2022年3月8日(火)、午後4時頃から東京都医師会の定例記者会見が、東京都医師会館で行われた。
会見には、東京都医師会の尾崎治夫会長をはじめ、東京都のモニタリング会議にも出席している猪口正孝副会長、角田徹副会長、平川博之副会長、西田伸一理事、川上一恵理事が出席した。
冒頭、尾崎会長は第6波収束の重要な「武器」を3回目のワクチン接種とした上で、次のように述べた。
尾崎会長「今、抗体薬とか、いろんな重症化予防のお薬がでてまいりましたけども、やはり数も、使用も、限定されておりますので、今の感染を抑えていく最も有効な武器というのは、3回目のワクチン接種をしっかり進めていくと、早めに進めていくということだと思います。
ワクチンも、(ファイザー製かモデルナ製)どちらかということにこだわらなければ、十分に打てる態勢が整ってきています。
是非、集団・個別に関わらず、皆さんに是非3回目のワクチン接種を進めてもらいたいと、特に18歳以上の適応となっている方には、お願いしたいと思います」
また、質疑応答で毎日新聞の記者から、東京都内の感染状況についてピークアウトしたのかどうかと問われると、尾崎会長は次のような見解を示した。
尾崎会長「発症日別の感染者数のグラフを見る限りは、2月のある時点で徐々に下がってきていますので、ピークアウトはしているんじゃないかと思います。が、当初のように急速に感染者が増えて、それが急速に低下していくという予測があった訳ですが、そういう状況にはなっていないと。
ただ、昨日(7日)、今日(8日)の感染者数も8000(人)くらいですかね。そういうのも見てみますと、一時、週の増加率が1に近づいていたのが、また少し下がっていますので、今週当たりの経過を見ると、ある程度の傾向がわかるのではないかなと思っています」
尾崎会長は、第6波の感染状況について、ピークアウトはしつつも、今週の感染者数の経過を注視する必要があるという認識を示した。