ウクライナめぐる欧米とロシアの最終会談進展なし! 一方、カザフスタンで暴動! トカエフ大統領はロシア主導の部隊に鎮圧要請! その裏で前大統領一派一掃!! 権力抗争か、ロシアの侵攻か!? 西側関与は!? 2022.1.24

記事公開日:2022.1.24 テキスト
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(文・IWJ編集部 文責・岩上安身)

 2022年1月13日、ロシアのウクライナ侵攻の懸念をめぐる、米国、NATO(北大西洋条約機構)、OCSE(欧州安全保障協力機構)とロシアによる最後の会合が行われたが、進展は見られなかった。ポーランドのラウ外相が「欧州が戦争に突入する危険」に言及するなど、事態は切迫の度を増している。

 一方、中央アジアのカザフスタンでは、燃料価格高騰を機に国民の政治への不満が爆発。1月2日からの大規模デモは暴動に発展した。トカエフ大統領は「国外で訓練されたテロリストの武力攻撃」だとして、ロシア主導の集団安全保障条約機構(CSTO)に鎮圧を要請。2000人の部隊が派遣され、少なくとも164人が死亡したとされる。

 ところが、この混乱に乗じて、前大統領・ナザルバエフ氏の「傀儡」だったはずのトカエフ大統領は、前大統領の側近らを国家反逆罪で拘禁、あるいは要職を解任。いわば「下剋上」を起こしたことが報じられた。

 ナザルバエフ前大統領による巨額の不正蓄財等から、トカエフ大統領は国民の怒りを背景に旧勢力一掃を図ったとみられる。他方、暴動の裏での西側関与も取りざたされる。

▲1991年のカザフスタン独立から2019年まで約30年間、カザフスタンの大統領を務めた、ヌルスルタン・ナザルバエフ国家安全保障会議議長(Wikipedia、http://en.kremlin.ruNursultan Nazarbayev (2020-03-10) (cropped)

 西側メディアは、ロシアが混乱に乗じてカザフ北部を制圧する恐れも報じる。しかし、ロシア軍の力で暴動を鎮圧したカザフスタンは、ウクライナとは明らかに様相が異なるようだ。

 詳しくは記事本文を御覧いただきたい。

▲カシムジョマルト・トカエフ カザフスタン大統領(Wikipedia、The Presidential Press and Information Office、Kassym-Jomart Tokayev (2019-04-03) 04

記事目次

  • ウクライナ問題、欧米とロシアの最終会談でも進展なし! 「欧州が戦争に突入する危険」との見解も!!
  • カザフスタン暴動にロシア軍等2000人派遣、164人死亡! プーチン大統領「外国が後ろ盾のテロリストから守った」と勝利宣言!
  • ナザルバエフ前大統領の「傀儡」のはずのトカエフ大統領が、混乱に乗じて「下剋上」!?
  • ナザルバエフ前大統領による巨額の不正蓄財! トカエフ大統領は国民の怒りを背景に旧勢力一掃!? 暴動の裏に西側関与は?
  • ロシアが混乱に乗じてカザフ北部制圧!? ソ連崩壊で独立した国に、マイノリティーの人権保障名目で介入!?
  • ロシア軍の力で暴動鎮圧のカザフスタンは、第2のウクライナにはならないだろう!

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