日刊IWJガイド・非会員版「ウクライナ軍、いよいよ旗色悪し!『なぜ戦いたくない人を戦わせるのか?』他方、BRICSを選択する国が2024年だけで25ヶ国!」2024.8.3号~No.4294


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~ウクライナ軍、いよいよ旗色悪し! ウクライナの全現役兵90万人に匹敵するほどの70万人の兵力が、この2年5ヶ月の間に失われた!「なぜ戦いたくない人を戦わせるのか?」ウクライナに蔓延する厭戦・反戦気分! 観光客を装って国外脱出! チェコのウクライナ大使館前で、ウクライナ移民たちが抗議行動! 他方で世界は確実に変化! 米国中心の世界にノーを突きつけ、ロシア・中国・インド・イランなどを中心とする世界を選択し、BRICS加盟を希望する国が2024年だけで25ヶ国!

■8月です! 第15期が始まりました! 第14期最後の月である7月のご寄付・カンパ額が確定しました! 390万9700円で目標達成率は98%でした! 前期第14期は、8ヶ月連続で目標未達、累積の赤字額は約1260万円。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、増えてきています! どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。7月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! 自衛隊を米軍の指揮下の従属戦力にするとの疑惑ぬぐえず!! 日米「2+2」協議で、在日米軍を再編し「統合軍司令部」を新設、自衛隊に創設される「統合作戦司令部」の「重要なカウンターパート」となると発表!】オースティン米国防長官は「統合軍司令部は米軍の指揮統制に専念し、日本の統合作戦司令部は自衛隊の指揮統制に専念する」と述べたが、共同発表には「日本と米国との間の指揮・統制構造の関係」は、「作業部会を設置」してから「定義する」と書かれている! 米国の目的は、日本を「第2のウクライナ」、即ち、「対中国代理戦争」の「捨て駒」にすること!!(外務省、2024年7月28日)

■<号外を出します!>「クリス・ヘッジズ氏『ガザのジェノサイドを何もしないで見ている我々は、ネロの暴虐を愉しんでいたネロの客人と同じ』! イスラエルとともに我々も歴史に裁かれる!!」を、本日、前編と後編に分けてお届けします!
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■はじめに~ウクライナ軍、いよいよ旗色悪し! ウクライナの全現役兵90万人に匹敵するほどの70万人の兵力が、この2年5ヶ月の間に失われた!「なぜ戦いたくない人を戦わせるのか?」ウクライナに蔓延する厭戦・反戦気分! 観光客を装って国外脱出! チェコのウクライナ大使館前で、ウクライナ移民たちが抗議行動! 他方で世界は確実に変化! 米国中心の世界にノーを突きつけ、ロシア・中国・インド・イランなどを中心とする世界を選択し、BRICS加盟を希望する国が2024年だけで25ヶ国!

 ウクライナ軍の情勢が、いよいよひどいものになってきました。

 国際ユーラシア・プレス・ファンド(IEPF)とユーラシア・メディア・ネットワークのイニシアティブで、特に地域紛争と一般的な世界紛争の平和的解決について考える材料を提供するメディア『ユーラシア・ダイアリー』(ロシア語と英語)は、7月29日と8月1日に、注目すべき記事を配信しました。

 8月1日付『ユーラシア・ダイアリー』は、ウクライナの分析リソース「ディープ・ステート」のレポートを引用した「笑える:ウクライナ軍の状況は危機的であり、悪化の一途をたどっている―ディープ・ステート」という記事を配信しました。

※Funny: The situation for the Ukrainian Armed Forces is critical and continues to deteriorate ― Deep State、(ユーラシア・ダイアリー、2024年8月1日)
https://eadaily.com/en/news/2024/08/01/funny-the-situation-for-the-ukrainian-armed-forces-is-critical-and-continues-to-deteriorate-deep-state

 この8月1日付『ユーラシア・ダイアリー』によると、ウクライナの分析リソース「ディープ・ステート」は次のように報告しているといいます。

 「敵(ロシア軍)はグロドフカの東にあるヴェセロイエを占領した。状況は危機的で、悪化の一途をたどっている。ロシア軍は圧力をかけており、戦術的成功を収め続けている。ここ数日、ウクライナ軍の陣地に投下する爆弾の数が大幅に増加している。ロシア軍は伝統的に、ウクライナの第二防衛ラインの偵察にオートバイ部隊を使用している」。

 続けて、8月1日付『ユーラシア・ダイアリー』は、ロシア軍側の見方を、こう報じています。

 「『ウクライナ軍参謀本部が、ウクライナ国民にすべての攻撃を撃退したと嘘をついている一方で、ウクライナの軍事アナリストは、ウクライナ軍の新たな敗北と、アウディーイウカ―ポクロウシク方面(2月17日に陥落)におけるロシア軍の成功を認識している』と、電報チャンネル『ロシアの春の軍司令官』は前線の状況についてコメントしている」。

 ロシアのブロガーで軍事評論家のユーリ・ポダリャーカ氏は、8月2日付の自身のブログで、ウクライナ軍の危機的な状況を次のように述べています。

 「彼(ウクライナ軍トップのアレクサンドル・シルスキー司令官)は、何一つ成功していない。予備兵をここに移動させているにもかかわらず、キエフからは『一歩も後退するな』という手強い命令が現場の指揮官たちに発せられている。

 AFU(ウクライナ軍)にとって、ここでの状況は本当に危機的だ。我々の部隊は毎日前進し、前進を続けている。鉄道線に沿った我々のくさびは、敵の防衛線をナイフのように切り裂き続けている。

 例えば昨日、ツェラーノエ駅が制圧され、村の戦闘が始まった。同時に、村の東側では、我が軍が最も重要な要塞から敵を叩き出した。つまり、この村の守備隊は絶望的だ。

 また、昨日、ヴェセロイエ村は完全に解放され、さらに、この村の南東部郊外にあるイヴァノフカ地区でも敵を粉砕し続けた。

 全体として、敵の戦線は亀裂と伸張を続けている。

 我々は、拳を振り続け、仲間のために祈る」。

※Юрий Подоляка(2024年8月2日)
https://podolyaka.ru/yuriy-podolyaka-pokrovskoe-napravlenie-protivnik-ne-mozhet-sderzhat-nash-udar/

 他方で、29日付『ユーラシア・ダイアリー』は、ウクライナ軍の7月下旬までの損失を次のように報じています。

 「ロシア軍主要軍事・政治総局の副局長であるアクマット特殊部隊司令官アプティ・アラウディノフ氏は、SMO(特別軍事作戦:ロシア軍の侵攻)開始から7月末現在までのウクライナ軍の回復不能な損失は70万人以上にのぼると述べた。

 (中略)ウクライナ国軍のアレクサンドル・シルスキー司令官によると、これは『微妙な話題』であるため、キエフ政権はその損失数を公表していない」。

※Alaudinov: Irretrievable losses of Ukraine exceeded 700 thousand.(ユーラシア・ダイアリー、2024年7月29日)
https://eadaily.com/en/news/2024/07/29/alaudinov-irretrievable-losses-of-ukraine-exceeded-700-thousand

 2006年以来、145ヶ国の近代軍事大国に関するデータの分析表示を提供しているサイト「グローバル・ファイアーパワー」によると、2024年現在、ウクライナ軍の総兵力は、約220万人とされています。このうち、90万人が現役兵、120万人が予備役、そして10万人が準軍事組織の兵力です。

※2024 Ukraine Military Strength(グローバル・ファイアーパワー、2024年8月2日閲覧)
https://www.globalfirepower.com/country-military-strength-detail.php?country_id=ukraine

 ウクライナの全現役兵90万人の8割近くに匹敵するほどの70万人の兵力が、この2年5ヶ月の間に失われたことになります。

 こうした絶望的な犠牲を出し続けるウクライナ軍の戦いは、当然、ウクライナ国内に強い厭戦と反戦の気分を醸成しています。

 7月14日の週にウクライナ東部のカルパチアン・シッヒ第49突撃大隊の訓練場で記録された『AFPの映像』とインタビューを検証したベルギー国営テレビ(RTBF)によると、ウクライナ軍で徴兵された兵士の大半は、前線に出ることを望んでいないといいます。

※Ukrainian conscripts ‘don’t want to fight’ ― Belgian state TV(RT、2024年7月25日)
https://www.rt.com/russia/601668-ukraine-recruits-motivation-fight/

 25日付『RT』は、『AFP』を引用しながら次のように、ウクライナ兵士たちの反戦気分をこう報じています。

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■8月です! 第15期が始まりました! 第14期最後の月である7月のご寄付・カンパ額が確定しました! 390万9700円で目標達成率は98%でした! 前期第14期は、8ヶ月連続で目標未達、累積の赤字額は約1260万円。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、増えてきています! どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 8月になりました。IWJ第15期の始まりです。

 27日に、急激な血圧低下と、起立性のめまいとに襲われ、再入院していた岩上安身は、症状が好転し、血圧の急変や、めまい、気分の悪さなどの症状や変化がなくなり、退院が可能だとの医師の判断で、昨日の午後に退院しました。

 再々入院を避けるため、当面、深夜に及ぶハードワークは避けて、しばらく慣らし運転していきます。

 その一方で、7月のご寄付・カンパ額が確定しました! 177件、390万9700円で、目標達成率は98%でした! 惜しくも目標額に達成しませんでしたが、98%という高達成率です。誠にありがとうございました!

 しかし、前期第14期の、IWJへのご寄付・カンパは、11月から6月まで、8ヶ月連続で目標金額に到達しませんでした。この8ヶ月間の不足額の合計は、1260万8589円です。零細な企業であるIWJにとっては、非常に厳しい数字です!

 支出を期の初めより、大幅に削ってきましたので、全体の収支がどうなっているか、赤字転落か、ぎりぎり赤字を免れるか、すべての計算が出そろわないとわかりませんが、出そろい次第、皆さまにご報告いたします。

 この8月1日から、新たに第15期が始まりました。今季の見通しは、7月中に立案するはずでしたが、岩上安身の体調不良と入退院を繰り返したことで、経理とのミーティングが十分にできておらず、ご寄付の月間目標額を今すぐただちにお示しすることができませんが、おそらくは、ほぼ変わらない金額が必要になるものと思われます。第15期こそは、赤字にならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 6月末現在、IWJ会員の総数は2329人、このうちサポート会員の方は869人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。7月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

 7月は31日間で、177件、390万9700円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方78名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、X(旧ツイッター)、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。

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K.M. 様
新城 靖 様
徳王 信彦 様
佐原 伸 様
S.O. 様
R.H. 様
A.K. 様
R.F. 様
守中 高明 様
大島 貴美子 様
石橋 峰夫 様
Y.Y. 様
K.M. 様
マツモト ヤスアキ 様
T.M. 様
ミヤモト ユキ 様
H.H. 様
H.M. 様
K.K. 様
T.K. 様

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 皆さま、インフレの物価高の情勢下、誠にありがとうございました。

 いただいたご寄付は、大切に、また最大限有効に活用させていただきます。

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。


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◆中継番組表◆

**2024.8.3 Sat.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.8.4 Sun.**

調整中

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■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! 自衛隊を米軍の指揮下の従属戦力にするとの疑惑ぬぐえず!! 日米「2+2」協議で、在日米軍を再編し「統合軍司令部」を新設、自衛隊に創設される「統合作戦司令部」の「重要なカウンターパート」となると発表!】オースティン米国防長官は「統合軍司令部は米軍の指揮統制に専念し、日本の統合作戦司令部は自衛隊の指揮統制に専念する」と述べたが、共同発表には「日本と米国との間の指揮・統制構造の関係」は、「作業部会を設置」してから「定義する」と書かれている! 米国の目的は、日本を「第2のウクライナ」、即ち、「対中国代理戦争」の「捨て駒」にすること!!(外務省、2024年7月28日)

 7月28日に行われた日米安全保障協議委員会(日米「2+2」)会合後の共同発表で、米側が在日米軍を再編して「統合軍司令部」を新設し、自衛隊に創設される「統合作戦司令部」の「重要なカウンターパート」となることが発表されました。あたかも、米軍の「統合軍司令部」と、日本の自衛隊の「統合作戦司令部」が並び立っているかのような印象を与えます。が、それはみせかけではないでしょうか?

 「米国は、平時及び緊急事態における相互運用性及び日米間の共同活動に係る協力の深化を促進するため、在日米軍をインド太平洋軍司令官隷下の統合軍司令部として再構成する意図を有する。

 この再構成された在日米軍は、自衛隊統合作戦司令部(JJOC)の一つの重要なカウンターパートとなることが意図される。在日米軍は、段階的アプローチを通じ、その能力及びJJOCとの運用面での協力を強化するとともに、日米安全保障条約に従って、日本及びその周辺における安全保障に関する活動の調整について主要な責任を負うこととなる。

 米国防省は、米国議会と調整及び協議しつつ、JJOCの発展に並行する形で、在日米軍を再構成する意図を有する」。

※日米安全保障協議委員会(「2+2」)共同発表(外務省、2024年7月28日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100704432.pdf

★IWJ記者は、7月9日の木原稔防衛大臣会見で、自衛隊に創設される「統合作戦司令部」について、「『統合作戦司令部』の設置によって、指揮権が米軍に移り、自衛隊が米軍の指揮下に編入され、自衛隊が米軍の利益のために都合よく利用されてしまうのではないか?」と質問しました。

 これに対して木原防衛大臣は、「米側と現在、議論を進めているので、予断を持って答えることは差し控える」とした上で、「自衛隊によるすべての活動は、米軍との共同対処も含めて、我が国の主体的な判断のもとで、日本国憲法や、または国内法令等に従って行うということになっている。自衛隊、および米軍は、おのおのが独立した指揮系統に従って行動することと、日米ガイドラインにも明記されている。米側の指揮官が『統合作戦司令官』を指揮するといったことにはならない」と、断言しました。

※「『統合作戦司令部』設置によって、自衛隊が米軍の指揮下に編入されるのではないか?」IWJ記者の質問に「自衛隊のすべての活動は、米軍との共同対処も含め、我が国の主体的な判断のもとで、日本国憲法や国内法令等に従って行う」と木原防衛大臣~7.9 木原稔 防衛大臣 定例会見 2024.7.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523816

 しかし、外務省が発表した文書では、米統合軍司令部と自衛隊統合作戦司令部との指揮・統制について、「作業部会を設置する」とした上で、「JJOCの設立を踏まえ、日本と米国との間の指揮・統制構造の関係を明確に定義する」と、表明しています。

 つまり、「米統合軍司令部と自衛隊統合作戦司令部との指揮・統制構造の関係は、これから決める」とも取れる内容です。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

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 岩上安身は2022年2月24日にロシアがウクライナに軍事介入する直前から、「ウクライナ危機」と「台湾有事」は同じ構図であり、ウクライナ紛争は、米国が他国に戦争をさせて、自らは後方に引く、典型的な「オフショア・バランシング戦略」だと指摘してきました。

 岩上安身は、ウクライナ戦争が始まってからは、日本もウクライナと同じように、米国の「代理戦争」の「捨て駒」にされることを、警告し続けています。

 詳しくは、ぜひ以下の岩上安身によるインタビューを御覧ください。

※「この国(日本)には考える場所がない」東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ危機」が同時に迫る!~岩上安身によるインタビュー 第1066回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.1.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501593

※「米国の方が現状変更」!「東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(続編)」~岩上安身によるインタビュー 第1067回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.1.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/501693

※ウクライナ東部独立は悪? 東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ有事」危機が同時に迫る!(第3回)~岩上安身によるインタビュー 第1068回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.2.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/502334

※ロシア軍侵攻で世界に衝撃!東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)~岩上安身によるインタビュー 第1069回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏 2022.3.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503032

※【第546-548号】岩上安身のIWJ特報! 「この国(日本)には考える場所がない」 東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ危機」が同時に迫る!(第1回 ) 岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー 2022.4.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503667

※【第549-552号】岩上安身のIWJ特報!「この国(日本)には考える場所がない」東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ危機」が同時に迫る!(第2回) 岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー 2022.5.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505023

※【第553-557号】岩上安身のIWJ特報!ウクライナ東部独立は悪? 東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ有事」危機が同時に迫る!(第3回)岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー 2022.6.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506156

※【第558-560号】岩上安身のIWJ特報!ウクライナ東部独立は悪? 東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ有事」危機が同時に迫る!(第4回・前編)岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー 2022.7.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/507302

※【第561-563号】岩上安身のIWJ特報!ウクライナ東部独立は悪? 東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ有事」危機が同時に迫る!(第4回・中編)岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー 2022.8.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508733

※【第564-565号】岩上安身のIWJ特報!ロシア軍侵攻で世界に衝撃!東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回・後編)岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー 2022.9.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509911

※「米国の代理戦争が引き起こす食糧・エネルギー不足により『狂乱物価』の大波が日本を襲う!」~岩上安身によるインタビュー第1074回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.5.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505554

※「今や世界経済の大転換機、世界は人口減少期にはいった! 米国の代理戦争が引き起こす食料・エネルギー不足により『狂乱物価』の大波が日本を襲う!」(第2回)~岩上安身によるインタビュー第1075回 ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 2022.5.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505807

※「米国の代理戦争が引き起こす食料・エネルギー不足により『狂乱物価』の大波が日本を襲う! 」(第3回)~岩上安身によるインタビュー第1076回 ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 2022.5.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506112

※「長期化するウクライナ紛争~米国の代理戦争の代償」「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」(第4回)~岩上安身によるインタビュー第1078回 ゲスト エコノミスト田代秀敏氏 2022.5.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506591

※【第566-567号】岩上安身のIWJ特報!「長期化するウクライナ紛争~米国の代理戦争の代償」「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」(第4回前半)岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー 2022.9.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510034

※【第568-571号】岩上安身のIWJ特報!「長期化するウクライナ紛争~米国の代理戦争の代償」「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」(第4回後半)岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー 2022.10.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510512

※「米国によるウクライナでの『代理戦争』モデルの失敗はアジアに有利」~岩上安身によるインタビュー 第1082回 ゲスト 現役経産官僚、経済産業研究所コンサルティングフェロー 藤和彦氏 2022.7.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508888

※「正しいことを追及するということを日本という国民はやめてしまった!」『同盟は家臣ではない』~岩上安身によるインタビュー第1133回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏 2023.9.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518512

■<号外を出します!>「クリス・ヘッジズ氏『ガザのジェノサイドを何もしないで見ている我々は、ネロの暴虐を愉しんでいたネロの客人と同じ』! イスラエルとともに我々も歴史に裁かれる!!」を、本日、前編と後編に分けてお届けします!

 これまでも、たびたび、IWJでご紹介してきた、ピューリッツアー賞を受賞したジャーナリストであり、米国長老派の牧師でもあるクリス・ヘッジズ氏が、イスラエルによるガザのジェノサイドを伝える報道で、「アラブ世界ジャーナリズム賞」を受賞しました。

 ヘッジズ氏は、エジプト・カイロでの授賞式を終えると、直ちに、総選挙中の英国に飛びました。ヘッジズ氏は、6月13日、ガザにおけるジェノサイドの停止を求める、クレイグ・マレー候補の選挙キャンペーンで、イスラエルによるガザのジェノサイドについて講演をしました。

 講演の文字起こしを手掛かりに、この号外で、クリス・ヘッジズ氏による、イスラエルによるガザのジェノサイド問題についての見解をお伝えしたいと思います。

 講演の題名は「ネロの客人」。「ネロ」は、古代ローマの残虐さと暴虐で知られた皇帝です。ヘッジズ氏は、イスラエルが行っているジェノサイドをネロの残虐な行いになぞらえ、イスラエルの暴虐を止めない「我々」は、ネロの残虐を愉しんでいた「ネロの客人」と同じだ、と訴えました。

※Nero’s Guests(The Chris Hedges Report、2024年6月14日)
https://chrishedges.substack.com/p/neros-guests#footnote-1-145690355

 ネタニヤフ首相は7月24日、米国連邦議会で演説をし、ガザ停戦を拒否し、対イランを想定した中東NATO軍の設置を要請し、繰り返し、スタンディング・オベーションを受けました。

 先日の号外でお伝えしたように、ネタニヤフ首相が帰国すると、さっそくイスラエルは、7月30日にはレバノンの首都ベイルートを攻撃して、ヒズボラのフアド・シュクル司令官を殺害しました。

 翌7月31日に、マスード・ペゼシキアン新大統領の就任式に出席するために、イランの首都テヘランにいたハマスの政治部門トップのムジャヒド・イスマイル・ハニヤ氏を殺害しました。ハニヤ氏は、カタールを拠点として、イスラエルとの停戦交渉を担っていました。

 さらに8月1日、イスラエルは、ガザでハマス軍事部隊のモハメド・デイフ司令官を殺害した(3週間前の攻撃による)と発表しました。

 イスラエルは、ヒズボラとイランを挑発し、紛争のエスカレーションを目指しています。ヘッジズ氏がイスラエルを暴君ネロにたとえたように、米国の支持を確認したイスラエルの暴虐はとどまるところを知りません。

※Hezbollah says top commander Fuad Shukr killed in Israeli strike on Beirut(ALJAZEERA、2024年7月31日)
https://www.aljazeera.com/news/2024/7/31/hezbollahsays-top-commander-fuad-shukr-killed-in-israel-strike-on-beirut

※Hamas political chief Ismail Haniyeh assassinated in Iran(ALJAZEERA、2024年7月31日)
https://www.aljazeera.com/news/2024/7/31/hamass-political-chief-ismail-haniyeh-assassinated-in-iran-state-media

※Israel says Hamas commander Mohammed Deif killed in July air raid on Gaza(ALJAZEERA、2024年8月1日)
https://www.aljazeera.com/news/2024/8/1/israel-says-hamas-military-leader-mohammed-deif-killed-in-july

 ネタニヤフ首相は、ガザでの戦闘は終わりに近づいているなどと言っていますが、これはまったくの嘘でした。現在でも、ガザでは凄惨なジェノサイドが続いています。

 『日刊IWJガイド』でもお伝えしたとおり、米国主導の停戦交渉は、遅々として進まない一方、スペインのサンチェス首相は、7月9日から11日にかけてワシントンで開催されたNATO創設75周年の首脳会議で、世界はパレスチナ人を苦しめる「このひどい人道的危機を止める」よう圧力をかける必要があると述べ、パレスチナ国家樹立に向けた国際平和会議の開催を求めました。

 サンチェス首相は、5月にも、パレスチナ国家の承認が不可欠だと述べ、アイルランド、ノルウェーとともに、欧州3ヶ国でパレスチナ自治区を国家として正式に承認する、と表明していました。

 もはや、二国家解決は不可能だ、とする意見が多くなる中、国際社会が「二国家解決」を強くイスラエルに求めていくことは、我々が「ネロの客人」になってしまわないためのひとつの道ではないか、とも思われます。特に、米国一国だけでも、イスラエル擁護一色となると、米国さえ味方になり、支援を受けられれば、イスラエルは全世界を敵に回しても構わず、パレスチナ国家樹立は断固として認めない立場を貫くつもりです。

 したがって、米国内の世論に訴えてゆくことが肝要です。

 パレスチナ側も、反目しあうパレスチナ解放機構(PLO)とハマスが、今年4月23日、「国民的合意にもとづく」暫定統一政府を発足させることで合意しています。

 この合意について、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、「アッバス議長は和平ではなく、ハマスを選んだ」などと怒りをあらわにしたと、『AFP』は報じていました。

 このように、イスラエル側は「パレスチナ統一政府」に向けた動きに、猛反発しています。そして、さらに米国もまた、「和平実現に向けた努力を大きく妨げる可能性がある」などと警告しています。

 「パレスチナ人同士を分断して反目させあい、弱体化」させようと仕向ける米国とイスラエルの支配を覆し、「二国家解決」に向かうためには、「パレスチナ統一政府」の創設は、必要不可欠です。これまでも長く実現しなかった「パレスチナ統一政府」ですが、米国を含めた国際社会が「パレスチナ国家の承認」、「二国家解決」を、改めてイスラエルに求めていくことが必要であると思われます。

※パレスチナ統一政府発足で合意、PLOとハマス(AFPBB、2024年4月24日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3013430

 『ロイター』は、23日付で、中国外務省が、北京で21日から23日にまで、ハマスやファタハなど複数の組織と会談を行い、23日、分断を終結させて、統一政府を発足させることで合意した、と発表しました。

 『ロイター』は「合意内容には新政府樹立の期限は明記されていない」ため、「今回の合意がどこまで実効性があるかは不明」と評価しています。しかし、2023年のサウジアラビアとイランの国交正常化が北京で発表されてから合意以降、中東における重要な外交的合意は北京で行われるようになっています。もはや、米国には、中東における紛争や対立を調停する能力がない、あるいはイスラエル以外の中東のイスラム教諸国を尊重する意志がない、ということを示しています。

 少なくとも、「パレスチナ統一政府」に向けて、米国の力が及ばないところで、中東が動き始めています。

※パレスチナ各組織、統一政府樹立で合意 北京で会談=中国外務省(ロイター、2024年7月23日)
https://jp.reuters.com/world/china/LV36H3ZRZZNTNJCJV47BRUEUGI-2024-07-23/

 これまで、IWJでお伝えしてきた、クリス・ヘッジズ氏による、イスラエルによって行われているガザのジェノサイドについての関連記事は、以下の通りです。ぜひ、IWJ会員となって、新しい号外とあわせて、全文をお読みください。

【IWJ号外】騙されてはならない!! クリス・ヘッジズ氏が、米国がガザで建設を進めている「仮桟橋」は、「パレスチナ人の海への永久追放」を目的としたものだと警告! 2024.4.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522606

【IWJ号外】ピューリッツァー賞ジャーナリスト、クリス・ヘッジズ氏が、ガザのジェノサイドを「米国が資金を提供し、武器輸送で維持している」、「西側諸国が誇る道徳や人権尊重は、すべて嘘」と批判! 2024.4.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522522

【IWJ号外】ピューリッツァー賞ジャーナリスト、クリス・ヘッジズ氏が、ガザでのジェノサイドに加担させられた米空軍兵士の抗議の焼身自殺に対して、「アーロン・ブッシュネルの焼身自殺は『神聖なる暴力』であり、強力な政治的メッセージであり、大衆の反対運動の結集点隣、革命的な大変動を引き起こす可能性がある」と指摘! 2024.3.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522037

【IWJ号外】元『ニューヨーク・タイムズ』記者クリス・ヘッジズ氏、南アフリカがICJに提訴したイスラエルによるジェノサイドの審理を詳報!「正義を要求し、バイデンの責任を問わねばならない」と訴え! 2024.1.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521043

【IWJ号外】元『ニューヨーク・タイムズ』記者、クリス・ヘッジズ氏が、イスラエルによるガザの民族浄化とパレスチナ人のガザ永久追放計画、人類初のAIによるジェノサイドに警鐘!~ガザにおける民族浄化は、人類初のAIによるジェノサイド!「福音」という名のAIによってターゲット選定される自動大量完全殺戮の実践!!「これはハマスに対する戦争ではない。パレスチナ人に対する戦争なのだ」! 2023.12.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520182

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240803

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