2021年6月9日(水)、正午より、東京・永田町の参議院議員会館前にて、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」と「9条改憲NO!全国市民アクション」の主催で、「改憲手続法(国民投票法)改正案採決強行するな!審議をつくせ!自民党改憲4項目案反対!#0609参議院会館前行動」が行われた。
この日の午後、「改憲手続法(国民投票法)改正案(以下、国民投票法改正案)」の参議院憲法審査会での強行採決が噂される緊迫した状況の中、(※)立憲民主党の柚木道義 衆議院議員、社会民主党・党首 福島みずほ 参議院議員、日本共産党・吉良よし子 参議院議員、会派 沖縄の風・高良鉄美 参議院議員ら立憲野党議員、および市民団体の代表者らが、国民投票法改正案など、菅政権の改憲に向けた動きについて、それぞれの危機感を語り、廃案へ向けた連帯のメッセージを発した。
(※)6月9日午後、自民、立憲民主など与野党の賛成多数で可決。6月11日の参院本会議で成立する見通しとなった。
冒頭、主催者である「憲法9条を壊すな!実行委員会」の菱山南帆子氏は、その挨拶の中で、「本日、憲法違反の『国民投票法改正案』が強行採決される可能性がある。本当に許すことができない。憲法審査会でほとんど審議されておらず、その証拠に、先週行われた憲法審査会での参考人質疑において、野党側の推薦人の飯島氏や福田氏はもちろんのことだが、なんと、維新の推薦人、そして、なんとなんと、自公の推薦人までもが、『この改憲手続法は熟議が足りない』と指摘した」として、「審議不足である」という、この法案の問題点のひとつを強調した。
また、立憲民主党の柚木道義衆議院議員は、8日から大詰めの参院での審議が始まった「重要土地利用規制法案」について、「これは要するに、『重要市民運動規制法案』である」とし、「この法案がとんでもない法案であることが参院で明らかになってきている。実際のところ、この法案が通る前から、立憲民主の屋良朝博(やらともひろ)衆議院議員のツイートなどに書かれているとおり、沖縄などでは、皆さんが懸念しているような、とんでもないことをされている。
まさに、基地とか、いろんな、立憲主義・民主主義を守る上での監視活動がすでに弾圧されている。本当にとんでもない状況にある」と指摘した。
柚木議員は、開催まであと44日を残すのみとなった東京オリンピック・パラリンピックについても触れ、「今日、皆さん、暑いですよね。こんな暑さで、皆さん、オリンピックやるんですか? 死にますよ、人が。本当に。そして、死ぬのは熱中症や暑さだけじゃなくて、本当に、今、変異ウイルスがですね、都内でもクラスターが発見されて、トントントントン拡大しようとしている中で、医療従事者1万人、あるいは30くらいの病院を指定して、オリンピックを強行しようとしている。
菅政権がやってる、国民投票法、重要土地規制法、そして五輪の強行、すべて本当にとんでもないことである」とし、今現在、国民が直面する危機的状況について指摘した。
参議院会館前行動の一部始終については、全編動画にて、ご確認いただきたい。