2月の閣僚会合交渉決裂後から見えるTPP ~シンポジウム「TPP交渉 焦眉の課題を考える」 2014.3.22

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特集 TPP問題

 昨年末からTPPの争点を取り上げるシンポジウムを企画してきた「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」が、3月22日(土)、文京シビックセンターで「TPP交渉 焦眉の課題を考える」と題したシンポジウムを開催した。


「TPPで得をするのはアメリカの多国籍企業。なぜ、われわれが犠牲に?」 識者と市民がTPP反対の大規模集会とデモ開催 ~これでいいのか?! TPP 12.8大行動 2013.12.8

記事公開日:2013.12.8取材地: テキスト動画

特集 TPP問題

 「平成の開国だ、TPPというバスに乗り遅れるな、と煽ったのは誰か。経済界、経産省、外務省、自民党、マスコミではないか」──。

 2013年12月8日、東京の日比谷野外音楽堂で、反TPPを訴える大規模集会「これでいいのか?! TPP 12.8大行動」が行われた。前日の7日からシンガポールで開かれているTPP閣僚会合では、年内妥結の恐れもあることから、危機感を抱く多くの人々が集まった(主催者発表:2700人)。集会後、参加者は「TPP反対!」のシュプレヒコールとともに銀座をデモ行進した。


【TPP】宇都宮健児氏「米国は多国籍企業のために安保問題を利用している」 ~大学教員の会、弁護士ネット、主婦連が12月8日の反対集会への参加を呼びかけ 2013.12.5

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特集TPP問題

 強行な「年内妥結」はあり得るのか。12月5日、「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」「TPPに反対する弁護士ネットワーク」「主婦連合会」の3団体が参議院議員会館で記者会見を行い、12月7日からシンガポールで始まるTPP閣僚会合をふまえ、12月8日に日比谷公園で行う大規模な反対集会への参加を呼びかけた。

 醍醐聰東大名誉教授(「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」事務局)は、「環境、知財、関税分野ではまだ各国が対立している。むしろ米国の提案が孤立している現状もある。冷静に分析すると、まだまだ交渉をストップさせられる可能性は残っている」と訴えた。


聖域を守れないTPP交渉からの即時撤退を求め、大学教員や弁護士らが政府・自民党に要望書を提出 2013.10.9

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※要望書を掲載しました。

 政府はTPPでも国民に嘘をつくのか。10月6日、インドネシアで開催されたTPP交渉会合を訪れていた西川公也自民党TPP対策委員長は、これまで党が守ると再三強調してきた「聖域」、いわゆる農産物の「重要5項目」についても、関税撤廃の対象になり得るとの発言を行った。

 政府・自民党は昨年の衆院選では「聖域なき関税撤廃には反対」、7月の参院選でも政策集(J-ファイル)に「農林水産分野の重要5品目などを確保できない場合は、脱退も辞さない」と書かれている。


鈴木宣弘氏「今だけ、金だけ、自分だけ」 ~シンポジウム「このまま進めて大丈夫なの?TPP交渉」 2013.9.14

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特集 TPP問題

 政府が7月23日に参加を強行したTPP交渉は、守秘契約を理由に、その内容や政府の主張さえ、明らかにされないまま進んでしまっている―。

 かねてよりこのTPP交渉を危惧していた、学界、弁護士、JA、医師会、NPOや市民などが結集し、シンポジウム「このまま進めて大丈夫なの?TPP交渉」が、14日(土)に開かれた。


日本のガン保険市場は、アヒルの保険屋が独占している。 ~TPPブルネイ交渉に大抗議!宣伝とリレートーク 2013.8.22

記事公開日:2013.8.22 テキスト動画

特集 TPP問題

 日本のTPPブルネイ交渉に抗議する宣伝行動が、22日、JR新宿駅西口で行われた。TPPに反対する各界からのリレートークで、マイクを持った全日本民主医療機関連合会の藤末衛会長は、TPPの本命は医療分野ではないかと指摘した。日本におけるガン保険の市場は、アヒルの保険屋さんが独占。そして、日本人は毎年、ガン保険を5兆円納めている。これは1年間で外来や入院で払う負担金の総額とまったく同じ。そのうちの保険料から実際に支給されている額は1兆円程度だと指摘し、その差額が米国系保険企業の儲けになる仕組みだと、街頭に訴えた。


「アジア諸国と連携しTPP交渉を行き詰まらせるのも手だ」 ~TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会 記者会見 2013.8.20

記事公開日:2013.8.20取材地: テキスト動画

特集 TPP問題

 2013年8月20日(火)10時30分から、東京都千代田区の参議院議員会館で「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会 記者会見」が開かれた。主たる内容は、同会が衆参両院の農林水産委員会委員長と安倍晋三首相に提出した要望書に関する報告。両委員長への要望書提出は直接の手渡しだったため、森山裕氏(衆院)と野村哲郎氏(参院)が、本音の部分で「TPP交渉」をどう見ているかを探ることに成功している。


【IWJブログ・TPP特別寄稿vol.9】「TPP交渉参加承認を得るためにルール交渉権を放棄することは本末転倒であり、国権の放棄でしかない」 ~福田泰雄 一橋大学経済学部教授 2013.7.25

記事公開日:2013.7.25 テキスト

特集 TPP問題

 7月23日、日本はいよいよTPP協定交渉に参加しました。現在「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」に賛同されている大学教員の方々は、870名を超えます。しかし、「大学教員の会」の活動および賛同者の主張について、他のメディアではほとんど取り上げられていないのが現状です。IWJは、こうした知識人の方々の声を、少しでも多くの人に伝えたいと考え、寄稿をお寄せいただけるようお願いしております。


【IWJブログ・TPP特別寄稿vol.8】「日本の政府や輸出産業は農林業が非効率だと批判できる立場にない」エコロジカルにも経済学的にも間違っているTPP ~島本美保子 法政大学教授 2013.7.25

記事公開日:2013.7.25 テキスト

特集 TPP問題

 7月23日、日本はいよいよTPP協定交渉に参加しました。現在「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」に賛同されている大学教員の方々は、870名を超えます。しかし、「大学教員の会」の活動および賛同者の主張について、他のメディアではほとんど取り上げられていないのが現状です。IWJは、こうした知識人の方々の声を、少しでも多くの人に伝えたいと考え、寄稿をお寄せいただけるようお願いしております。


【IWJブログ・TPP特別寄稿vol.7】「日本はいま、旧安保条約の成立時と同じ状況に直面している」 TPP問題へのいくつかの視点 ~阿部太郎 名古屋学院大学 経済学部 准教授 2013.7.26

記事公開日:2013.7.25 テキスト

特集 TPP問題

 7月23日、日本はいよいよTPP協定交渉に参加しました。現在「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」に賛同されている大学教員の方々は、870名を超えます。しかし、「大学教員の会」の活動および賛同者の主張について、他のメディアではほとんど取り上げられていないのが現状です。IWJは、こうした知識人の方々の声を、少しでも多くの人に伝えたいと考え、寄稿をお寄せいただけるようお願いしております。


「TPPによる農業生産額の減少は都市部にも甚大な影響を与える」 東京都1兆907億円、神奈川県2972億円、大阪府3729億円の損失 ~大学教員の会が第3次影響試算を発表 2013.7.17

記事公開日:2013.7.17 テキスト

特集 TPP問題

※全文文字起こしを掲載しました(2013年7月30日)

 全国約900名の大学教員が賛同人として名を連ねる「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」が、7月17日、都道府県別のより詳細な影響試算を発表した。試算によると、TPPの関税撤廃による農業生産の減少が加工・運搬など関連産業に及ぼす影響は、11兆6918億円の減少、全国の所得が1兆7692億円減少とする結果となった。

 試算にあたった土井英二氏(静岡大名誉教授)が、農業生産額の減少と、それがもたらす雇用者所得減少や家計消費減少を最終段階まで算定した結果を発表。また1都道府県だけでなく、経済取引を通じた他の都道府県へ与える影響、他県などからの影響など「跳ね返り効果」も計測した。


【IWJブログ・TPP特別寄稿vol.6】「日本は『開国済み』でありTPPに入らなくても世界の孤児にはならない」 TPPにもの申す ~渡部岳陽 秋田県立大学 生物資源科学部助教 2013.7.12

記事公開日:2013.7.12 テキスト

特集 TPP問題

 IWJは、2010年に菅政権がTPPを突然持ち出した当初から、TPPにはらむ問題を追及し続けています。「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」に賛同されている大学教員の方々は、800名を超えます。しかし、「大学教員の会」の2度にわたる記者会見を、IWJが中継した以外は、日本農業新聞が報じたのみで、同会の活動および賛同者の主張について、他のメディアではほとんど取り上げられていないのが現状です。IWJは、こうした知識人の方々の声を、少しでも多くの人に伝えたいと考え、寄稿をお寄せいただけるようお願いしております。

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◆◇TPPにもの申す◆◇
~渡部岳陽 秋田県立大学 生物資源科学部助教
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 TPPをめぐる議論において、『農業が日本経済発展の足を引っ張っている』、『行き過ぎた農業保護のために日本社会全体が苦しんでいる』という誤った主張が大手マスコミを中心に流布されてきた。こうした主張が秋田県及び全国の農業者の誇りを奪い、悩み苦しませているのではないだろうか。


【IWJブログ・TPP特別寄稿vol.5】「議会制民主主義を根底から破壊する行為」安倍首相のTPP交渉参加表明に対する岩手農民大学 学長声明〜横山英信 岩手大学教授 2013.7.12

記事公開日:2013.7.12 テキスト

特集 TPP問題

 IWJは、2010年に菅政権がTPPを突然持ち出した当初から、TPPにはらむ問題を追及し続けています。「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」に賛同されている大学教員の方々は、800名を超えます。しかし、「大学教員の会」の2度にわたる記者会見を、IWJが中継した以外は、日本農業新聞が報じたのみで、同会の活動および賛同者の主張について、他のメディアではほとんど取り上げられていないのが現状です。IWJは、こうした知識人の方々の声を、少しでも多くの人に伝えたいと考え、寄稿をお寄せいただけるようお願いしております。

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◆◇安倍首相のTPP交渉参加表明に対する岩手農民大学 学長声明◆◇
~横山英信 岩手大学人文社会科学部教授(農業経済論担当)
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※本ご寄稿は、3月15日の安倍総理によるTPP参加表明を受けて発出された声明を転載したものです

 本日,安倍首相は日本のTPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加を表明しました。


【IWJブログ・TPP特別寄稿vol.4】「不正義で、屈辱的で、非民主的で、非人道的」TPPは、倫理なき強欲集団の人道に対する犯罪行為です~須田稔 立命館大学名誉教授 2013.7.12

記事公開日:2013.7.12 テキスト

特集 TPP問題

 IWJは、2010年に菅政権がTPPを突然持ち出した当初から、TPPにはらむ問題を追及し続けています。「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」に賛同されている大学教員の方々は、800名を超えます。しかし、「大学教員の会」の2度にわたる記者会見を、IWJが中継した以外は、日本農業新聞が報じたのみで、同会の活動および賛同者の主張について、他のメディアではほとんど取り上げられていないのが現状です。IWJは、こうした知識人の方々の声を、少しでも多くの人に伝えたいと考え、寄稿をお寄せいただけるようお願いしております。

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◆◇TPPは、倫理なき強欲集団の人道に対する犯罪行為です◆◇
~須田稔 立命館大学名誉教授
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 1980年代のレーガン・サッチャー主導の新自由主義の主役は多国籍大企業と少数の先進国政府でした。強者至上主義とでも言える経済活動を展開して肥大化を進め、他方で、その犠牲は途上国の人民に始まり先進国の人民まで及ぶに至りました。


【IWJブログ・TPP特別寄稿vol.3】「中小零細企業と、それに依存する地域経済が崩壊する恐れ」 中小企業関連の団体はTPPにどう対処しているのか ~相田利雄 法政大学名誉教授 2013.6.27

記事公開日:2013.6.27 テキスト

 IWJは、2010年に菅政権がTPPを突然持ち出した当初から、TPPにはらむ問題を追及し続けています。「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」に賛同されている大学教員の方々は、800名を超えます。しかし、「大学教員の会」の2度にわたる記者会見を、IWJが中継した以外は、日本農業新聞が報じたのみで、同会の活動および賛同者の主張について、他のメディアではほとんど取り上げられていないのが現状です。IWJは、こうした知識人の方々の声を、少しでも多くの人に伝えたいと考え、寄稿をお寄せいただけるようお願いしております。


【IWJブログ・TPP特別寄稿vol.2】「日本を、モンサントの遺伝子組み換え作物を食料とする国にしてはならない」 TPPの本質について ~河原林裕 九州大学大学院農学研究院 教授 2013.6.27

記事公開日:2013.6.27 テキスト

 IWJは、2010年に菅政権がTPPを突然持ち出した当初から、TPPにはらむ問題を追及し続けています。「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」に賛同されている大学教員の方々は、800名を超えます。しかし、「大学教員の会」の2度にわたる記者会見を、IWJが中継した以外は、日本農業新聞が報じたのみで、同会の活動および賛同者の主張について、他のメディアではほとんど取り上げられていないのが現状です。IWJは、こうした知識人の方々の声を、少しでも多くの人に伝えたいと考え、寄稿をお寄せいただけるようお願いしております。


【IWJブログ・TPP特別寄稿vol.1】「米国は日本の公教育への参入を求めてくるだろう」 公教育を解体に導くTPP ―教育の私事化と教育格差の拡大 ~井深雄二 奈良教育大学教授 2013.6.27

記事公開日:2013.6.27 テキスト

 IWJは、2010年に菅政権がTPPを突然持ち出した当初から、TPPにはらむ問題を追及し続けています。「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」に賛同されている大学教員の方々は、800名を超えます。しかし、「大学教員の会」の2度にわたる記者会見を、IWJが中継した以外は、日本農業新聞が報じたのみで、同会の活動および賛同者の主張について、他のメディアではほとんど取り上げられていないのが現状です。IWJは、こうした知識人の方々の声を、少しでも多くの人に伝えたいと考え、寄稿をお寄せいただけるようお願いしております。


「農業分野でも非関税障壁はある!そのひとつがトレーサビリティ(生産履歴)だ」 ~TPPを考える国民会議/TPPを慎重に考える会 第46回勉強会 2013.5.22

記事公開日:2013.5.22取材地: テキスト動画

特集:IWJが追ったTPP問題

※全文字起こしを掲載しました(6月6日)

 2013年5月22日(水)15時30分より、東京千代田区の衆議院第一議員会館にて「TPPを考える国民会議/TPPを慎重に考える会 第46回勉強会」が開かれ、TPP参加による影響試算が発表された。

 TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会による、影響試算の第1弾の報告書によれば、北海道の農業への影響について、「現在、小麦、てんさい、じゃがいも、豆類などが輸作されているが、TPP参加によって、小麦、てんさい、ばれいしょでん粉は100%海外産に置き換わることが予想される」とあり、「このため、地力の低下や連鎖障害などによって、他の輸作作物までもが生産不可能になり、影響がさらに拡大する」と指摘されている。


【IWJブログ】「『国益』とは誰のための利益なのか」 TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会・醍醐聰東大名誉教授インタビュー 2013.5.11

記事公開日:2013.5.11 テキスト動画

 「屈辱的な合意内容を、政府は隠蔽しようとしている」――。米国に日本のTPP参加を認めてもらうために行われていた、日米の事前協議は4月12日、自動車、保険、牛肉分野で、米国側の要求をほぼ丸呑みするという結果で幕を閉じた。こともあろうに日本政府は、事前協議の合意内容を、日本側の都合の良いように文書にまとめ、米国への「完全屈服」という事実を、国民に公表しようとしていない。

 こうした安倍政権の姿勢に、異を唱える有識者が次々立ち上がっている。全国の大学教員875人が賛同人に名を連ねる、「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」(以下、大学教員の会)もその一つだ。

 大学教員の会は、4月26日に記者会見を開き、政府が事前協議の合意内容を意図的に国民に隠蔽していることを批判。反TPPを掲げる政党の国会議員に対し、国会質問や質問主意書など議員が持ちうる「質問権」を駆使し、政府に情報公開を促すよう要請したことを発表した。


「TPPは国益ではなく、多国籍企業益である」~岩上安身によるインタビュー 第302回 ゲスト TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会・醍醐聰東大名誉教授 2013.4.30

記事公開日:2013.4.30取材地: テキスト動画独自

特集 TPP問題
※サポート会員ページに全文文字起こしを掲載しました(2013年10月15日)

 「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」は現在、全国で875名の教員が署名している。同会の呼びかけ人であり、事務局を務めている醍醐聰東京大学名誉教授に、4月30日、岩上安身が話を聞いた。26日、醍醐氏ら大学教員の会は記者会見を開き、屈辱的な不平等条件を合意させられた「日米事前協議」について、国会議員と連携し、議員の質問権を行使して、政府に情報公開要請を行っていくことを発表した。

 インタビューで醍醐氏は、この日米事前協議の合意内容で日米の発表が食い違うことや、屈辱的な合意内容そのものについて、詳細に解説。甘利TPP担当相が「聖域、特定せず」と発言し、安倍政権が「守る」と言ってきた「聖域」をぼかすようにしていることについて、「すでに逃げの作戦に入っているのではないか」と分析した。

 また、薬価の高騰や、日本の食糧自給率低下による発展途上国の飢餓の拡大などを例に挙げ、「TPPは『グローバル』な視点からも、国民益はなく、企業の利益しかない」と断じた。最後に醍醐氏は、日本政府の影響試算に、関連産業や地域経済への影響が考慮されていないことを指摘。大学教員の会で独自計算したところ、全体で6兆9000億円ほどのマイナスになることを明らかにした。