東京電力福島第一原子力発電所、3号機の燃料取り出しは残るところあと56体!その内現状では釣り上げが不可能な燃料は4体!今年度末取り出し完了の見通しはまだ不透明!? ~1.25東京電力 定例会見 2021.1.25

記事公開日:2021.1.26取材地: テキスト動画
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(取材、文・ 渡会裕)

 20201年1月25日、東京・千代田区の東京電力臨時会見場で、定例の記者会見が行われた。

 東京電力福島第一原子力発電所、3号機の使用済核燃料プールから核燃料の取り出しを行っている東京電力は、566体あった燃料のうち510体をすでに取り出しており、残る燃料は56体となっている。

 東電は現在、残りの核燃料の吊り上げ試験を行っているが、発表によると残り56体のうち燃料プールからの吊り上げが可能とみられるものが52体あり、つり上げ試験がまだ完了していない1体を含めて、現状ではつり上げの可否が確定してない燃料が4体あることがわかった。

 東京電力の小林照明・広報担当は、566体すべての燃料を2020年度内に取り出しができるとの見通しを明らかにした。

 東電は、つり上げが不可能とみられる燃料に対し新たに、振動を与えて小瓦礫を振るい落とす装置も導入する予定だという。
 
 残る燃料の取り出しと並行して、吊り上げ試験も実施しながら予定通り3月末までにすべて取り出せるか、見通しはいまだ不透明とみるべきではなかろうか。

■全編動画

  • 日時 2021年1月25日(月)17:00~
  • 場所 幸ビル(東京都千代田区内幸町)
  • 詳細 東京電力記者会見ライブ配信ページ

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