【第612号】岩上安身のIWJ特報!「プリゴジンの乱」から2ヶ月、プリゴジン氏搭乗のジェット機がロシアで墜落! 死亡が確認される!!西側で一斉に噴出した「プーチンによる粛清」報道に強い違和感!!数々の矛盾点が!!ロシア大統領府は「西側諸国の憶測はすべてまったくの嘘だ」と断言!(特別編) 2023.10.1

記事公開日:2023.10.1 テキスト独自
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(文・IWJ編集部)

 ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が、自身の部隊を率いて首都モスクワに向かって北上。その後、ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介により、反乱が終結するという「プリゴジンの乱」からちょうど2ヶ月。

 2023年8月23日に、モスクワの北西部にあるトベリ州で、プリゴジン氏とワグネル幹部を乗せたビジネスジェット機が墜落し、乗員乗客10人全員の死亡が確認された。

▲エフゲニー・プリゴジン氏(Wikipediaより

 西側の大手メディアは、プリゴジン氏の死亡を、ロシアのプーチン大統領による「粛清(暗殺)」で間違いないかのように報じている。しかし、ロシア大統領府は、こうした憶測を「まったくの嘘だ」と、完全に否定している。

 岩上安身は6月23日に起きた「プリゴジンの乱」の直後、6月28日に、元外務省国際情報局長・孫崎享氏にインタビューを行なった。この『岩上安身のIWJ特報!』では、そのインタビューをテキスト化し、連載中であるが、今回は事態の急展開を受け、特別編として、このジェット機墜落事故を検証する。

 そこでは、「プーチン大統領による遅すぎた粛清」などと一斉に報道した西側の大手メディアへの違和感を検証し、戦争研究所による、「S300ミサイル2発による撃墜」などといった発表における疑問や矛盾を複数指摘している。

 さらに、IWJは、この墜落事故について、孫崎享氏に直撃取材し、ずばり「犯人は誰か」について質問した。加えて、元国連査察官のスコット・リッター氏による犯人像の仮説もご紹介する。いずれも十分に検討する価値のある説得力あるものである。ぜひ、お読みいただきたい。

▲元外務省国際情報局長・孫崎享氏(IWJ撮影、2023年6月28日)

記事目次

  • 「反乱」から2ヶ月後の8月23日、ワグネル創設者プリゴジン氏らが搭乗したビジネスジェットがロシア国内で墜落! ワグネル幹部ら乗員乗客10人全員が死亡!
  • 西側メディアはプーチン政権による「粛清」の可能性を指摘! しかし、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「憶測はすべてまったくの嘘だ」と、完全否定!!
  • ロシア国内の世論調査では、プーチン大統領の支持率は82%と圧倒的! ロシア国民の間で評価の高いワグネルを、今この時点で排除する理由はない!
  • 米戦争研究所はプリゴジン氏搭乗のジェット機が「2発のS300ミサイルで撃墜された」と発表! しかし墜落する機体を撮影した動画には、ミサイル攻撃を受けた痕跡はなし! 米当局者は「機内の爆発装置で墜落が起きた可能性」を指摘!
  • 戦争研究所は直接証拠も、間接証拠も示せないまま、「プーチン大統領の命令によるプリゴジン氏の暗殺」という仮説を主張!『ニューヨーク・タイムズ』は「バーンズCIA長官は、プーチン氏の行動を予測していた」などとして、「粛清」と決めつけ!
  • 誰が何のために、プリゴジン氏のビジネスジェット墜落という事件を起こしたのか!? プーチン大統領やショイグ国防相らを「犯人」だと名指しした勢力こそが、「犯人」に近い、といえるのではないか!?
  • 犯人は誰か? 孫崎享氏の仮説は「軍が排除を決め、プーチンも反対できなかった」!
  • 犯人は誰か? スコット・リッター氏の仮説は、オリガルヒ、あるいはワグネルそのもの!?

「反乱」から2ヶ月後の8月23日、ワグネル創設者プリゴジン氏らが搭乗したビジネスジェットがロシア国内で墜落! ワグネル幹部ら乗員乗客10人全員が死亡!

 2023年8月23日、モスクワの北西部にあるトベリ州で、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が所有するビジネスジェット機が墜落した。ロシア緊急事態省によると、ジェット機には乗員3人を含む10人が搭乗し、全員が死亡したとのことである。

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