2021年12月27日に成立した米国「国防権限法」による2022年度の米国防予算は、アフガン撤収にもかかわらず、5%増加の7780億ドル(約89兆円)となった。
中国包囲網の「太平洋抑止イニシアチブ」で前年の3.2倍の約71億ドル(約8051億円)を投入、「台湾有事」で中国に譲らぬ姿勢を強調。同時にロシア包囲網の「欧州抑止イニシアチブ」で「ウクライナ有事」も見据え、同国や東欧への支援を増額した。
2022年、米国は中ロ相手に「二正面作戦」を構えようとしているのである。
しかし現在の米国に、最強のライバル、中ロと同時に戦う「体力」や「能力」があるのか!? そもそも米国・同盟国対中・ロの戦争は、両者譲らず、エスカレートし続ければ、行き着くところ人類すべてが「敗者」となる全面核戦争であることは明らかだ。
2021年末、ロシアが1万人以上の軍を撤収したとの情報もある。しかし、米国の対中・対ロ包囲網の打ち出しと予算増額が、中国やロシアを刺激し、2022年、戦争勃発につながるリスクは決して否定できない。
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