4大戦略訓練の1つ「ボストーク2022」に「クアッド(日米豪印)」の一員のはずのインド軍が参加!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510269

※【IWJ号外】(9月2日付その2)日本では「もうすぐロシア敗戦」「もうすぐロシアは国家として破綻」というロシア叩き報道が続いてきたが、どれも真っ赤な嘘!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510285

 石油輸出で潤っているロシアは、自国通貨ルーブルの急騰に「嬉しい悲鳴」を上げており、ルーブル高を抑えるため、「今年、最大700億ドル分(約9兆8114億円、1ドル140円で算出)の外貨を購入することを検討している」と、『ブルームバーグ』が1日、スクープしました。

 『ブルームバーグ』によると、今回、ロシアが購入する外貨は、世界の基軸通貨といわれているドルやユーロではなく、中国人民元など「友好的」な国の通貨が対象だということです。

 プーチン大統領は、6月15日に開催されたサンクトペテルブルグ国際経済フォーラムで、米国が主導するドル支配の経済システムとは別の、新たな非ドル決裁の経済システムへの移行を呼びかけていました。中露を接近させ、基軸通貨ドルの地位を危うくさせるような非ドル経済圏の創出のあと押ししているのは、米国の強硬で愚かな戦略です。米国は自分自身で覇権国としての自分の首を締めています。

 驚くべきことは、ロシア産の格安の石油を、ガスを世界最大の産油国であり、「親米国」のはずのサウジアラビアやUAEが購入している事実です! 中東の産油国も、安いエネルギー資源なら買った方がいいと。ロシア制裁にやっきとなってロシア産のエネルギー資源を禁輸しその結果自らがインフレや資源不足に苦しんでいる日米欧を尻目に、ロシア産原油を輸入し、輸出もしており、米国の顔色など気にもしていません。中東諸国も、ロシア制裁に参加していませんし、米国の支配から離脱しつつあるのがわかります。

 ウクライナ侵攻後のロシアの外交政策、中国との関係強化、イランとの接近、アルゼンチンのBRICSへの加盟希望歓迎、そして今回の非ドル通貨による外貨準備など、ロシアは確実に「新しい世界における新しい機会(New Opportunities in a New World)」(サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムの主題)へ向かって進んでいます。

 米国覇権こそ善、としてその覇権維持が望ましいという方向で強いバイアスのかかってしまっている日本のメディアは、こうした事実を、いまだにまともに伝えていません。

 もう1本の号外は、インド軍が日米欧側から中露側へついた、という情報です。ロシア軍4大戦略訓練の1つ『ボストーク2022』に、日米豪印を形成する『クアッド』の一員であるはずのインド軍が、中国軍など14ヵ国の軍隊とともに参加しました。米国政府は、『ボストーク2022』に参加したクアッドの一角であるインドが参加したことについて、記者に質問されても、何も答えられず、インドに対し、制裁を加えることもできず、狼狽しています。詳しくは【IWJ号外】を御覧ください。

 IWJは、国民をないがしろにして、米国の「代理戦争」準備を進める政府と、そのプロパガンダ機関と成り果てたマスメディアに対して、これでいいのか! と声を上げ続けていきます!

 また、安倍元総理が、統一教会の信者の息子である山上徹也容疑者に殺害されるという衝撃的な事件も、7月8日に起きました。

 8月26日に開かれた「安倍晋三元首相国葬反対声明」の記者会見で、霊感商法弁護団共同代表である郷路征記(ごうろ まさき)弁護士は、安倍元総理の国葬が行われれば、統一教会信者を励ますことになる、と懸念を示しました。

 統一教会員にとっては、「霊界で生き」、「地上におけるサタンの勢力との戦いに、天から助けてくれる人」である安倍元総理の存在を、自民党はわざわざ「国葬」扱いとし、「神格化」しようとしています。自民党と統一教会とのいかがわしい「野合」関係を永久に「守護」してもらい、その力を借りてでも「サタンの国」である日本を選民たる韓国の下にはべる「エバの国」にしようとしているのでしょうか!?

※閣議決定のみで国葬を強行!? 郷路弁護士「統一教会員にとって、安倍元首相はまだ霊界で生きている。安倍元総理国葬は旧統一教会を励ます」と危惧~8.26 23期弁護士ネットワーク「安倍晋三元首相国葬反対声明 記者会見」2022.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509829

※「日本国自体が統一教会の被害者、自民党政治家等が開き直ることで被害が拡大」! ~岩上安身によるインタビュー 第1083回 ゲスト 北海道大学大学院文学研究科・文学部 櫻井義秀教授
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509116

※「統一教会を今後どうするのかということに収斂しない議論は意味がない」~岩上安身によるインタビュー 第1086回 ゲスト 北海道大学大学院文学研究科・文学部 櫻井義秀教授
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509208

 自民党の結党時から幹部であり、CIAのエージェントでもあった岸信介元総理(初代自民党幹事長、第3代自民党総裁)は、統一教会の日本進出に大きな力を貸し、統一教会からも力を借りました。

 それから数えて安倍晋太郎元外相、安倍元総理まで3代にわたり、岸・安倍両家は、そして清和会を中心とする自民党は、韓国発の反社・反日カルトである統一教会=国際勝共連合とは、ずぶずぶの関係にありました。

 「日本国民が洗脳され、全財産が巻き上げられ」ようとも、「日本は韓国を侵略したサタンの国」であるとして、日本人から財産を巻き上げるのは教義上許されるのだと正当化する、犯罪的な反日カルトの活動を、警察が組織犯罪として摘発してこなかったのは、統一教会と自民党との、党のスタート時以来の、深い癒着関係があったからです。

 自民党による長期政権とは、統一教会=勝共連合とともにあったのです。これではまともな政治ができるわけがありません。野党の中でも、自民党から分派して成長した維新も、統一教会との関係の深さがきわだちます。改憲派であり、政策的にも、統一教会との関係においても、維新が自民党の「別働隊」であることは否めません。

 自民党や維新が、「愛国者」政党ではなく「売国奴」政党であることは確かですが、既存メディアも、「銃撃事件」と行き過ぎた献金の強制の話は詳報するものの、統一教会の根本の教義の問題や、自民党や維新がなぜ反社・反日カルトとずぶずぶの関係なのか、という根本的・本質的・政治的な問題にほとんど立ち入りません。

 IWJは「保守的な『ワシントン・タイムズ』(文鮮明が創刊した極右新聞)を含む文鮮明のビジネス帝国は、強硬派の政府が兵器開発資金を調達するために外貨を必要としていた1990年代初期に、北朝鮮の共産主義指導者に何百万ドルも送金していた」とする、米国で2000年に発表された、調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による「文鮮明と北朝鮮とブッシュ家」を仮訳し、号外としてお届けしています。

※【IWJ号外】米国のジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会の最暗部追及の報道シリーズ第2回(その1)!「反共」を看板とした文鮮明の本質はビジネスを超えたコリアン・ナショナリズムだった!? 2022.8.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509807

※【IWJ号外】ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の調査報道第2回(その2)! 文鮮明の元義理の娘らの目撃者が、文鮮明が広範なマネーロンダリングを行っていると主張! 2022.8.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509899

※【IWJ号外】ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の報道第2回(その3)! 北朝鮮は文鮮明の生地の土地を99年間賃貸! 信者はここを聖地と呼び、賃貸期間中は治外法権が認められている! 2022.9.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510185

 反日カルトが日本人の生き血を吸うように巻き上げた金が、彼らが看板に掲げてきた「勝共」「反共」どころか、北朝鮮へ送金され、北の核ミサイル開発の資金の一部として使われた可能性すらあるのです。

 文鮮明率いる統一教会と北朝鮮の金一族の蜜月の関係、そして多額の送金の事実は、文鮮明が掲げてきた「反共」看板とは裏腹に、金一族と共産主義国家である北朝鮮に対し、ひどく融和的で、矛盾したものです。文鮮明は明らかに南北朝鮮の統一を視野に入れています。「北の核は、統一後、ウリナラ(我が祖国)の核となる」という、韓国の急進的な一部のナショナリストの一部の主張と響きあうものがあります。

 また、統一教会は70年代から本部を米国におく多国籍組織であり、他の国にも繁殖していっています。

 ロシアでは規制と監視の対象になっていますが、逆にウクライナには拠点が築かれ、精力的に活動をしています。ロシアとウクライナを比較し、両国の紛争をどう評価するか、という点でも、統一教会に対する両国の姿勢の差は、重要な判断材料となるでしょう。

 統一教会を「反共」という一点で評価し、あとは「反日カルト」という本質も、北朝鮮との関係も見て見ぬふりをして、「野合」してきた、日本の自民党、維新、その他の改憲勢力、「保守」「右翼」らは、統一教会の正体を知らず、間抜けにも長年だまされてきたのか、それとも正体を知っていて「共犯関係」にあったのか、すべて明らかにすべきです。

 また、8月早々に、バイデン大統領と同じく民主党所属の議員であるナンシー・ペロシ米下院議員議長がアジア各国を歴訪するとして、旅程をすべて明らかにしないまま、台湾に向かいました。

 これは、中国の「中国と台湾はひとつである」という主張に対する挑発であり、中国が行ってきた数々の警告を破るものです。米国が中国との間で「約束」してきた「中国はひとつ」というドクトリンを裏切るものでもあります。

 中国軍と米軍が同時に台湾周辺に集まり、一触即発の状況となり、ペロシ氏が離台した4日から、台湾周辺で中国軍は大規模演習を始めました。

 IWJはかねてより、米国が中国を敵視し、覇権交代を阻止するために戦争を仕掛ける可能性があること、集団的自衛権を認めてしまい、安保法制を成立させてしまった日本は、米国の対中戦争に自動的に参戦せざるをえなくなっており、米国の「鉄砲玉」として使われてしまう危険性があることを、繰り返し警告してきました。会員の皆さまは、よく御存知の通りだと思います。

※「戦場で勝って戦争に負けた」9.11以来の米国の対テロ戦争! その「見果てぬ夢」の続き・対中戦争における日米同盟の危険性! ~9.14岩上安身によるインタビュー 第1052回 ゲスト 元内閣官房副長官補・国際地政学研究所理事長柳澤協二氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496218

 ペロシ氏の訪台強行により、米国の対露「代理戦争」であるウクライナ紛争に引き続き、台湾と日本が、米国の対中「代理戦争」の「道具」として、そしてまたウクライナの国土と同じく「戦場」として使われる可能性が急激に高まってきました。

 平時の日本の国家体制を、一夜にして戦時独裁体制へと切り換える仕組みが、自民党の改憲4項目のひとつ緊急事態条項です。統一教会が、機関紙の『世界日報』等を通じて、熱心に自民党や維新など、改憲派に吹き込んできた改憲条項でもあります。

 喫緊の最大の問題である、緊急事態条項の阻止という、このテーマに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと思います! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましてはサポート会員へのアップグレードを、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料会員の皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします。

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。

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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身

■「IWJの活動は全面的に支持、応援してます」「信頼できるのは日本ではIWJだけです」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

 IWJにご寄付をいただいた皆さまから、応援・激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます! ここに感謝を込めてご紹介させていただき、岩上安身がご回答させていただきます!

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 岩上様、スタッフ様

 いつも大変貴重な情報提供ありがとうございます。

 そして毎回活動資金確保に奔走、お疲れ様です。

 毎度毎度、活動資金カンパお願い、きっと心苦しいと思います。

 当方現時点で余裕無いのですが、ご飯少し我慢して雀の涙ですが、応援の気持ち送らせて頂きました。

 本当はもっとガッツリ応援したいのですが…宝くじか、これから何かクリエィティブ系でデビュー予定(笑)なのでそれが大きく当たる様祈って下さい。IWJにドカンと寄付するのが夢の1つです。

 統一教会絡みも気になりますが、オリンピック関係や、コロナ絡みも色々気になりますので、そちらも真相究明や追求頂けたらと思います。

 例えばコロナ関係。「アベノマスク」あんな使えないものにしたあげく、代金等もはっきりしてないらしいですよね?当時の担当官等にキックバック入っていない訳ないと思うのですが…。

 「検査キット」先日、わざわざ医者にいったのに、検査してもらえず、請求して郵送で受け取ってとのこと。医者行く意味がないというか、それでは感染してたらその待ってる間ウィルスばら撒いてしまいます、こんなおかしな事になってるのって、納得いかないのですが、どうしてこうなった?

 オリンピックのボランティアのユニフォーム、余った分は有耶無耶に、持ってけドロボー状態で、一部の内輪でまわした情報のみで、先着で持っていき放題になってました。それってダメだと思うんですが…。お弁当廃棄の件は一部で報道されましたが、他にも色々いい加減でひどい事がたくさんあります。

 だいぶ端折って書いてしまいましたが…

 とにかくIWJの活動は全面的に支持、応援してます。

 大手「マスゴミ」は、全くアテになりません。大手はどうしてもスポンサーをはじめ、あちこち忖度する必要がありますからね。信頼できるのは日本ではIWJだけです。

 なるべく現実的に応援できるようこちらも頑張りますので、どうか頑張って活動続けて下さい。

 ↓の掲載の可否、選択肢もう1つ作っては如何でしょうか
掲載してもよい、ただしハンドルネーム( 記載欄 )で

(あすかちゃん 様)

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 あすかちゃん様

 応援ありがとうございます!

 たしかに、報じなければならないことはたくさんありますね。細かく拾っていけば、キリがないほど政治のほころびが、そこかしこにあります。

 それも金額が小さければ小さいようなことほど、庶民感覚に近く、響くものがあるとは思うのですが、IWJの現状だと、スタッフの人数も足りず、リクエストされたことをすべて調べて、報告することができそうになく、本当にごめんなさい! 申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 今日の日刊IWJガイドには、統一教会問題や、台湾有事、ウクライナ紛争だけでなく、東京五輪を招致したキーマンの電通OB高橋治之氏の疑惑が、さらに広がっている状況についても報じました。ぜひ、御覧になってください。

 13期のスタートは、厳しいものとなっています。これからも「あすかちゃん」様をはじめ、応援してくださる皆さまの、お力添えがどうしても必要となります。

 いい仕事、皆さまの期待を裏切らないような仕事をしていきますので、どうぞ、ご支援をよろしくお頼み申し上げます。

岩上安身

■英リズ・トラス外相が6日、新首相に!! 緊縮財政を訴えたスナク前財務相に対し「借金を原資とする減税という右翼的な政策」で保守党党首選に勝利! しかし世論調査では英国人の50%がトラス新首相に失望!『ガーディアン』は国内問題に加え、ウクライナ紛争、EUとの対立などによる短命を予測!

 英国のジョンソン首相の辞任に伴う保守党党首選の決戦投票が、5日行われ、リズ(エリザベス)・トラス外相が勝利しました。トラス氏は6日、スコットランドで静養中のエリザベス女王から新首相に任命され、マーガレット・サッチャー元首相、テリーザ・メイ元首相に続く、3人目の女性首相となります。

 決選投票は、閣僚が大量辞任した中、最後までジョンソン内閣にとどまっていたリズ・トラス外相と、大量辞任のきっかけとなったスナク前財務相とで争われました。

 5日付けBBCは、「党首選では財政政策をめぐり、(スナク氏は)トラス氏と繰り返し対立した」として、次のように報じています。

 「トラス氏は、スーナク(スナク)氏が財務相として4月から導入した国民保険料の引き上げを強く批判し、自分が首相になればこれを撤回すると公約したほか、大規模な減税策を示した。さらに、スーナク氏が財務相として昨年3月に発表した来年4月からの法人税引き上げも、中止すると公約した。

 これに対してスーナク氏は、トラス氏のこうした経済政策は『おとぎ話』だと反論。新型コロナウイルスのパンデミックを経た国の財政を立て直すには増税が必要だとして、まるで『ただで何かを手にする経済』が現実に可能だとでもいうような言説をトラス氏が振りまいていると批判していた」

 このBBCの記事によると、党員投票の結果は「トラス氏が8万1326票、対立候補のスーナク前財務相が6万399票」、「投票率は82.6%」だったということです。

※トラス英外相、イギリスの新首相に 保守党の党首選で勝利(BBC、2022年9月5日)
https://www.bbc.com/japanese/62791639

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■<IWJ取材報告 2>「国が弔意の強要をしないのであれば、その旨を全国の自治体や教育委員会に通達するべき」との指摘に文科省「各自治体において適切にご判断いただきたい」~9.5 立憲民主党「国葬問題」に関する(野党合同)国対ヒアリング

 9月5日午後1時から、東京・衆議院本館にて、野党合同による「国葬問題」に関する国対ヒアリングが行われました。

 共産党の吉良よし子参議院議員は、各自治体における現場での混乱を憂慮し、次のように質問しました。

 「結局、学校現場でどういうことが起きるかというと、先生が『今、黙とうの時間ですから、みんなで黙とうしましょう』と言われたときに、子どもたちが『私はしません』と言えるかというと、ほとんどの場合はできないわけですよ。(中略)

 それは一人一人の弔意の表明を強要するという事態になるわけで、国が通知を出さないのであれば、自治体もそれに従って通知は出さないということを徹底するべきじゃないかと、改めて申し上げます」

 これに対し、文部科学省の担当者は「その黙とうをしなかったということにおいて、子どもが不利益を学校から受けるとか、教師が不利益を受けるということは、そもそも我々はまったく想定しておりません」と述べました。

 また、内閣府の担当者は「いろいろなお考えの方はおられるとは思いますが、皆さん誤解のないように、お一人一人が国として喪に服すことを求めるものではないということを、これからも丁寧にご説明していきたいということでございます」と答えました。

 国が国民に喪に服すことを求めるのでないのならば、はじめから国が国民の血税で、国会の決議も得ずに時間の問題で決定し、国民の反対が多数を占めても決行するという傲慢な態度を改めるべきです。これでは国による押しつけです。

 詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「国が弔意の強要をしないのであれば、その旨を全国の自治体や教育委員会に通達するべき」との指摘に文科省「各自治体において適切にご判断いただきたい」~9.5 立憲民主党「国葬問題」に関する(野党合同)国対ヒアリング
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510351

※3つの大罪「自国を犠牲にした対米隷属、原子力導入・推進、新自由主義路線」を敷いた中曽根元総理葬儀に際し、明治天皇大葬と並ぶ弔旗・黙祷要請!! 閣議了解による事実上の強要は内心の自由侵す!~10.15 合同葬弔意要請に関する野党合同ヒアリング 2020.12.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/486009

■対露制裁によってガス不足に陥り、苦しんでいるのは日本も同じ! ガス不足! 対露制裁による調達困難を見据え、政府が「ガス使用制限令」を検討! 家庭に節約を要請、それでも足りなくなれば企業に命令!!

 政府がウクライナ紛争に伴うLNG(液化天然ガス)の調達困難を見据え、大企業に対するガス使用制限令を検討していることが明らかになりました。

 5日付け時事通信は、「需要抑制策では、需給が逼迫した地域で、すべての家庭や企業に都市ガスの節約を要請。大口企業には、個別に需要抑制を求める。それでも供給力が不足する場合は『国による最終的な需給調整の手段』として、大口企業への使用制限令に踏み切る。LPガス使用に節約の必要はない」と報じています。

 制度案は5日、経産相の諮問機関である総合資源エネルギー調査会の会合でまとめられ、秋の臨時国会でガス事業法改正を目指すとのことです。

※「節ガス」で使用制限令 需要対策、法改正へ―経産省(時事ドットコム、2022年9月5日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022090500636&g=eco

■広がる東京五輪汚職! AOKIに続いてKADOKAWA役員も逮捕! 広告代理店の大広も家宅捜索! 電通の下請けで高橋容疑者に資金提供か!?

 東京五輪をめぐる汚職事件が、電通OBで大会組織委員会元理事の高橋治之氏が受託収賄容疑で逮捕されて以来、広がりを見せています。

 6日付け時事通信は「東京地検特捜部は6日、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)が出版大手KADOKAWAのスポンサー契約を仲介し計約7600万円の賄賂を受領したとして、受託収賄容疑で同容疑者を再逮捕した。同社専務だった芳原世幸(64)、担当室長だった馬庭教二(63)両容疑者についても贈賄容疑で逮捕した」と報じました。

※五輪汚職、元理事を再逮捕 7600万円受託収賄容疑―KADOKAWA幹部2人も(時事ドットコム、2022年9月6日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022090600475&g=soc

 時事通信の記事によると「特捜部はこのほか、受託収賄容疑で、高橋容疑者の知り合いでコンサルタント会社『コモンズ2』社長の深見和政容疑者(73)を逮捕」したとのことで、高橋容疑者が「深見容疑者と共謀し、芳原容疑者らからスポンサー選定で便宜供与を依頼され、謝礼として」約7600万円をKADOKAWAからコモンズ2の口座に送金させたとのことです。

 KADOKAWAの角川歴彦会長は5日取材に応じ、賄賂を渡した認識は「まったくありません」と語っていました。

 6日付けテレ朝ニュースは「支払われたのはスポーツ事業全般のコンサルタント料だったと説明し、『高橋容疑者には渡っていないと思う』としている」と報じています。

※KADOKAWA会長 7000万円が賄賂の認識「全くありません!」(テレ朝ニュース、2022年9月6日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000267403.html

 他方、東京五輪汚職をめぐっては、大手広告会社の大広も、5日、東京地検の家宅捜索を受けました。

 5日付け毎日新聞は「大会組織委員会からスポンサー集めを請け負った大手広告会社『電通』(東京)の下請けに入ったことへの謝礼として、組織委元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で逮捕=側に資金提供した疑いがある」と報じています。

※東京地検、大広を家宅捜索 元理事に資金提供の疑い 五輪汚職(毎日新聞、2022年9月5日)
https://mainichi.jp/articles/20220905/k00/00m/040/038000c

※東京五輪贈収賄事件 広告会社「大広」を捜索 東京地検特捜部(NHK NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220905/k10013803521000.html

■古代アテネは現代の米国と同じ金融帝国であり、好戦的な覇権国だった!「民主主義の暴走」による帝国の末路!! 今こそ歴史に学ぶとき! 田代氏が解説する「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」~8月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、5月30日収録「岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー」後半! ぜひ、「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!」として、毎月発行しています。

 8月は7月に引き続き、5月30日に収録した「『長期化するウクライナ紛争~米国の代理戦争の代償』『米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓』(第4回)~岩上安身によるインタビュー第1078回 ゲスト エコノミスト田代秀敏氏」から、後半部分「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて、第568号(その3)から第571号(その6)まで、4本を発行します。

 田代氏がグレアム・アリソンの著書の根本的な間違いを指摘。そしてアテナイとスパルタの戦いを、歴史的事実に沿って解説するくだりは、このインタビューのクライマックスです。

 今回も引き続き、民主主義の祖と謳われたアテネの崩壊プロセスが、現代への示唆に富むことを、米国の金融状況などを踏まえながら語っていただきました。

 歴史から学ぶ意義について田代氏は、「こういう判断をすると間違えるのだ、ということを見ておくのが正しい。ヘーゲルが言うように、為政者は歴史からは何も学ばない」と語っています。

 古代ギリシャ世界で、ペルシャの専制主義からギリシャの民主主義を守ったアテネは、強大な軍事力とともに、アテネの通貨を同盟国の共通通貨とすることで、経済的にも圧倒的な覇権を持っていました。

 しかしそのアテネの繁栄の持続のためには、「他国(特に同盟国)の民主制を抹殺することも辞さなかった」という、帝国主義を必要としました。

 やがてアテネの自由と繁栄を守るための帝国主義に、不満を持つ同盟国が反乱を起こし、アテネとスパルタという、古代ギリシャ世界を二分する大戦争に発展します。

 「民主主義の暴走」により、無謀な戦争を繰り返したアテネは、最後はペルシャと手を結んだスパルタに敗退します。

 軍事力と金融の力で覇権国家となった米国もまた、「凶暴なデモクラシー」により、1776年の建国以来戦争を繰り返してきました。フィナンシャル・タイムズのコラムニスト、アラン・ビーティーは「冷戦時代、米国は民主主義を標榜しながら、収奪や大量殺人に手を染めるならず者政権を世界各地で擁立したり、支援したりしてきた」と指摘しています。

 米国のデモクラシーは、すでにアテネのデモクラシーの韻を踏みだしていると田代氏は言います。

 田代氏は「アメリカ帝国が崩壊したら世界秩序が根底から覆り、大変な混乱を招く。どうやって安楽死させるか。延命ではなく、安楽死させて、アメリカを普通の国にするということを、全世界の国際政治学者は必死になって考えるべきだ」と訴えました。

 各号の大まかな内容がわかるよう、以下に目次を掲載します。ぜひ、ご一読ください。

(第568号の目次)
・同盟国を虐待、恨みを買ったアテネは帝国主義的支配をやめられない!「やめたら同盟国に滅ぼされるから」!
・戦争を知らない子どもたちが「戦争で一獲千金」を狙う。だから、デモクラシーは戦争を起こす!
・一度、痛い目を見たペルシャは、軍隊を出さずにスパルタに資金提供。「今、米国がウクライナにやってることと似てる」!『代理戦争』の起源!?
・1776年の建国以来、ほとんどの期間で戦争をしているアメリカは「アテネの韻を踏んでいる」!

(第569号の目次)
・米国の経常収支は大赤字! バイデン政権でさらに破滅的な勢いに。「いつ、これを踏み倒すのか」
・実は脆弱なアメリカ金融帝国。レーガン政権下のドル高で米国の製造業は壊滅状態、これまで 四苦八苦で維持してきた!
・経済面では米国の影響力は強くない。できるのはドルを使った経済制裁などネガティブなことだけ!

(第570号の目次)
・米国の「気まぐれなデモクラシー」でロシアへ経済制裁した結果、ガソリン価格が高騰、悲鳴をあげる米国市民!
・経済制裁に「米ドルの力」を利用するアメリカ。それは次第にドルを弱体化していく!
・あれほどの古典的叡智を生み出したアテネが陥った覇権国の罠!「覇権が彼らの頭をバカにしてしまった」
・今後の課題は「アメリカ帝国の延命」ではない! どうやって「安楽死」させるかを考えるべき

(第571号の目次)
・米国の戦争は公共事業。ロシアや中国との争いを避けたら軍事予算の維持にUFOを仮想敵に!?
・アメリカ帝国が自滅する時、日本はどうする? 新時代に向けて自立の準備を!

 詳しくは、ぜひ「まぐまぐ」にご登録の上、「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!

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※シリーズ:IWJ特報
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 また、田代氏へのインタビューは、以下のURLから御覧いただけます。こちらもぜひあわせて御覧ください。

※「米国の代理戦争が引き起こす食糧・エネルギー不足により『狂乱物価』の大波が日本を襲う!」~岩上安身によるインタビュー第1074回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.5.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505554

※「今や世界経済の大転換機、世界は人口減少期にはいった! 米国の代理戦争が引き起こす食料・エネルギー不足により『狂乱物価』の大波が日本を襲う!」(第2回)~岩上安身によるインタビュー第1075回 ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 2022.5.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505807

※「米国の代理戦争が引き起こす食料・エネルギー不足により『狂乱物価』の大波が日本を襲う!」(第3回)~岩上安身によるインタビュー第1076回 ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 2022.5.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506112

※「長期化するウクライナ紛争~米国の代理戦争の代償」「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」(第4回)~岩上安身によるインタビュー第1078回 ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 2022.5.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506591

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
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IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、浜本信貴、城石裕幸、前田啓、中村尚貴)

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