イスラエル軍がパレスチナ・ガザ南部のラファへの攻撃を続ける2024年5月11日、東京の繁華街で、「URGENT ACTION(緊急アクション)」と銘打たれた、イスラエルの侵攻に反対するデモが、パレスチナ出身者等の呼びかけで行われ、日本の若者など多数が参加した。
夕方6時、渋谷と原宿の中間の山手線沿いにある神宮通(じんぐうどおり)公園では、パレスチナの旗がはためき、続々と人が集まった。
冒頭のスピーチを行ったアイーダさんは、パレスチナのガザに、第一次インティファーダ(パレスチナ人の民衆蜂起)と同じ、1987年に生まれた。そこから今回のデモを「インティファーダ・マーチ」と名付けたという。スピーチは英語で行われ、和訳された。
彼女は、これまでのスピーチでは、聴衆にガザの現状を伝えるため、周到な準備をしてきたが、「今回のスピーチでは同じことはしません」として、次のように激しく訴えた。
「もう、学ぶ時間は終わりです! 今は怒りの時間です! 今は立ち上がる時間です! 今は叫ぶ時間です! 今は復讐をする時間です! 今は民衆蜂起、インティファーダの時間です!」。
呼びかけに聴衆は声を上げ、拍手で応えた。
「私の家族たちは、何のために死んだのでしょうか? パレスチナ人は、何のために殺されたんでしょうか? パレスチナの子どもたちは何をしたというのでしょうか?
何のために、皆さんは立ち上がっているんでしょうか?
今こそ、皆さんの声を使って、この7ヶ月、使ってこなかった声を使って、立ち上がる時です」。
アイーダさんは、聴衆自身の行動について問いかけた。
「私の言葉を聞いて、『目覚めた、素晴らしい言葉だ』などと言わないでください。もう、そんなことはどうでもいいです。私が知りたいのは、あなたは、パレスチナのため、パレスチナの子どもたちのために、何をしていますか?」。
「もう、『パレスチナ解放、フリー、フリー、パレスタイン(FREE PALESTINE)』とばかり言うことに、疲れ果てました。私たちは今、怒りを示すために、行進を行います」。
スピーチの最後には、アラビア語による祈りが捧げられた。
「アッラー、ガザで抑圧されているムスリムの兄弟、姉妹たちとともにいてください。アッラー、彼らの血を、お守りください…」。
その後、数百人に上る参加者は、公園通りから渋谷駅前、青山通り、表参道、明治通りでデモを行った。
土曜の夜、消費の中心エリアで、「フリー、フリー、パレスタイン」「インティファーダ、インティファーダ」「ボイコット、イスラエル」「川から海まで、解放するまで」等のシュプレヒコールが響き続けた。
詳しくは、全編動画を御覧いただきたい。