2022年3月29日、午前10時30分頃より、東京都千代田区の外務省庁舎にて、林芳正外務大臣の定例会見が開催された。
林大臣からの冒頭の報告はなく、そのまま各社記者との質疑応答となった。
「G20からのロシアの排除」について、パンオリエントニュースのアズハリ記者が「バイデン米大統領がG20からのロシアの排除を提起したが、G20のメンバーとして日本は賛成の立場か、それとも反対の立場か?」と質問し、林大臣は次のように回答した。
「今回のロシアによるウクライナへの侵略は、力による一方的な現状変更の試み、かつ、国際秩序の根幹を揺るがす行為であり、明白な国際法違反であります。
国際秩序の根幹を守り抜くために、国際社会と結束して、日本としても毅然として行動をして参りたいと考えております。G20へのロシアの参加については、議長国であるインドネシアをはじめとするG20のメンバーとも議論しつつ、今後の情勢をよく踏まえた上で、適切に対応していきたいと考えております」。
そのほか各社記者からは、「国連改革」、「ウクライナからの避難民の受け入れ」、「ウクライナの地名の(カタカナ)表記」、「3月28日の外務省沖縄事務所・橋本尚文沖縄担当大使の日米地位協定に関する『提供施設・区域外での米軍機訓練容認の見解』」、「米バイデン大統領の訪日と長崎または広島への訪問」、「北朝鮮のミサイル発射」等について、多岐にわたる質問が行われた。
IWJ記者は、プーチン大統領の「ドンバス地域でジェノサイドが起きている」発言の真偽、および、「アゾフ連隊」などウクライナ国軍内のネオナチの存在などについて、外務省の見解を質すために質問を準備して臨んだが、大臣のスケジュールの都合で会見が切り上げとなり、質問できなかった。
会見の詳細は、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。