朝日新聞デジタル版はトランプ大統領が敗北を認めたとミスリード!! しかしトランプ氏は敗北を受け容れてない!! 同氏は投票日直後から「勝利宣言」!! 郵便投票を「大いなるイカサマ」と批判、最高裁に提訴明言! 大統領職執着の背景に経済的苦境か!? 2020.11.5

記事公開日:2020.11.5 テキスト
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(IWJ編集部)

特集アメリカ大統領選挙2020
※2020年11月27日 テキスト追加修正

 11月16日、朝日新聞デジタル版が、トランプ氏が敗北を認めたと取れる見出しを付けた記事を掲載した。しかしこれは完全なミスリードである。記事本文を読めば、トランプ氏が負けを認めていないことがわかる。これは一種の「釣り記事」ではないのか!?

 それどころかトランプ氏は、11月26日時点に至っても、慣例の敗北宣言を行っておらず、バイデン陣営が不正を行ったという訴訟も続けている。

 そもそも、投票日直後の11月4日の段階から、トランプ大統領は「勝利宣言」を行い、集計結果をめぐって、最高裁への提訴を明言していた。

 だが実際には、この時点では、勝敗を左右する「スイング・ステート(激選州)」5州の投票結果で明らかになっていたのは、アリゾナ州でのバイデン勝利のみであり、勝敗の行方は、以降の郵便投票が結果を左右する見通しだった。

 その後、投票数の息詰まるシーソーゲームが続いたこと、そして11月7日のバイデン氏の勝利宣言後も、トランプ氏が負けを認めず、各選挙区で訴訟を起こしたことは、周知の事実である。

 トランプ氏の大統領職への執着は、異様なほど強烈である。

 その背景にあるのは何か!? 敗北を認めた瞬間、トランプ氏に襲い掛かり、逮捕や国外逃亡の可能性さえ指摘される、同氏の経済的苦境だろうか!?

記事目次

▲ドナルド・トランプ米大統領(Unsplashより)

トランプ敗北を認めたとミスリードする、朝日新聞の「釣り記事」!?

 11月16日、朝日新聞デジタル版が、「トランプ氏『彼が勝利』ツイート 『不正選挙』としつつ」という見出しを付けた記事を掲載した。これだけを読めば、トランプ氏がついに米大統領選での敗北を認めたように受け取れる。

 しかしこれは、朝日新聞の完全なミスリードである。記事本文を読めば、トランプ氏が負けを認めていないことが分かる。

 トランプ氏は15日、「彼が勝利したのは、選挙が不正だったからだ」とツイートした。しかし、米メディアが「バイデン氏の勝利を認めた」と報じると、約1時間30分後に、トランプ氏は「我々は勝つ!」「私は一切敗北を認めていない!」などとツイートした。トランプ氏が敗北を認めていないことは明らかだ。

それどころかトランプ氏は、11月23日(米国時間)にバイデン政権への政権移行業務を容認したにもかかわらず、11月24日のツイッターで「 I believe we will prevail! 」(私たちは勝つと信じてます)と、あいかわらず敗北を認めていない。11月26日(日本時間)に至っても、慣例の敗北宣言は行っていない。

 こうした点から考えると、上記の朝日の記事は、本文や事実と乖離した見出しで読者の興味を引きつける、一種の「釣り記事」とさえ言えるのではないだろうか。

トランプ氏は投票日直後に「勝利宣言」!! 最高裁へ提訴も明言!!

 そもそもトランプ大統領は投票日の直後に、事実上の勝利宣言を行い、その姿勢をその後一貫して変えていない。

(…会員ページにつづく)

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