日刊IWJガイド非会員版「ロシアによるウクライナ東部南部4州併合調印に猛反発するゼレンスキー大統領はNATOに加盟を申請!/10月もIWJをよろしくお願いします!」2022.10.2号~No.3671号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~7ヶ月を経てロシアはウクライナ東部南部4州併合調印を達成! 猛反発するゼレンスキー大統領はNATOに加盟を申請! プーチン大統領による「30万人動員令」から激動の10日間! 最大規模の捕虜交換、ウクライナ東部南部4州住民投票実施、国連安保理でロシア非難決議否決、欧州政治共同体の会合発表、天然ガスパイプライン・ノルドストリームへの攻撃、米国、G7は追加制裁と追加支援、米国は台湾を「同盟国」とは明記せず!

■9月末、IWJは先月に続き、今月も、ご寄付・カンパの目標額に到達しませんでした。9月1日から30日までのご寄付額は116万6600円、目標額の18%にとどまりました! 8月のご寄付・カンパも、月間目標額の31%の122万3000円にとどまりました! 8月9月の不足分は、541万400円となって、10月分に繰り越しとなります! どうぞ、緊急のご支援をよろしくお願いします!

■【中継番組表】

■<今週の新記事振り返り>

■<今週の日刊IWJガイド振り返り>

■ウクライナ紛争のエスカレーションの背景にあるのは米国によるウクライナへの武器供与!~9月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、8月16日収録「岩上安身によるインタビュー第1090回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!

■【編集雑記】アントニオ猪木氏のご逝去を悼む! 岩上安身がツイッターアカウント「岩上安身ファイト&ツイート」で連投ツイート!
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■はじめに~7ヶ月を経てロシアはウクライナ東部南部4州併合調印を達成! 猛反発するゼレンスキー大統領はNATOに加盟を申請! プーチン大統領による「30万人動員令」から激動の10日間! 最大規模の捕虜交換、ウクライナ東部南部4州住民投票実施、国連安保理でロシア非難決議否決、欧州政治共同体の会合発表、天然ガスパイプライン・ノルドストリームへの攻撃、米国、G7は追加制裁と追加支援、米国は台湾を「同盟国」とは明記せず!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 プーチン大統領による21日の「部分的動員」発表から激動の10日間が過ぎました。9月29日、プーチン大統領はウクライナ南部のザポリージャ州とヘルソン州の独立を承認する政令に署名しました。ロシアは2月に、ドネツク州とルガンスク州の独立を承認していました。

※はじめに~プーチン大統領は、29日、ウクライナ南部のザポリージャ州とヘルソン州の独立を承認!「エスカレーション」の第2幕は東部・南部の4州のロシア連邦への編入に! 続いて「エスカレーション」の第3幕がすでに始まっている!(日刊IWJガイド、2022.10.1号~No.3670号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51366#idx-1

 プーチン大統領は21日に国民向けテレビ放送で、3つの重要な発表をしました。

1)「部分動員令」で予備役から最大30万人を動員する。
2)「ドネツク人民共和国、ルハンシク人民共和国、ヘルソン州、ザポリージャ州の同胞」がロシアへの併合の可否に関する住民投票を実施する。
3)ロシアの領土の一体性が脅かされる場合には、核兵器の使用を含むあらゆる手段を講じる。

 プーチン大統領の発表を受けて、ニューヨークで開催されていた国連総会では、核兵器使用の可能性に言及したロシアを非難する声が上がりました。

 特別にオンライン出席を認められたゼレンスキー大統領は21日、「(ロシアが)私たちの領土を盗もうとし、多くの人を殺害したこと、人々を拷問し侮辱したことへの処罰を望む」と語り、常任理事国であるロシアの拒否権を取り上げること、ロシアの戦争犯罪を明らかにする特別法廷の設置などを求めました。

 ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領が「ロシア軍の支配下にあるウクライナの4つの州が、ロシアへの編入の是非を問う緊急の住民投票を今月23日~27日に実施する」とした発表にも言及し、強く非難しました。

※「ロシアに罰を」、ゼレンスキー氏が国連演説 「和平の条件」に特別法廷など提示(BBC、2022年9月22日)
https://www.bbc.com/japanese/62990469

 「住民投票」の前日である22日、ウクライナ側とロシア側の間で、ウクライナ侵攻から最大の規模となる捕虜交換が行われました。

 ゼレンスキー大統領によると、ロシアは、ウクライナの国境警備隊、警察官、兵士、その他のアゾフ戦闘員を含む215人の囚人を釈放した、ということです。その中には、ウクライナの傭兵として一度死刑を宣告されたエイデン・アスリン氏ら英国人複数名も含まれています。

 大統領補佐官のアンドリー・イェルマーク氏は、「私たちは215人の国民を捕虜から解放し、そのうち124人は将校である。解放した者のうち、108人はアゾフの戦闘員だ」と述べています。

 ロシア側は外国籍の10人を含む215人のウクライナ軍兵士らを解放しましたが、ウクライナ側はわずか55名の捕虜を解放したに過ぎませんでした。ただし、ウクライナから解放された55人の中には、ウクライナから国家反逆罪で告発された、元ウクライナ国会議員で、最大野党の党首でもあったヴィクトル・メドヴェチュク氏が含まれていました。

 今回解放された英国人捕虜のエイデン・アスリン氏らは、メドヴェチュク氏との捕虜交換を希望していました。困難な政治的交渉がなされたと推測されますが、その希望が実現したことになります。

 一方、ウクライナ東部・南部の4州で行われる住民投票を前に、メドヴェチュク氏を奪還したいという、分離独立派の意向が反映された可能性があります。

 『ガーディアン』によると、この捕虜交換の交渉はトルコが調停し、極秘裏に行われた、とのことです。

※Russia trades Azov fighters for Putin ally in biggest prisoner swap of Ukraine war(ロシアはウクライナ紛争の最大の捕虜交換、アゾフの戦闘員をプーチンの同志と交換する)(The Guardian、2022年9月22日)
https://www.theguardian.com/world/2022/sep/22/ukrainian-putin-ally-viktor-medvedchuk-exchanged-for-200-azov-battalion-fighters-zelenskiy-says

 10人の外国人戦闘員らは21日の朝解放され、サウジアラビアのリヤドに送られました。サウジ外務省は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子とサウジ政府が外国人戦闘員の解放の交渉に成功し、彼らをサウジアラビアに移送したと述べた、と『NBC』が報じています。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■9月末、IWJは先月に続き、今月も、ご寄付・カンパの目標額に到達しませんでした。9月1日から30日までのご寄付額は116万6600円、目標額の18%にとどまりました! 8月のご寄付・カンパも、月間目標額の31%の122万3000円にとどまりました! 8月9月の不足分は、541万400円となって、10月分に繰り越しとなります! どうぞ、緊急のご支援をよろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 8月から始まった第13期も、10月となりました。

 今期から、ご寄付・カンパの月間目標額を、前期の400万円から390万円に下げ、さらに支出を絞って緊縮予算でのぞんでいますが、先月第13期のスタート月となった8月分は、8月31日の時点でご寄付は122万3000円、月間目標額の31%にとどまりました。

 目標額に届かなかった残額267万7000円分は、今月の月間目標額に繰り越して上乗せとしました。ですので、今月9月の目標額は657万7000円となります。9月もかなり厳しいスタートとなりました。

 9月は1日から30日までの30日間で、116万6600円のご寄付・カンパをいただきました。これは、上記の累積の目標額657万7000円の18%にあたります。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございました。

 とはいえ、先月に続き、今月も赤字転落を回避することはできませんでした。赤字転落を回避するには、541万400円必要です。

 ご寄付・カンパによる緊急のご支援を、よろしくお願いいたします!

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、会員の数が足りなくなり、ご寄付が途絶えると、IWJは活動していけなくなってしまいます。

 IWJは、市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことで、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画して活動しています!

 権力に不都合であっても、真実を追及し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。これも、市民の皆さまのお支えがあってのことです。

 また、大新聞、大手テレビが、足並みをそろえてウクライナ紛争において情報操作を行っている現状を御覧になればわかるように、権力と大資本から距離を置く独立メディアが存在しないと、真実はまったくわからなくなってしまいます。

 5月にマリウポリが陥落し、7月にロシア軍がルハンシク州を制圧したあと、戦況が停滞したかにみえたウクライナ情勢が、9月に入って急展開しています。

 9月11日に、ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍がハリコフ州のイジュムを奪還いたと発表、ウクライナ軍はみるみるうちにハリコフ州のほぼ全域奪還しました。西側のメディアは揃って「ウクライナの反撃が始まり、ロシア軍は敗走した」と報じました。

 プーチン大統領は、21日に国民向けのテレビ演説で、予備役から最大30万人を動員する「部分動員令」を発表し、「ドネツク人民共和国、ルハンシク人民共和国、ヘルソン州、ザポリージャ州」の「同胞」がロシアへの併合の可否に関する住民投票を実施すると発表しました。

 同時にプーチン大統領は、「西側は、攻撃的反ロシア政策においてあらゆる線を越えた」として、「わが国の領土の一体性が脅かされる場合には、ロシアとわが国民を守るため、われわれは、当然、保有するあらゆる手段を行使する。これは脅しではない」と核使用にも言及しました。

※【演説全文】プーチン大統領 “予備役”部分的動員発表 なぜ?(NHK、2022年9月22日)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/detail/2022/09/22/25523.html

 ロシア側は、ウクライナ南部にあるザポリージャ原発を、2月24日の侵攻直後に占拠しています。ザポリージャ原発に対する砲撃が繰り返し行われてきましたが、ウクライナ側・西側メディアは「ロシア軍がザポリージャ原発を攻撃している」と声高に喧伝していました。ロシア側は「ザポリージャ原発を攻撃しているのはウクライナ側」だと主張し続けてきました。

 大手メディアがロシア軍が原発を攻撃しているとロシア非難一色の中、IWJは、日刊IWJガイドなどで、ロシア軍が自ら占拠しているザポリージャ原発を攻撃するというのは論理的におかしいのではないか、と問題提起してきました。

※ザポリージャ原発攻撃はロシアかウクライナか!? ロシアは一貫してIAEA調査受け入れを表明! 結局、査察は実現したが砲撃止まず! そして原発完全停止! 原子炉冷却の非常用電源燃料は10日分のみの危機! 2022.9.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510625

※【号外】ウクライナのザポリージャ原発砲撃をめぐり、ゼレンスキー大統領が「原発から攻撃してくるロシア軍人はウクライナ軍の特別な標的」と警告! 自国の原発に向けて攻撃するつもりか!? 2022.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509571

 9月13日、『ニューヨーク・タイムズ』は、米国当局者の発言を紹介しました。ウクライナ政府には「ザポリージャ原子力発電所の奪還」が必要不可欠だと、米国当局者は述べています。

 「結局、ウクライナ当局は、長期的な成功には、ザポリージャ原子力発電所の奪還、マリウポリのロシア軍の断絶(マリウポリのロシア軍の補給路を東部から切り離す)、ケルソンのロシア軍をドニプロ川の向こう側へ押し返すなど、破棄された戦略の当初目標に進展が必要だと考えていると、米国当局者は述べている」

 つまり、最初から、ザポリージャ原子力発電所の奪還に向けて攻撃を仕掛けていたのは、ウクライナ軍だったということになります。さらに、米国はウクライナ軍がザポリージャ原発を攻撃していることを知った上で「ロシアが攻撃している」と主張し、仮に事故があれば、ロシアのせいにするという卑劣なやり方をしているのです。

※はじめに~米国がザポリージャ原発を攻撃しているのはウクライナ軍だとついに認めた! 9月13日付の『ニューヨーク・タイムズ』が米国政府高官へのインタビューをもとにウクライナ軍のマスター・プランを報道! 3つのマスター・プランの1つがザポリージャ原発の奪還だった! ロシア軍が原発を攻撃していると報じ続けてきた日本の全新聞・テレビは誤報の連続を謝罪し、撤回・訂正すべきだ!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51330#idx-1

 9月26日、独露をつなぐ、バルト海経由の天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」のガス圧力が急速に下がり、ガスの漏洩が確認されました。単なる事故ではなく、「水中爆発物を使用した計画的な攻撃」(スカイニュース、2022年9月29日)ではないかと推測されています。

※Fourth leak revealed on Nord Stream pipelines as Russia denies sabotage(Sky news、2022年9月29日)
https://news.sky.com/story/fourth-leak-reportedly-found-on-nord-stream-pipeline-12707280

 「ノルドストリーム」に対する破壊工作を誰が行ったのか、それはまだわかりません。IWJは、日刊IWJガイド2022年9月29日号と30日号で、英メディア『スカイニュース』や米メディア『ニューヨーク・タイムズ』のほか、ロシアメディア『RT』や『RIAノーボスチ』などが出している情報を検証しました。

 「ロシアからのエネルギー輸送インフラが破壊されて困るのは、誰なのか、得をするのは誰なのか」。

 困るのは、パイプラインの両端の国、つまりロシアとドイツです。ロシアは、半世紀をかけて開拓してきた優良な欧州市場を失います。ロシアは新たな市場として、中国やアジア諸国に天然ガスを売っていますが、安価で安定したロシア産天然ガスの供給を半世紀にわたって受けてきたドイツにとって、そしてドイツ経由で天然ガスを得ていた欧州各国にとっては深刻な問題になっています。

 得をするのは、これまでロシア産天然ガスパイプラインの通過国であったウクライナであり、ポーランドです。バルト海を経由する「ノルドストリーム1、2」がフル稼働すれば、ウクライナとポーランドを通っている天然ガスパイプラインは不要になり、両国は膨大なガス通行料を失うことになるのです。

 ロシアによるウクライナ侵攻の前から、ウクライナは「ノルドストリーム2」の廃止を求めて猛烈なロビー活動を米国議会にかけ、米国はトランプ政権下で「ノルドストリーム2」の建設に関わった企業に対する厳しい制裁措置を繰り返し取りました。

 実は米国も得をするグループに入っています。シェール革命によって、世界最大の天然ガス生産国となった米国にとって、ロシア産の天然ガスは最大の敵です。岩石を砕き、欧州など他国に輸出するためにLNGにしなければならない米国のガスは、どうしても高価になります。安価なロシア産天然ガスを欧州市場から追い出さなければ、高価な米国産LNGが欧州市場でシェアを拡大することは困難です。

 「ノルドストリーム」の破壊工作を誰がやったのかは、現時点では確定できません。

 しかし、ウクライナ紛争の発端は、ウクライナ東部に住むロシア語話者への迫害とNATOの東方拡大ですが、その背景で、安価なロシア産天然ガスをめぐる激しい利権争いがあるのです。

※ノルドストリームで4ヶ所目のガス漏洩! 英『スカイニュース』は「英国の防衛関係者はスカイニュースに、水中爆発物を使用した計画的な攻撃である可能性が高いと語った」と報道! ロシア外務省は「漏洩は米国の諜報機関が管理する地域で発生」と主張!!(日刊IWJガイド、2022年9月30日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51361#idx-4

※冬到来を目前にして、天然ガスパイプライン、ノルドストリーム1と2への攻撃が行われた! 実は、ロシアの侵攻直前にバイデン大統領がノルド・ストリーム2の破壊を予告していた!!! ロシアの破壊工作の可能性ばかりフォーカスする日本のテレビ・大手新聞では絶対に報じない話! あってはならないことが起きている! しかもこのタイミングで! 前代未聞の事態!(日刊IWJガイド、2022年9月29日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51358#idx-4

 9月27日、安倍元総理の国葬が行われました。同27日付の『NHK』の世論調査によれば、「政府が『国葬』を行う方針について、9月は「評価する」が36%、「評価しない」が57%となっている」とされていました。

 つまり、6割近くの国民が反対するなか、国葬が強行されたことになります。27日も、国会議事堂前、国葬会場の日本武道館周辺で、国葬に反対するデモが行われました。

 植草氏は「国葬=旧統一協会=対米隷属=勝共連合」であり、国葬の参加者を見れば、「対米隷属勢力と対米自立勢力の区分
※【国葬】国葬めぐって分かれる賛否(NHK、2022年9月27日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220927/k10013838451000.html

※「性差別主義というのは、日本が軍国主義になっていくことと表裏一体である!」「内閣は国会の上に立つんですか? 内閣は国権の最高機関ですか!?」~9.26 衆議院第一議員会館内国葬反対大集会「今回の国葬は、法的にも政治的にも無理がある」 2022.9.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511019

 安倍元総理をめぐる数々の疑惑のひとつに、旧統一教会との深い関係があげられます。岸田文雄総理は、「党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を絶つ」との述べ、自民党内の統一教会との接点を問う自民党内調査(自己点検)をしましたが、調査終了後も次々と新たな「接点」が明らかになっています。

 29日には、細田博之衆議院議長が旧統一教会と接点があったと認める文書を公表しました。2018年から19年の間に、関連団体の会合に4回出席したということです。細田氏は「地元の関係団体が選挙において私を支持するとの意向があったことは事実である」と、選挙支援を事実上認める発言もしています。

 衆議院議長である細田氏は「党の所属ではない」として、上記の自己点検を免れていました。

※細田衆議院議長、旧統一教会と接点認める 会合4回出席(日本経済新聞、2022年9月29日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA292QC0Z20C22A9000000/

 『しんぶん赤旗』はすでに7月の段階で、細田氏が清和政策研究会会長だった2019年、旧統一協会系の天宙平和連合(UPF)が10月5日に名古屋市内のホテルで開いた国際会議「ジャパンサミット&リーダーシップカンファレンス2019」に出席し、講演をしていたことをスクープしていました。

 細田氏はスピーチの名が「韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの国際会議の場は、たいへん意義深い」と述べ、「今日の盛会、そして会議の内容を安倍総理にさっそく報告したいと考えております」と述べていました。

※細田衆院議長 旧統一協会系行事に2019年 「安倍総理に報告したい」(しんぶん赤旗、2022年7月22日)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-07-22/2022072201_01_0.html

 今年2022年、『日本経済の黒い霧』を上梓された植草一秀氏は、安倍元総理の国葬は、対米隷属勢力と対米自立勢力の踏み絵になると指摘しました。

 野党で、国葬に出席したのは、日本維新の会、国民民主党、NHK党、参政党です。立憲民主党からは個人として野田佳彦氏と玄葉光一郎氏が出席しました。

 欠席したのは、共産党、れいわ新選組、社民党、立憲民主党執行部です。共産党志位委員長、福島瑞穂社民党党首は、国葬反対のデモに参加していました。

※対応割れた野党 出席から反対集会参加まで(産経新聞、2022年9月)
https://www.sankei.com/article/20220927-32UXODIQNJKGBGGKW7SYEG5CR4/

 岸田総理は、国葬を強行しましたが、「自己点検」だけで、統一教会との関係をうやむやにおわらせるつもりでしょうか。

 統一教会が熱心に後押ししてきた緊急事態条項の阻止のために、私と、IWJのスタッフは、全力で立ち向かいたいと思います! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

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店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
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ゆうちょ銀行
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店番 008
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身

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◆中継番組表◆

**2022.10.2 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】13:15~「百年の森を未来に残すために私たちは何ができるか? 《神宮外苑再開発を考える学習会》」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「神宮外苑再開発を考える学習会」を中継します。これまでIWJが報じてきた神宮外苑関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a5%9e%e5%ae%ae%e5%a4%96%e8%8b%91

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◆中継番組表◆

**2022.10.3 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】18:30~「岩上安身による政治経済学者 植草一秀氏インタビュー」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身による植草一秀氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた植草一秀氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%a4%8d%e8%8d%89%e4%b8%80%e7%a7%80

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■<今週の新記事振り返り>

「自民党は、旧統一教会とのつながりはないと前提して『点検した』と言っている。もっともっと統一教会との癒着があったはず!」憲法9条を壊すな! 実行委員会・菱山南帆子氏~9.23国葬反対! STOP! 辺野古埋め立て『憲法改悪を許さない全国署名街頭宣伝』 2022.9.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510929

即時停戦を!「ウクライナ問題は少なくとも2004年と2014年の二つの革命から見ていく必要がある」ウクライナ紛争と米国の戦略~岩上安身によるインタビュー第1098回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏(続編) 2022.9.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510889

ウクライナ紛争新段階! クリミアで爆発等激化! ハイマース等でのウクライナ側攻撃なら攻撃力は別次元! ゼレンスキー大統領クリミア奪還宣言! 米国は攻撃容認! その後ウクライナが東部で反転攻勢! しかしプーチンは核使用も辞さず!! 2022.9.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511060

前川喜平氏「統一教会の解散命令の請求はできるし、すべきだった。2010年頃には材料はそろっていた」~9.26 立憲民主党 第12回 統一教会(野党合同)国対ヒアリング―内容:宗教法人法の解散命令について、ほか 2022.9.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511015

都教委包囲・首都圏ネットワーク伏見忠氏「国葬で演奏される曲が『国の鎮め』、『悠遠なれ皇御国』。ずぶずぶの軍国主義じゃないか!」~9.27国葬反対!安倍元首相の死を悼まない!9・27国葬当日集会&デモ 2022.9.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511093

「国葬を一番喜んでいるのは統一教会」「子どもの7人に1人が貧困、困っている人に税金を」安倍政治と国葬を批判し、1500人が行進!~9.27 安倍「国葬」やめろ!「銀座デモ」―発言:鎌田慧氏、佐高信氏、落合恵子氏ほか 2022.9.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511097

「急速な円安は『アベノミクス』の経済的帰結!? 安倍元総理の国葬よりも『アベノミクス』の国葬を!」~岩上安身によるインタビュー第1099回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.9.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511025

「法整備は公明党が納得できるかたちで!」~9.25第3回 浅野健一が選ぶ講師による「人権とメディア」連続講座~緊急講座『なぜメディアは統一協会と自民党の癒着を報じてこなかったのか』―登壇:鈴木エイト氏(やや日刊カルト新聞主筆)、浅野健一氏(元同志社大学大学院教授) 2022.9.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510995

「性差別主義というのは、日本が軍国主義になっていくことと表裏一体である!」「内閣は国会の上に立つんですか? 内閣は国権の最高機関ですか!?」~9.26 衆議院第一議員会館内国葬反対大集会「今回の国葬は、法的にも政治的にも無理がある」 2022.9.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511019

「憲法違反の国葬の強行。国民の怒りは全国に広がっている!」~9.23 品川市長らは国葬参加やめよ!公費を使うな!郡山市役所門前アクション 2022.9.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511101

旧統一教会が『ミヤネ屋』『ひるおび』と、出演の3弁護士を名誉毀損で提訴! 全国弁連・阿部弁護士は「言論批判の封殺を目的としたスラップ訴訟」と批判!~9.29 立憲民主党 第13回 統一教会(野党合同) 国対ヒアリング 2022.9.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511147

「『望まない妊娠継続』を強制されるのは人権侵害」「医療者と社会の役割は、妊娠した人をジャッジ(善悪を審判)することではなく、妊娠した人の人権と健康を守ること」~9.28 国際セーフ・アボーション・デー 記念イベント「中絶について声をあげよう!」 2022.9.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511115

■<今週の日刊IWJガイド振り返り>

日刊IWJガイド「政府・日銀の為替介入でも、円安は止まらず! エコノミスト田代秀敏氏の『米国が協調介入しなければ意味がない』との予測的中!」2022.9.25号~No.3664号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51346
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220925

日刊IWJガイド「本日岩上安身による田代秀敏氏へのインタビュー、『「アベノミクス」の経済的帰結? 通貨も株式も国債も売られる「日本売り」が起きている』」2022.9.26号~No.3665号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51348
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220926

日刊IWJガイド「急速な円安は『アベノミクス』の経済的帰結!? 今こそアベノミクスの『国葬』を! 岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー報告」2022.9.27号~No.3666号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51352
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220927

日刊IWJガイド「オーストラリアの大手メディアが『最も奇妙な国葬』と指摘! 統一教会問題を『不誠実な安倍が残した遺産』と報道!!」2022.9.28号~No.3667号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51355
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220928

日刊IWJガイド「ウクライナ東・南部4州でロシアへの編入を問う『住民投票』は28日に開票終了! 9割前後がロシアによる併合に賛成! 核戦争へ突入!?」2022.9.29号~No.3668号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51358
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220929

日刊IWJガイド「『部分的動員令』で混乱するロシア国内! 六辻彰二氏は『ウクライナ東部を「手放さない」とのメッセージ』と分析!」2022.9.30号~No.3669号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51361
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220930

日刊IWJガイド「プーチン大統領はザポリージャ州とヘルソン州の独立を承認!『エスカレーション』2幕は4州のロシア連邦への編入。続いて『エスカレーション』3幕!」2022.10.1号~No.3670号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51366
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221001

■ウクライナ紛争のエスカレーションの背景にあるのは米国によるウクライナへの武器供与!~9月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、8月16日収録「岩上安身によるインタビュー第1090回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!」として、毎月発行しています。

 9月は、8月16日に収録した「岩上安身によるインタビュー第1090回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏」を、第572号から第574号として発行します!

 2月に始まったロシアとウクライナの紛争には終結の兆しは見えず、紛争が長引くほど、市民生活に大きな影響が出るのは必至です。

 国際政治学者で神奈川大学教授の羽場久美子氏は、6月6日に「ロシアのウクライナ侵攻―武器供与でなく停戦を―アメリカの世界戦略、次は中国」と題する講演を行い、「現在のロシア・ウクライナ戦争の報道の中で、アメリカの話はほとんどされない」と指摘しました。

 単純に「ロシア=悪」とする見方に異議を唱え、この紛争の背後で大きな役割を果たしている米国に焦点をあてた上で、早期停戦の重要性を説きました。今の学会では希少な、勇気と理性のある発言です。

 IWJは、同講演を中継しています。

※「100%ロシアに責任がある」は正しくない。ロシア側のみでなく、ウクライナ側、特に、武器供与など、アメリカ側の問題点も報道されるべきである!~6.6羽場久美子教授(国際政治学者)講演会「ロシアのウクライナ侵攻:武器供与でなく停戦を」2022.6.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506789

 また、ロシアとウクライナの停戦交渉が停滞する中、14人の歴史家らからなる「憂慮する日本の歴史家の会」が、3月15日に声明「ウクライナ戦争を1日でも早く止めるために日本政府は何をなすべきか」を、さらに5月9日にも声明「日本、韓国、そして世界の憂慮する市民はウクライナ戦争即時停戦をよびかける」を発表、即時停戦を求めました。羽場氏も、その1人として名を連ねています。

※【第1次声明】ウクライナ戦争を1日でも早く止めるために日本政府は何をなすべきか(憂慮する日本の歴史家の会、2022年3月15日)
https://peace-between.jimdosite.com/%E4%BB%A5%E5%89%8D%E3%81%AE%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8/

※【第2次声明】日本、韓国、そして世界の憂慮する市民はウクライナ戦争即時停戦をよびかける(憂慮する日本の歴史家の会、2022年5月9日)
https://peace-between.jimdosite.com/

 岩上安身は2022年8月16日の夜、オンラインで羽場氏にインタビューを行いました。

 冒頭で羽場氏は、「ウクライナへのロシアの侵攻は、2月24日に始まったんですが、実はゼレンスキー自身が、2月25日には、停戦交渉を始めたいと言っていた。3月末にもトルコが仲介して、ウクライナを中立化するということに、ウクライナもロシアも合意した。ところがその直後、ブチャの事件(ロシア軍が占拠していた街で大量の遺体が発見された事件)が発覚して、停戦は反故になってしまった」と説明しました。

 ロシアが侵攻した状態で「停戦」と言っても、ロシア軍の支配地域において、ウクライナ市民が犠牲になる可能性がある、だから停戦に反対する、という人もいます。しかし羽場氏は、「停戦というのは、即時、その場で武器を置くこと。お互いに、もう戦闘ができないような状況を、まず作り出すこと」と話し、停戦によって市民の命を守り、美しい国土を維持することの大切さを訴えました。

 さらに羽場氏は、ウクライナ紛争がエスカレーションし、終わりが見えなくなっている背景には、米国によるウクライナへの大量の武器供与という問題があると述べました。

 岩上安身が「ロシアのような強い国の軍隊が入ってきたんだから、やむなく、その時点からウクライナに武器を支援し始めたと思い込んでいる人が多いが、(米国の関与は)武器供与も含めて、その(侵攻)前から始まっていた。2014年のウクライナ革命を見なければいけないし、東部の紛争も、(2014年時点で)すでに開始されていた」と語ると、羽場氏は「おっしゃる通り。2014年の、あのマイダン革命の前から、かなりアメリカの関与が始まっていた」と同意しました。

 その上で、この3月、米国で行われた学会でジャパン・ハンドラーとして知られる国際政治学者のジョセフ・ナイ氏が、「アメリカは、この戦争によって3つの点で非常に有利になった」と発言したことを紹介しました。

 ひとつは、武器供与によって米国の軍事産業が儲かること。2つ目はロシアへの経済封鎖で、ノルドストリーム(天然ガスのパイプライン)を止めて米国産シェールガスを輸出したり、米国の穀物価格の上昇など、米国への経済効果が期待できること。3つ目はトランプ前大統領によって評価が落ちた米国の威信を回復し、欧州との関係を良好にすることだといいます。ただし、2番目は経済制裁の効果が上がらず、成功していない、とつけ加えました。

 羽場氏は、「アメリカの意図はウクライナを守ることではなく、ロシアを封じ込めて弱体化すること。これは東アジアでは、中国を封じ込めることと並行して行われている。米国は21世紀の今も、アメリカ一極支配の夢を継続したいのだ。ウクライナの問題と、台湾有事など東アジアの緊張はパラレルだということを、皆さんに知ってほしい」と強調しました。

 各号の大まかな内容がわかるよう、以下に目次を掲載します。ぜひ、ご一読ください。

(第572号の目次)
・早期停戦が叶わぬ背景には米国からウクライナへの武器供与が! それはロシアの侵攻以前から始まっていた!
・「ボスポラスを抑えるものは世界を制覇」!? 欧州、アフリカ、アジアが重なる黒海とクリミア半島は重要拠点!
・軍事産業を潤し、シェールガスや穀物を高く売り、米国の威信回復? この戦争の「旨味」を学会で語っていたジョセフ・ナイ

(第573号の目次)
・ウクライナを守ることがアメリカの目的ではない! ロシアの弱体化と米国の覇権継続が狙い!
・「ロシア・ウクライナ戦争は、米国を有利にした」という米政治学者ジョセフ・ナイの見解と逆の結果に!
・独立わずか30年のウクライナ。複雑な地域の集合体が単一の国民国家として戦争するには無理がある!

(第574号の目次)
・ポーランドからの独立で始まったウクライナ民族主義。だが、この戦争でポーランドが西ウクライナを吸収?
・「1インチも東に広げない」はずだったNATO。この30年で加盟国が2倍! なんと2008年に「ウクライナを入れる」と決めていた!
・ クリミア半島を死守したいロシアの核使用を避けるには「ウクライナ中立化」の選択も!

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※シリーズ:IWJ特報
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 羽場久美子教授へのインタビューは、以下のURLから御覧いただけます。こちらもぜひあわせて御覧ください。

※「ウクライナ紛争のエスカレーションの背景にあるのは米国によるウクライナへの武器供与!」~岩上安身によるインタビュー第1090回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏 2022.8.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509539

※即時停戦を!「ウクライナ問題は少なくとも2004年と2014年の二つの革命から見ていく必要がある」ウクライナ紛争と米国の戦略~岩上安身によるインタビュー第1098回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏(続編)2022.9.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510889

■【編集雑記】アントニオ猪木氏のご逝去を悼む! 岩上安身がツイッターアカウント「岩上安身ファイト&ツイート」で連投ツイート!

 「アントニオ猪木さんが、79歳で逝った。不滅の燃える闘魂も、老いと病魔の前には、なすすべがなかった。謹んでご冥福をお祈りしたい。猪木さんの連続インタビューを、若い頃、担当していたことがある。掲載誌は今はなき若者誌の『スコラ』。海外にも密着。旧ソ連時代のモスクワでも取材した」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後8:46 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576176618233425920

 「滞在先のモスクワのホテルの室内で目にした、忘れられないシーンがある。猪木さんは、身支度をしている間に話をしてくれていたのだが、せわしい時ながら、高級な仕立てのスーツを丁寧に折りたたんでトランクにしまっていた。大男で、豪快で、細かいことなど苦手そうに見えるのに、繊細な手つきだった」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後8:54 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576178646741499905

 「ズボンの折り目に沿って丁寧にたたみ、愛おしい大事なものを、大切にしまうかのような手つきでトランクに仕舞い込んだ。話しながらだから、無意識の所作だったと思うが、とても印象に残った。日常の些事や雑事を雑にこなすか、わずかな手間を惜しまず雑事を丁寧にこなすか。小事が大きな差を生む」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後9:16 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576184343428415488

 「もちろん、猪木さんに、『スーツの丁寧な畳み方』について、質問したわけではない。僕の感じた印象を、誰かに話して、今、ここで書いたような、アフォリズムめいた言葉として、まとめたわけでもない。この時の印象は、1人で感じた印象のまま、ずっと記憶に残り続けた。書くのは初めてである。たぶん」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後9:23 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576185957459496960

 「僕は、大学卒業後、情報センター出版局という、小さな、しかし活気ある出版社に、編集者として就職した。僕がこの会社に入りたかった理由の一つが、当時はまだ、中央公論社の編集者だった村松友視さん(後の直木賞作家)のデビュー作、『私、プロレスの味方です』を、この出版社が出したからだった」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後9:30 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576187759831658496

 「プロレスは当時、大衆向けの単なる八百長の見せ物とされ、インテリやスポーツマスコミが真面目に取り上げて、語るようなものではないとみなされていた。今から40年くらい前の、70年代末くらいの時代である。そんな風潮を、村松友視さんはひっくり返してみせた」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後9:37 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576189461821460480

 「そして、そんな画期的な本を、無名の筆者を起用して出版した情報センターの、野心的な冒険に魅力を覚えた。見方次第で、プロレスを浅くも深くも読み取ることができる。プロレスに限らない、ものの見方一般に通じる身構えの話でもある」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後9:41 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576190671417118721

 「その村松さんが、ベストセラーとなった同書で流行らせたのが『過激なプロレス』という言葉だった。この『過激』という言葉には、単なる『乱暴』とは違う絶妙なニュアンスが含まれているのだが、そこは深入りはしない」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後9:47 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576192080941965317

 「ともあれ、新日本プロレスを立ち上げてからのアントニオ猪木は、『過激』という言葉が実に似合った。それだからこそ、冒頭のツィートに戻るけれども、『虚実皮膜』の『実』の部分の猪木さんの、『過激』という言葉からはほど遠い、繊細さが際立って印象に残ったのだと思う」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後9:54 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576193843380486144

 「『虚実皮膜』とは、これも村松友視さんが、流行らせた言葉である。虚構と事実との微妙な境界に芸術(表現)が成り立つという近松門左衛門の芸術論を、村松さんがプロレスに当てはめて現代に蘇らせた。猪木の抱えていた『実』の一つは、観客の見るリングの上では出さない、実戦的な関節技の技術だった」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後10:37 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576204629116739584

 「40年前当時、猪木がカール・ゴッチから直伝されたというリアルな格闘技としての極め技は、新日の道場の中だけで、スパーリングとして行うもので、観客の前では表立って披瀝されなかったが、それがプロレスラーの「強さ」を担保するものと言い伝えられていた。実際、そうだったのだろう」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後10:42 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576206030199222272

 「猪木の弟子の中から、佐山聡や前田日明らにより、日陰にあったプロレスの「実」を、表に出そうとする動きが出てくる。佐山聡はシューティング(現在の修斗)を創始し、前田らは新日を離れてUWFを設立、よりリアルな『プロレス』を追求。それらの運動は紆余曲折を経て現代の総合格闘技の原点になる」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後10:51 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576208137925062656

 「格闘技としての『実』が剥き出しになった総合格闘技の興隆。そして『実』が抜けて、『虚』ばかりとなった新日本の棚橋あたり以降の世代のプロレスは、これはこれで米国のWWEなどと並んで栄えた。『虚実被膜』が、『虚実分離』となっても、それぞれが別のジャンルとして成り立つようになった」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後10:55 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576209250912985088

 「総合格闘技が世界的な競技スポーツとして、成り立ってしまった現在、もう今後、『虚実被膜』としての、『過激』なプロレスは、現れることはないだろう。考えてみれば、アントニオ猪木一代の幻想であり表現だったのだろうとも思う」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後11:17 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576214724278366208

 「それを惜しみ、懐かしく思うとともに、猪木さんの抱えていた『実』の中に『繊細』という要素も、あったことを書き添えてこの連投を終えたい。さまざまに我々を楽しませ、ハラハラさせ、学ばせてくれた猪木さんに感謝します。お疲れ様でした。どうぞ安らかにお休みください」

※岩上安身ファイト&ツイート(午後11:22 ・ 2022年10月1日)
https://twitter.com/iwakami_fight/status/1576215958280028160

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵)

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