【IWJ号外・続報】ロシアの民間軍事会社ワグネルが軍事クーデター! <その2> プリゴジン氏は、ベラルーシのルカシェンコ大統領の説得に応じて、モスクワ進撃をやめる! 2023.6.25

記事公開日:2023.6.25 テキスト
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(文・IWJ編集部)

 IWJ代表の岩上安身です。

 先ほど、6月24日に起きた、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者であるエフゲニー・プリゴジン氏による軍事クーダターについて、押しらせしましたが、さっそく状況が動きました!

 ロシアメディア『RT』はTwitterで日本時間25日午前2時22分に、「ワグネルが『反乱』終結に合意 – ルカシェンコ(Wagner agrees to end ‘insurrection’ – Lukashenko)」と速報を出しました。続いて、記事も出しています。

 『RT』によると、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が24日、プリゴジン氏が、戦闘員の「安全の保証」と引き換えに反乱を放棄するという取り決めを結んだと発表しました。

ベラルーシ大統領府「エフゲニー・プリゴジン氏は、ロシア国内でワーグナー派の武装勢力の移動を阻止し、緊張緩和に向けてさらなる措置を講じるというアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の提案を受け入れた」

 声明によると、ルカシェンコ大統領とプリゴジン氏は「丸一日」会談を行い、「ロシア領土内で流血の惨劇を引き起こすことは許されないことで合意に達した」ということです。両者の会談は、プーチン大統領と連携して行われたことも明らかにしています。

 プリゴジン氏はモスクワに向かっていたワグネル部隊が進撃を断念し、野営地に戻ることを確認した、としています。

 『RT』に続いて、『ガーディアン』も、ほぼ同時にライブアップデートで、「ベラルーシ大統領、プリゴジン氏が緊張緩和提案を受け入れたと発言」と報じました。

ベラルーシ大統領府「交渉は一日中続いた。その結果、両国はロシア領土内で血なまぐさい虐殺を行うことは許されないということで合意に達した」

 これで、プリゴジン氏とワグネルの「反乱」は、終結に向かうのでしょうか。

 クーデターは放棄しても、プリゴジン氏が、ウクライナ情報局と通じていた、という疑念は晴れませんし、私的な感情で、武力を振り回すことも許されません。ロシア国内に秩序を取り戻すためには、プリゴジン氏に忠誠を誓うワグネルの武装解除は必須でしょう。

 プーチン大統領、ルカシェンコ大統領、プリゴジン氏の間で何が話し合われたのか、続報を待ちたいと思います。

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