2021年11月24日、東京・有楽町駅イトシア前で、第三回立憲民主党代表選 小川淳也候補 青空対話集会が行われた。
小川氏はスピーチで、参院選での党公約について、以下のように語った。
「私、参議院選挙までにやりたいことがあるのです。この対話の中から生まれてくる公約を作りたいんです。
公約って、今回の衆議院選挙も、間近になって、突然降ってくることが、やっぱり多かったんですね。でも、それはなかなか自分のものになりませんから、選挙区で、地元で、伝えきれないんです。
やっぱりみんなで議論して、それは国会議員だけじゃなて、地方議会の皆様、そして、党員やあるいはパートナーの皆様、そして、皆様の中にも党籍のない方も、たくさんいらっしゃると思います。一般国民の皆様、普通に暮らし、普通に生業を立てておられる、そんな多くの皆様との対話を通して、生まれてきた公約、それを掲げて、参議院選挙をぜひ戦いたいと思っています。
そうであってこそ『私たちの公約』『俺たちの政党』『私たちの立憲民主党』と、他人ごとじゃなく思っていただけるような気がするんです。
その意味で本当の国民政党にこの立憲民主党を育て、脱皮をさせていかなければならないと思っています」。
市民との対話では、「政治の信頼を取り戻す」「人口減や気候変動への取り組み」といった内容に続き、衆議院選挙前に維新候補に立候補取下げを要請した件について「一本化への『努力』だったのか、それとも誤りだったのか?」と、小川氏の現在の認識を問う質問があった。
小川氏は「維新の候補者が、たまたまよく知っている人(香川2区の玉木雄一郎・国民民主党代表の元秘書)だったことにちょっと甘えた部分もあって、できれば一本化に協力してくれないかという思いを抱いてしまった」と述べ、次のように語った。
「間違っていたかどうかというと、維新をどういうふうにとらえるかっていうのはすごく難しい問題で、彼らも選挙で自民党と戦ってますから、そういう意味では、やっぱり野党陣営なんです。
しかし、例えば国会対策なども含めて、非常に立ち位置は微妙です。我々、野党グループと協力するときもなくはないんですが、むしろ我々を逆に批判する立場でもある。
そういう意味では非常に距離感が難しいんですが、でも選挙で競合すれば、野党陣営からたくさんの票を持っていかれる可能性が高いので、できれば一本化してほしいという気持ちを持っていました。
ですから、党中央、それから個別の選挙区で、維新も含めて一本化の努力をしようとしたこと自体は、それは実は私、間違ってたとは思ってないんです。
ところが、やっぱり維新の方の側からすると、非常にそれは複雑だっただろうし、訪問すれば『押しかけた』となるだろうし、おうかがいすれば『乱入した』と言われるわけだし、手を触ったら『掴んだ』と言われるわけだし、そういう意味も含めて、これはあとからお叱りいただいたんですが、『小川さん、もうちょっと行動は慎重じゃなきゃいけないし』、これは言いにくいんですけど、『小川さんは人を信用しすぎている』というお叱りもいただくんです。
それもこれも含めて、候補者一本化への熱意が余ってのことという反省はあるんですが、それ以上にやっぱり相手の立場に立って、例えば切り取られたり、場合によっては悪用されたりということも含めて、自分の行動がもっと慎重じゃなきゃいけなかったという事を、痛切に猛烈に反省しています」