2021年11月17日午前10時より、東京・衆議院第1議員会館にて、立憲民主党・泉健太 衆議院議員の代表選出馬表明会見が開催された。
「あらためて、立憲民主党は、皆さんのために、あなたのために働く政党だということを、まず原点として、これからこの代表選挙、この党勢の回復に向けて、取り組みをしていきたいというふうに思っています」
泉氏は、冒頭の挨拶をこのように始めた。そして、以下のように続けた。
「先の衆議院選挙では、大変厳しい、我々に対しての審判が寄せられたと思っております。そういったことは、大変重く受け止めなければなりませんが、しかし、こういう時こそ、下をもくのではなく、しっかり前を向いて、また、国民のために、立憲民主党に求められる役割を十分に果たしていきたい。そんな思いでおります」
泉氏は、立憲民主党が「庶民性、現場力、多様な人材に溢れた、数多くの魅力がある」党だと改めて感じているとし、「我が党をじっくり自己分析して、我が党が背負ってしまっている『負のイメージ』を、やはり、『前向きなイメージ』に転換していかなければならない」と述べた。
詳しい政策については、「今後19日以降の代表選の中で、様々なテーマで論戦が繰り広げられていくと思っている」としつつも、目指すべき社会像として「普通の安心が得られる社会」というコンセプトを提示し、次のようにそれを説明した。
「新自由主義のもとで、競争が煽られて、自己責任ばかりが強調される。こういう大変深刻な国民生活の実態があるということは、これまでも訴えて参りました。
それによって、様々な分野で『当たり前の日常』が失われてしまっていると、やはり、感じています。格差も常態化しているということも大変問題だと思っています。
例えば、コロナ禍において、自宅療養という名前で、残念ながら、受けるべき医療が受けられなかった方々が大勢発生してしまった。こういうことについても、『普通の安心』、今まで我々国民誰しもが、病に罹ったときには病院で治療を受けられると思っていたものが、やはりこうして受けられないような世の中になってしまっている。
その意味で、この『普通の安心』が得られる社会を回復させていかなければいけない。私は、医療ですとか、あるいは、介護、保育、こういった『ベーシック・サービス』と言われる分野において、やはり、しっかりとした、この安心感を得られる体制を作っていかなければいけない、と思っています。ぜひこの、『ベーシック・サービス』の拡充ということを柱に掲げていきたいと思います」
続いて、各社記者と泉氏の質疑応答となり、活発なやりとりが行われた。
泉氏の冒頭発言、および質疑応答の詳細については、ぜひ、全編動画でご確認下さい。