2020年9月17日、千代田区の東京都立医師会館で、東京都医師会による記者会見が行われた。
会見で、東京都医師会会長の尾崎治夫氏は、国が始めようとしているGo Toキャンペーンについて「これから4連休があり、東京の方がどんどん全国に移動していくとなると、せっかく東京、大阪以外はかなり感染が収まっている状況であるのに、またそちらで増えて行くのではないかと考えられる」との認識を示した。
10月から始まるGo Toトラベルについて尾崎会長は「少し減ってきたから東京も入れちゃおうという、それだけではあまりにも工夫がなさすぎる」として、東京は二段階に分けて実施することを提案した。
会長は「第一段階はマイクロツーリズム、車で30分から1時間程度で行ける隣県訪問をまず開始してみる。そこでほとんど影響がないようでしたら、第二段階として、旅行の際の具体的な注意点を旅行者・宿泊施設に再度徹底し、状況に応じてPCR検査等を用いるなど、新しい方法を検討した上で、訪れる範囲を広げていくと言ったことを考えている」と述べた。
重ねて「Go Toトラベルで感染が広がってしまったら、なんであんなことをやるのか、と言うことになってしまう」「国の方でもこういったことを検討して頂きたい」と述べた。