2021年2月15日、東京・千代田区の東京電力臨時会見場で、東京電力による定例の記者会見が開かれた。
2021年2月13日、午後11時7分、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3(暫定値)の地震が発生した。
東電福島第一原子力発電所のある福島県双葉郡大熊町・双葉町は、震度6弱。また、東電の発表によると、福島第一原発敷地内の震度計は、6号機で水平:235.1ガル、垂直:116.5ガルを記録したとのこと。(2011年3月11日の東北太平洋沖地震沖地震で福島第一原発敷地内で記録された揺れの最大加速度は448ガル。経済産業省原子力安全・保安院が同原発の耐震安全の最大値としていたのは600ガル)
2月13日から14日までの東京電力・現場パトロールによる地震の被害報告は、主だったもので、Fタンクエリア内のH-3タンクフランジ下部からの漏洩、I-7タンク上部フランジ部からの漏洩、5・6号機の使用済み核燃料プール及び共用プールからの溢水(スロッシング)、瓦礫保管アリア一時保管施設のコンテナ転倒及び傾斜などだ。
東電は13日午後11時23分に発令した原子力警戒態勢(所在市町村で震度6弱以上の地震発生)を、14日午後2時14分解除した。菅義偉総理大臣がこの日午前2時ごろ「原子力関係でも異常の報告はなく、すべて正常だ」と述べてから12時間後の事である。