防衛省は、中国などが研究する極超音速兵器を打ち落とすための「レールガン」の研究に65億円を投じ、2020年代後半の実用化をめざすと、2022年1月4日に報じられた。
レールガンは、電磁力を使って極超音速で弾丸を打ち出す兵器であり、簡単に言えばリニア新幹線の技術と同じ原理だ。
実は、防衛省は2016年にも21億円の研究開発費を計上していた。ところが同年、米国防副長官が、在来の技術でも「開発や試験を行わずに同様の効果が得られる」と発言、米国は開発を中断していたのである。レールガンは膨大な電力を必要とし、開発はハイコストで、実用化のハードルはきわめて高いとされる。
2016年の岩上安身によるインタビューで、防衛装備問題に詳しい東京新聞の望月衣塑子記者は「アメリカが『お金がかかる』と後退している軍事技術」に、「なぜ日本が取り組むのか」と疑問を呈した。これに対し岩上安身は「アメリカが後退して、その空白に日本を、軍事的にも経済的にも肩代わりさせる」のではと、指摘した。
レールガンが抱える数々の問題について、IWJは防衛装備庁に直撃質問した。詳しくは記事本文を御覧いただきたい。