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ウクライナ紛争の焦点は、東部ドンバス地方(ドネツク・ルガンスク両州)と南部(ヘルソン・ザポリージャ両州)が焦点になってきたように思える。
多くのメディアやテレビは、一進一退で、所によっては、ウクライナ軍が押し戻しているという報道を盛んに流しているが、冷静に、報道を観てゆくと、東部ドンバス地方(ドネツク・ルガンスク両州)に対するロシア軍の優勢が徐々に明らかになってきたように思える。
ウクライナ東部ルハンスク州の軍事行政トップ、セルヒ・ハイダイ氏は同州の要衝セベロドネツク市の戦況について、ロシア軍が市の大半を支配しているとの認識を示した。
※【速報7574】CNN、1日「ウクライナ東部ルハンスク州の軍事行政トップ、セルヒ・ハイダイ氏は同州の要衝セベロドネツク市の戦況について、ロシア軍が市の大半を支配しているとの認識を示した」
CNNは、「ロシア軍がセベロドネツクを制圧すれば、隣接するリシチャンスク市がルハンスク州でウクライナの支配下に残る唯一の都市部となる」と報道している。
※【速報7575】CNN、1日「ロシア軍がセベロドネツクを制圧すれば、隣接するリシチャンスク市がルハンスク州でウクライナの支配下に残る唯一の都市部となる」
東部ドンバス地方の奪取に賭けるロシアの意気込みは並々ならぬものがあり、セルゲイ・ラブロフ露外相は、東部ドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)の制圧を『絶対的な優先事項』に位置付けているとフランスの民放テレビのインタビューで答えている。
※【速報7577】読売、31日「他方、セルゲイ・ラブロフ露外相は29日に放映されたフランスの民放テレビのインタビューで、東部ドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)の制圧を『絶対的な優先事項』に位置付けている」
他方で、南部のヘルソン州では、ウクライナ軍の攻勢によって、年内に完了させる計画だったロシアへの併合手続きが、来年に延期する方針に変更された。
※【速報7576】読売、31日「ウクライナ側の攻勢を受け、ヘルソン州の親露派『軍民政権』幹部は28日、ロイター通信に、年内に完了させる計画だったロシアへの併合手続きを、来年に延期する方針を明らかにした」
こうした東部と南部を巡るロシアとウクライナの戦いの状況を劇的に替える可能性のあるニュースが飛び込んできた。
1日に発表される米国の7億ドルの軍事支援策の中に、高機動ロケット砲システム『ハイマース(HIMARS)』を供与する方針を米国が明らかにしたのである。これは、80キロ離れた標的を正確に攻撃できる高機動ロケット砲システムである。
これがドンバス地方に導入されれば、今は、優勢なロシア軍の戦況が大きく変わる可能性がある。
※【速報7583】AFP、1日「米国は、1日発表されるウクライナへの7億ドルの軍事支援パッケージの中に高機動ロケット砲システム『ハイマース(HIMARS)』を供与する方針を明らかにした」
※【速報7584】ロイター、1日「米政権高官によると、ウクライナがロシア領内を攻撃するためには使用しないと保証した後、80キロ離れた標的を正確に攻撃できる高機動ロケット砲システムを提供する」
他方で、こうした動きを見越して、ロシア側も、同盟国のベラルーシが動き始めている。
ベラルーシは6月22日から7月1日に、ウクライナと接する南東部ゴメリで、軍事行政機関と軍部隊が演習を実施するというのである。
※【速報7578】ロイター、31日「国営通信ベルタによると、ベラルーシは6月22日から7月1日に、ウクライナと接する南東部ゴメリで、軍事行政機関と軍部隊が演習を実施する」
ロシア軍が劣勢になった場合、即、ウクライナ領内に侵入することができる。
こうした戦争は生身の人間同士が殺し合いをしているわけだが、投降した兵士の取り扱いについて、ニュースが入ってきた。
ロシア側に投降したウクライナ兵について、死刑が科される可能性もあるとドネツク人民共和国のユーリー・シロワトコ法相が語っているのだ。
※【速報7579】AFP、31日「ドネツク人民共和国のユーリー・シロワトコ法相は30日、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から撤収してロシア側に投降したウクライナ兵について、死刑が科される可能性もあると語った」
さらに、そうした兵士の中には、義勇軍という形で入り込んだ外国籍の兵士が多数混じっていることが知られている。
5月7日の『RT』は、アゾフスタリ製鉄所には、欧州諸国の上級将校の存在を確認することができたという証言を伝えている。
NATOの上級将校が入っているということは、すでに、この紛争には、「組織的に」NATOが関与しているということだ。
※【速報7580】RT、5月7日「DPR顧問『アゾフスタリ製鉄所には、欧州諸国の上級将校の存在を確認することができます。これはアゾフの人々自身、捕らえられた人々、降伏した人々、武器を置いた人々、そしてそこから出てきた民間人によって述べられています』」
31日の『スプートニク』は、このアゾフスタリ製鉄所の地下でウクライナ軍兵士の遺体152体を発見したと伝えている。しかも、その遺体には、地雷が仕掛けられたというのである。
『スプートニク』によると、「捕らえられたアゾフ連隊の戦闘員への尋問の結果、遺体に地雷を仕掛けることは、ウクライナ政府からの直接の命令で行われたことが明らかとなった。挑発の目的は、ウクライナ政権とゼレンスキー大統領個人の政治的『評判』を守るために、ロシアが故意に遺体を破壊し、身内への遺体の引き渡しを阻止したと非難することだ」という。
地下に置かれた遺体にロシア軍が近づくと、遺体ごと、吹き飛ばされて、それをロシア軍のせいにするためだというのは、余りにも卑劣で、非人道的なやり方である。
死体に地雷を設置したのは、後からアゾフスタリ製鉄所へ入ったロシア軍ではなく、ウクライナ軍であろう。ロシア軍に、そのような手の込んだ仕掛けを施す動機がない。自分のことだけを考えているゼレンスキー政権の狂気を感じる。
※【速報7581】SPUTNIK、31日「ロシア軍は、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所の地下墓地の調査中に、地雷を仕掛けられたウクライナ軍兵士の遺体152体を発見した」
※【速報7582】SPUTNIK、31日「捕らえられたアゾフ連隊の戦闘員への尋問の結果、遺体に地雷を仕掛けることはウクライナ政府からの直接の命令で行われたことが明らかとなった」
狂気ということでは、米国もウクライナに負けていない。国家事業として、ナチスや超国家主義者をロシア人と戦うために養成してきたと、独立系メディアの『GRAYZONE』が暴露した。
※【速報7585】GRAYZONE、31日「米国機関は、ウクライナでロシア人と戦うために、国内外のナチスや超国家主義者を直接的、間接的に訓練し、力を与えてきた。このプログラムは、西側情報機関がアフガニスタンとシリアで確立した青写真を踏襲している」
しかも、こうした狂気の民族主義者を、米国のコーポレートメディアは熱烈に賛美して報道しているのである。
※【速報7586】GRAYZONE、31日「アメリカの企業メディアは、ウクライナで戦う悪名高いアメリカの白人民族主義者、ポール・グレイを熱烈に報道している。米国土安全保障省の文書では、キエフに引き寄せられた米国のファシストは彼だけではないと警告している」
このウクライナと米国をつなぐ極右民族主義のどす黒い腐った流れにどっぷりと浸かった米国の若者たちが、悪影響を受けて取り返しのつかない凶行に走っている。
その最悪の事件が、14日に起きた米ニューヨーク州バッファローのスーパーでの銃乱射事件であった。
13人が撃たれ、うち11人は黒人。10人が亡くなった。
18歳の容疑者は、容疑者自身が書いたとみられる180ページの文書の中で、自らをファシストで白人至上主義者だと述べている。彼の写真の中には、アゾフ連隊と同じく、胸にナチス親衛隊の「ヴァルクスアングル」のマークを印した姿もある。
ウクライナ紛争は、ウクライナだけで起きているわけではない。
※米バッファローのスーパーで銃乱射、10人死亡 黒人狙った可能性(BBC、2022年5月16日)
岩上安身によるインタビューにおいて、ウクライナでのアゾフらネオナチの存在が、世界中のネオナチや白人至上主義者らに大きな影響を与えるだろうと予測していた、国際関係学がご専門の六辻彰二氏の慧眼が光る。ぜひ、以下のURLから、ご確認いただきたい。
※米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く!~岩上安身によるインタビュー 第1070回 ゲスト 国際政治学者 六辻彰二氏 2022.3.25
※米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く!第2弾~岩上安身によるインタビュー 第1071回 ゲスト 国際政治学者 六辻彰二氏 2022.3.30
※ブチャ市での民間人大量殺害事件を検証! 米国主導で大量の武器が送られるウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く! 第3弾~岩上安身によるインタビュー 第1073回 ゲスト 国際政治学者 六辻彰二氏 2022.4.6
ロシアメディア『TASS』(5月30日)によると、戦闘が激化している東部ドネツク州では、ウクライナ軍の砲撃がエスカレートしており、「2014年以来最悪の砲撃」になっていると、ドネツク人民共和国(DPR)が報告している、とのことである。
DPRの情報省の第一副長官であるダニイル・ベズソノフ氏は「ドネツクは決して平和ではなかった。(略)しかし今起こっていることは非常に深刻な悪化である。そのような攻撃が最後にあったのは2014年だった」と述べている。
ベズソノフ氏によると、ウクライナ軍は、口径155mmの、米国のM777榴弾砲からドネツクを砲撃した。5月30日の砲撃の結果、2009年に生まれた子供を含む3〜5人が死亡した、ということである。
その他、ドネツクの中心部で「スメルチ多連装ロケットシステムからクラスター弾頭で2発のロケットを発射し、155ミリ砲も使用した」という報告も上がっている。
多くのマスメディアは、ロシア軍が一方的に砲撃を行い、一方的に街を破壊し、一方的に殺害を行っているということばかり報じているが、必ずしもそうとばかりはいえない。
※ドネツク人民共和国は2014年以来最悪の砲撃を報告(TASS、2022年5月30日)
『フィナンシャル・タイムズ』は31日、英国と欧州連合がロシア産石油を積んだ船舶に保険をかけることを禁じると報じた。対象となる船舶は、英国の世界最大級の保険市場であるロイズ保険組合が使えなくなるとのことである。
【速報7574】CNN、1日「ウクライナ東部ルハンスク州の軍事行政トップ、セルヒ・ハイダイ氏は同州の要衝セベロドネツク市の戦況について、ロシア軍が市の大半を支配しているとの認識を示した」
午後7:04 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7575】CNN、1日「ロシア軍がセベロドネツクを制圧すれば、隣接するリシチャンスク市がルハンスク州でウクライナの支配下に残る唯一の都市部となる」
午後7:06 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7576】読売、31日「ウクライナ側の攻勢を受け、ヘルソン州の親露派『軍民政権』幹部は28日、ロイター通信に、年内に完了させる計画だったロシアへの併合手続きを、来年に延期する方針を明らかにした」
午後7:23 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7577】読売、31日「他方、セルゲイ・ラブロフ露外相は29日に放映されたフランスの民放テレビのインタビューで、東部ドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)の制圧を『絶対的な優先事項』に位置付けている」
午後7:26 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7578】ロイター、31日「国営通信ベルタによると、ベラルーシは6月22日から7月1日に、ウクライナと接する南東部ゴメリで、軍事行政機関と軍部隊が演習を実施する」
午後7:35 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7579】AFP、31日「ドネツク人民共和国のユーリー・シロワトコ法相は30日、南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から撤収してロシア側に投降したウクライナ兵について、死刑が科される可能性もあると語った」
午後8:14 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7580】RT、5月7日「DPR顧問『アゾフスタリ製鉄所には、欧州諸国の上級将校の存在を確認することができます。これはアゾフの人々自身、捕らえられた人々、降伏した人々、武器を置いた人々、そしてそこから出てきた民間人によって述べられています』」
午後8:16 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7581】SPUTNIK、31日「ロシア軍は、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所の地下墓地の調査中に、地雷を仕掛けられたウクライナ軍兵士の遺体152体を発見した」
午後8:19 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7582】SPUTNIK、31日「捕らえられたアゾフ連隊の戦闘員への尋問の結果、遺体に地雷を仕掛けることはウクライナ政府からの直接の命令で行われたことが明らかとなった」
午後8:21 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7583】AFP、1日「米国は、1日発表されるウクライナへの7億ドルの軍事支援パッケージの中に高機動ロケット砲システム『ハイマース(HIMARS)』を供与する方針を明らかにした
午後8:48 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7584】ロイター、1日「米政権高官によると、ウクライナがロシア領内を攻撃するためには使用しないと保証した後、80キロ離れた標的を正確に攻撃できる高機動ロケット砲システムを提供する」
午後8:52 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7585】GRAYZONE、31日「米国機関は、ウクライナでロシア人と戦うために、国内外のナチスや超国家主義者を直接的、間接的に訓練し、力を与えてきた。このプログラムは、西側情報機関がアフガニスタンとシリアで確立した青写真を踏襲している」
午後8:58 · 2022年6月1日·Twitter Web App
【速報7586】GRAYZONE、31日「アメリカの企業メディアは、ウクライナで戦う悪名高いアメリカの白人民族主義者、ポール・グレイを熱烈に報道している。米国土安全保障省の文書では、キエフに引き寄せられた米国のファシストは彼だけではないと警告している」
午後9:02 · 2022年6月1日·Twitter Web App