台湾周辺での中国の軍事演習に際し、嘉手納基地に空中給油機が異例の19機!!「米軍の緊張がかなり高まっていたのか?」IWJ記者の質問に「米軍の運用については回答を差し控える」と岸大臣!~8.8 岸信夫 防衛大臣 定例会見 2022.8.8

記事公開日:2022.8.8取材地: テキスト動画
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(取材、文・浜本信貴)

 2022年8月8日午前11時より、東京・市ヶ谷の防衛省にて、岸信夫防衛大臣の定例会見が開催された。

 IWJ記者は、8月4日から台湾周辺で行われた、中国による軍事演習について質問した。なお、中国は、この軍事演習を、8月4日~7日まで実施すると発表していたが、8日、演習を継続すると発表した。

 「8月5日付けの沖縄タイムスが、演習が始まる直前の4日午前、米軍嘉手納基地から電子偵察機RC135S(コブラボール)が離陸したと報じています。また、空中空輸機KC135の駐機が、4日の午後時点で異例の計19機だったとのことです。

 これは有事に備えて米軍の緊張がかなり高まっていたとみていいのでしょうか? また、自衛隊も情報収集、警戒監視以上に何か特別な体制をとっていたのでしょうか?」

 これに対し、岸大臣は「米軍の運用については、私のほうからお答えをすることは差し控えさせていただきます。自衛隊についても、警戒監視・情報収集等ですね、平素から、注力・注視しているところでございますが、詳細については、控えさせていただきます」と答えるにとどめた。

 会見冒頭、岸大臣は、6月29日から8月4日までの間、ハワイ諸島などで実施され、防衛省・自衛隊も参加した、多国間共同訓練「リムパック2022」について、以下のとおり、報告を行った。

 「本訓練においても、太平洋方面派遣部隊である護衛艦『いずも』などが、各種戦術訓練と人道支援・災害救援にかかる訓練に参加したところです。

 また、7月29日から8月3日までの間、我が国政府が『存立危機事態』の認定を行うという前提で、武力の行使をともなうシナリオ訓練にも参加をいたしました。

 自衛隊として、これまで、平和安全法制にもとづく任務等を着実に積み重ねており、今回『リムパック』において、『存立危機事態』の認定を行うといった前提の実動訓練に初めて参加をしたところであります。

 防衛省・自衛隊としては、引き続きこうした訓練に参加をし、平和安全法制を効果的に運用し、あらゆる事態に対応できるよう、万全を期して参りたいと考えています」。

 質疑応答で他社の記者からは、「今年の終戦記念日は靖国神社に参拝するのか」、「8月10日予定の岸田政府の『内閣改造』を前に岸大臣自身の任期の評価を」、「旧統一教会との関係」などが質問された。

 詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2022年8月8日(月)11:00~
  • 場所 防衛省 A棟 第1省議室(東京都新宿区)

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