2022年1月27日(木)17時頃から日本教育会館一ツ橋ホールで「憲法を変えるな!~安保法制違憲訴訟の勝利を目指して―講演:石川健治 東京大学教授」が行われた。
講演会では、石川健治教授の講演の前に、安保法制違憲訴訟に関わる全国の方々からの発言があった。まず、全国の安保法制違憲訴訟の原告の方々がこれまでの活動、そして今後活動について発言を行い、次に、福田護弁護士から全国で行われている安保法制違憲訴訟についての発言があった。
講演会で、石川健治教授は、講演をするにあたって、冒頭、次のように述べた。
「10年前の私に、このように私が立っていると言ったら、信用してもらえないと思います。そういう意味では、非常に感慨ひとしおです。私が、こういうところに立つようになったきっかけは、2013年の96条改正策動がきっかけでした。
今日はそういうところから、お話していこうと思います。第して『復初の説』ということなんですが、これは丸山眞男先生の有名な論説のタイトルであるわけですけども、私自身も含めて、初心に返り、一体この問題というのは何だったのだろうか、ということを今日はお話していきたいと思います」
また、講演会の最後には、最後に、「憲法9条を壊すな!実行委員会」のメンバーである菱山南帆子氏が閉会の挨拶を行った。
菱山氏は、コロナ禍での改憲議論について次のように述べた。
「なにがなんでも改憲したい勢力が、この(コロナ禍の)非常事態を持ち出して、非常事態にも対応できるんだという名のもとに、改憲を言い出した。なので、私達市民の仲間、有志で、(2020年)4月7日の緊急事態宣言に合わせて、首相官邸前で、『意義あり』というような行動を行った時に、ものすごい数のバッシングにあって、事務所にも『殺すぞ』『射殺しろ』『バイオテロだ』『警官が感染したらどうするんだ』とかものすごい誹謗中傷にあったんですね。
しかし、今日は、1万6538人の感染者で、その間に『GoToキャンペーン』もやっているわけです。それを考えると、考えられない状況だと、恐怖に走らされたり、悪い状況に慣れさせられたり、これが人間社会そのものなんだなということをつくづく思いました」