2022年3月1日午後4時40分頃より、東京都千代田区の外務省庁舎にて、林芳正外務大臣の定例会見が開催された。
冒頭、林大臣より、ウクライナ情勢について、以下のとおり報告があった。
「(2月)27日に出席したG7の外相会合におきまして、今回のロシアによる侵略は、ウクライナの主権、及び領土一体性を侵害し、武力の行使を禁ずる国際法の重大な違反であり、このような暴挙は決して認められないとの認識を、各国と改めて共有を致しました。
- G7外相会合(外務省、2022年2月27日)
我が国としても、プーチン大統領を含む、個人・団体への制裁、ロシア中央銀行の資産凍結等の厳しい対ロシア制裁措置を行うこととし、本日、閣議了解を行いました。
さらに、ベラルーシへの制裁措置も行うなど、適切かつ迅速に措置を講じています。
日本政府と日本国民の心は、ウクライナとともにあります。昨日の日・ウクライナ首脳電話会談でも、岸田総理より、ゼレンスキー大統領に対し、国難に直面するウクライナの人々に対し、新たに1億ドルの緊急人道支援を行う用意がある旨、伝達を致しました。
- 日・ウクライナ首脳電話会談(日外務省、2022年2月28)
また、日本への在留を希望する在留ウクライナ人の在留期間の延長措置も取る方針です。
我が国は、引き続き、ウクライナと、ウクライナ国民と連帯し、できる限りの支援をして参ります。同時に、日本政府として、ウクライナ在留邦人の安全にも最大限努力してまいります(後略)」。
続く質疑応答は、大臣のスケジュールのため、会見が途中打ち切りとなり、IWJ記者の質問はかなわなかった。
ウクライナ情勢等について、各社記者から6つの質問が行われた。
共同通信記者から、27日、フジテレビの報道番組で、ロシアのウクライナ軍事侵攻に関連して、安倍晋三元首相が「核シェアリング(各共有)」について、「日本でも議論をすべきだと」いう考えを示したことについての受け止めについての質問があった。
林大臣は、「政府としては、政策上の方針として、『非核三原則』を堅持していく考えには変わりございません」また、「『非核三原則』を堅持していくということから、認められないというふうに考えております」と回答した。
林大臣の会見の詳細は、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。