2025年9月10日、「岩上安身によるインタビュー第1205回ゲスト 一級建築士・建築エコノミスト森山高至氏(第3回)中編」を初配信した。
第3回インタビューの中編では、そもそも、日本維新の会の設立目的は、ベイエリア開発だったという、維新発足初期に関わりのあった、参政党の神谷宗幣代表の暴露から始まった。
維新の会の専売特許だった「都構想」と「関西州」というコンセプトは、ベイエリア開発のための理由付けにすぎなかったのである。
森山高至氏「ベイエリア開発というのはすごく稚拙で、ベイエリアにどんな都市が生まれるんだろうか、何にもないじゃないですか、あそこは。だから、何にもないから、IRなんて話でしょう。
ベイエリアに大阪の人口をこれだけ増やすんだとかいうんなら、わかりますよ。
たとえば、昔の大阪万博の70年代のときに、北部が都市化されたと。
次はベイエリアに大阪の人達がどんどん住んで、どんどん日本中から移住してきてもらって、東京を追い抜くぞ、っていうんだったらわかりますよ。
なんにもないでしょ、言葉遊びでしょ。関西州やから、大阪都やぁと。
こんなんもう、言葉が飛びすぎちゃって、全然、リアリティないじゃないですか。
そうじゃなくて、かつては、大阪っていうのは、東京を凌ぐ商業の都市だったじゃないかと。それを取り戻そうやと。
大阪に足りないものは何なんだとか、なんで人口流出しているんだとか、なんで本社が出ていくんだということを真面目に考えれば、たとえば、大林組とか竹中工務店ね、なんで、本社を大阪から東京へ移したんですか、っていちいち聞いて回ってですよ」
岩上安身「そしたら、読売新聞以外(朝日、毎日、産経など、関西発の新聞社ばかりなので)みんな呼びつけないと」
森山氏「そうでしょ、そしたら、なるほどと、それ(本社移転の理由)を解決するから、大阪都構想に協力してくださいって言えばいいじゃないですか」
岩上「それって、最終的には、国家を作るから、ここに来てくれ、みたいな話ですよ」
森山氏「いいじゃん、これ、国家にしようとしているんでしょ。本気で国家にするくらい…」
岩上「都というのは、(国家の)首都という意味ですから、そもそも。天皇どうするんですか、という話までなっちゃう」
森山氏「そこまで、行けばいいじゃないですか。それで大戦争すればいいじゃないですか。だって、これ、言葉遊びでしょ。この裏にある意味は、こんなに大きな話をしてんだぞという自覚なく、言っているということですから」
このように、のっけから、維新の都構想やベイエリア開発で伯仲している。岩上安身は、それは南北朝の再現で、内戦すら招きかねないことにも言及した。
深い考えのない、維新の会のいい加減さ、薄っぺらさを、都市計画の側面から批判した稀有の議論となっている。


































