2021年2月1日、東京電力は、東京都千代田区の臨時会見場で定例の記者会見を行った。
東京電力は昨年(2020年)12月7日に発表した「サブドレン・地下水ドレン浄化水、排水時の海水分析結果」を2か月後の今日になって訂正した。分析結果は、3か月に1度、四半期ごとに発表される。
会見で記者から訂正の経緯を問われた小林照明・東京電力広報担当は「排水作業の時間が遅れ、排水のタイミングとサンプリングするタイミングにずれが生じた」、「排水の時間とサンプリングの時間にずれがあったので分かった」と回答したが、重ねて気づいた時期を問われると「1月7日に福島県から指摘されて」と外部の指摘があるまで気づかなかったことを認めた。
また、発表が遅れたことについては「ホームページには掲載してある」、「サンプリングの結果には問題が無かった」と弁明。記者からは、分かった時点で「改めてデータを取り直す」など、何らかの発表があってしかるべきではないかとの指摘があった。
また、これから処理済み汚染水の問題を控え、発表のデータの信ぴょう性が問われているこのタイミングで、東電としてはこの対応でよしとするのか、と厳しい指摘がなされた。