日刊IWJガイド「GDP年率マイナス1.1%でアベノミクスの化けの皮はがれる!/米紙ワシントン・ポストが安倍政権によるメディアへの圧力を厳しく批判/IWJの財政がピンチ!ご支援下さい!」2016.3.9日号~No.1273号~


■■■ 日刊IWJガイド 「GDP年率マイナス1.1%でアベノミクスの化けの皮はがれる!/米紙ワシントン・ポストが安倍政権によるメディアへの圧力を厳しく批判/IWJの財政がピンチ!ご支援下さい!」2016.3.9日号~No.1273号~ ■■■
(2016.3.9 8時00分)

おはようございます。IWJでテキスト関連の業務を担当している平山と申します。

 連日、この日刊IWJガイドでお伝えしていますが、IWJは現在、財政面で大変危機的な状況を迎えています。岩上さんによると、IWJの財政状況がもしこのまま続けば、今期は最悪の場合、3,000万円もの赤字を計上する可能性があるというのです。

※【岩上安身のツイ録】IWJの財政が悪化!このままでは7月末には3千万円の大赤字の見通し!皆様、ご寄付・カンパでの緊急のご支援をお願いします!IWJのピンチをお助けください!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290545

 実は経理の責任者が急な体調不良で抜けられたので、10月から2月まで5ヶ月間の収支がまだ完全に把握できていないのが現状です。ようやく経理にあたれる方が見つかったのですが、前の仕事をやめるのに3月いっぱいかかり、本格的に経理が始動するのは4月以降になる見込みです。

 前任者が具合が悪くなったちょうど同時期、10月頃から、IWJへのご寄付・カンパが低迷し始め、この傾向が続くと、今期末は大赤字になってしまうかもしれない、と経営者である岩上さんが危機感を抱くようになりました。スタッフにその状況が岩上さんから伝えられたのは数日前のことでした。

 スタッフはもちろん、皆、びっくりしましたし、正直、不安になります。岩上さんももちろん、経理不在で、正確な数字がはっきりしない中で、ざっくりと概算し、このままでは非常に危ないことになると、早目にIWJの支援者にも、内部のスタッフにも、アナウンスしたのだと思います。

3000万円の赤字という想定もあくまで最悪の場合で、支出を切り詰めたり、ご寄付を呼びかけたり、できる努力をこれから重ねて、この最悪の事態を回避すべく、岩上さんは動かれると思います。

 私は、IWJの財政状況に関する細かい数字は分かりません。しかし、ジャーナリストであると同時に経営者でもある岩上さんは、経理がいなくなったり、カンパが低迷したり、この数ヶ月間、本当に頭を抱えていたと思います。

 未曾有の国難ともいうべき時に、独立メディアのリーダーとして、一人のジャーナリストとして、できうる最上級のことをして、炭鉱のカナリアよろしく論評を訴え続け、その一方で、経理の危機、経営の危機にも直面して、まずは経理の後任者探しに奔走していたのですから、気の休まるヒマがなかっただろうと思います。

 3,000万円という数字は、庶民の私には途方もなく大きな金額であり、なかなかうまく想像力を働かせることができないのですが、「危機的な状況である」ということは感じ取れます。

 もっと早い時期、たとえば今年の初めに「ピンチです!ご寄付・カンパのご支援願います!」と呼びかけていればよかったのではないか、傷が浅くてすんだのではないか、という声もありますが、何度もピンチのたびにご寄付・カンパでのご支援をお願いしてきて、岩上さんとしても、ギリギリまでためらいがあったのだそうです。

 逆に言うと、今はためらっている余裕などない、広く皆さんにご支援をお願いするしかない、崖っ淵の状況である、ということです。

 こうした財政状況が続くようでは、中継・配信の規模を縮小したり、人員を整理したりする必要があると、岩上さんから言われました。経営や経理にはまったくタッチしていない私でも、「IWJがピンチだ」ということは伝わってきます。

 IWJは、テレビや新聞といった既存大手メディアと異なり、広告収入を柱とはしていません。それは、経営を大企業からの広告に頼った場合、既存大手メディアがそうであるように、スポンサーの顔色をうかがった報道しかできなくなる、と岩上さんが考えているからです。IWJのスポンサーは、市民の皆さん一人ひとりです。ですので、IWJの収入は、定額会員の皆さまからの会費と、ご寄付・カンパを中心としています。

 「国境なき記者団」が発表する「世界報道自由ランキング」では、日本は61位(2015年度発表)にランクされています。民主党政権時には、最高で11位(2010年度発表)まで上昇しましたが、2012年末の第2次安倍政権発足後、順位を下げ続けています。

 民主党政権下で一部オープン化された記者会見が、安倍政権下で再び記者クラブの占有物へと先祖返りしてしまったこと、そもそも自民党はかつても今も、かたくなに党本部での記者会見のオープン化に踏み切らず、記者クラブと一体となって会見をクローズにしていること、さらには、メディアの経営陣が安倍総理と会食を重ね、政府批判を行えない雰囲気が醸成されてしまっていることなどが、その理由としてあげられます。

 IWJは、そのような日本の閉塞したメディア環境に風穴を開け、横暴な振る舞いをする権力を徹底的に批判し、問題点を指摘し続ける、真のジャーナリズムを実践していきたいと本当に本気に考え、そして実行してきています。

 インターネットを使った独立メディアというのは、日本ではまだまだ珍しい存在で、取材に行った際に先方に戸惑われることも少なくないのですが、海外では既に十分認知され、市民権を得た存在となっています。

 お隣の韓国では、「ニュース打破(タパ)」や「GoBalNews」といった独立系のインターネットメディアが、ライブストリーミングを駆使した独自の報道を行っています。「ニュース打破」の会員は約3万5000人、「GoBalNews」の会員は約1万人と、いずれもIWJの数倍の規模を誇っています。

 2014年4月の韓国旅客船「セウォル号」沈没事件の際には、政治家や海洋警察の不祥事を暴くなど、市民に寄り添った報道姿勢を堅持し、スクープを連発しました。韓国のメディア状況に関しては、2014年5月24日に滋賀県立大学講師の河かおる氏に岩上さんがインタビューを行っていますので、ぜひ、そちらをご覧ください。

※2014/05/24 【岩上安身のIWJ追跡検証レポート】セウォル号事故と韓国メディアの報道から考える ~滋賀県立大学講師・河かおる氏を交えて
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/141646

 米国でも、ジャーナリストのエイミー・グッドマン氏が代表を務める「Democracy Now!」や、2年連続でピューリッツァー賞を受賞したNPOメディア「ProPublica(プロパブリカ)」など、非営利の独立メディアが活躍し、市民の間に根付いています

 独立系メディアであるからこそ、可能な報道があります。2011年3月11日の福島第一原発事故以後、5年目を迎える今も休みなく継続している東京電力記者会見の中継も、既存メディアだけでなく独立メディアも踏み込んだ報道をしないTPPも、岩上さんのジャーナリストとしての強い意志で、IWJは報じ続けてきました。

 岩上さんがTPPについて批判的なコメントをした直後、12年もレギュラーを続けてきたフジテレビ『とくダネ!』のコメンテーターの降板を告げられたことは有名です。そうしたアゲインストの風に何度も吹きさらされながら、それでもジャーナリストとしての筋を曲げず、TPPについて報じ続けるべく、IWJを引っ張ってきました。

 集団的自衛権を中心とした日米関係に関する報道も、在特会によるヘイトスピーチに対する批判的報道も、日米関係の歪みについての日本のメディアでは最もディープな報道と分析も、沖縄の辺野古の基地建設反対運動についての報道も、民主党の鳩山・小沢政権がなぜつぶされたのか、どのようなやり方でつぶされていったのか、その事実も、他のメディアが検察と足並みそろえてバッシングする中、「このバッシングはおかしい! 間違っているのはメディアであり検察だ!」と一歩もゆずらず、真実を報じ続けました。いずれも、ジャーナリストとしての岩上さんの判断によるものです。

 結果はご存知の通り、小沢氏は冤罪であり、鳩山・小沢政権を葬ってから以降の民主党政権は、TPP、消費税増税と、今の安倍政権とさして変わらない第二自民党路線を歩むことになってしまいました。どれもこれも、「だから言わんこっちゃない」ということばかりです。特定のスポンサーがいたら、あるいは権力に少しでもこびようと思ったら、絶対に出来なかったと思います。

 ひとつひとつが、メディアとして、ジャーナリストとして、真実を伝えるためという使命に愚直なまでに向き合ってきた結果です。

 IWJは、あるいはその方向性を決定し、引っ張っていっている岩上安身というジャーナリストは、その時々では「異端」のポジションに位置しているように見えるかもしれませんが、ふり返ってみれば、ほとんどドンピシャで正鵠を射抜いてきたことがわかります。

 IWJが今後も、特定のスポンサーに頼らない独立メディアとして、市民の皆さまが本当に必要とする真実を精力的に、そして誠実に報じ続けることができるよう、何とぞご支援をいただければと思います。どうぞ、緊急のご寄付・カンパを、そしてまだ会員登録されていない方は、この機会にぜひ、会員となってIWJをお支えいただきたいと思います!よろしくお願いいたします!

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパもどうぞお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 さて、本日は、アベノミクスの「失速」と「崩壊」の予兆を感じさせる「GDP1.1%マイナス成長」というニュースから、米紙ワシントン・ポストが見抜いた安倍政権によるメディアへの圧力の実態、国連女性差別撤廃委員会から日本政府に出された勧告まで、盛りだくさんの内容でお届けします。

★本日のラインナップはこちら!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■だから言わんこっちゃない!GDP1.1%のマイナス成長で、化けの皮がはがれたアベノミクス!中央大学・富岡幸雄名誉教授、経済アナリストの菊池英博氏、政治経済学者の植草一秀氏が、0.05%のための経済政策であるアベノミクスの本質を暴く!(城石エマ)
┠■「日本では、政権に都合の悪いジャーナリズムはつぶされる」――ワシントン・ポスト紙が社説でメディアに圧力をかける安倍政権を痛烈批判!(平山茂樹)
┠■女性の人権を軽視する日本に国連女性委員会から再びの勧告! 慰安婦問題にも誠実な対応を求める~英エセックス大・藤田早苗氏による国連本部紹介動画もぜひご覧ください(葦澤美也子)
┠■セール実施中!IWJオリジナルグッズをなんと「半額」でお買い求めいただけます! 『前夜』『米国が隠す日本の真実』『「今を伝える」ということ』も好評発売中!(中山裕規)
┠■まもなく「3.11」から5年――今いちど、「百人百話」をご覧ください(平山茂樹)
┠■広告出稿のお願い
┠■今後の岩上さんのインタビュー予定をお知らせ!(平山茂樹)
┠■日刊ガイドリニューアルのおしらせ(平山茂樹)
┠■わとはぷ~What happened today?(平山茂樹)
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◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.3.9 Wed.**

【Ch4】12:00~「『避難の権利』を求める全国避難者の会 第1回政府交渉」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「『避難の権利』を求める全国避難者の会」が事前提出した、要望書と質問書に対する回答を各省庁に求めます。出席予定省庁は、内閣府防災担当、内閣府被災者支援チーム、復興庁、環境省、原子力規制委員会。

【Ch5】14:00~「市民連合の課題 ―安保法強行と改憲の危機に際して―」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「国際基督教大学平和研究所」主催のシンポジウムを中継します。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【Ch7】15:30~「NO NUKES DAY 原発のない未来へ!3.26全国大集会 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※「NO NUKES DAY『原発のない未来へ!3.26全国大集会@代々木公園』」の開催にあたり、おこなわれる記者会見を中継します。

【再配信・Ch6】16:30~「3・7『12・6を忘れない 6日行動』院内シンポジウム 安倍政権の『メディア規制』を許さない!―表現の自由・知る権利は私たちのものだ―」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※3月7日(月)に収録した院内シンポジウムを再配信します。主催は、「秘密保護法」廃止へ!実行委員会(共催:「秘密保護法」廃止へ!実行委員会、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)、秘密保護法対策弁護団)。

【会員・サポーター限定配信】20:00~「第48回 69(ロック)の会『進行中の原発事故、その現状』」
会員の方はこちらからご視聴になれます→ http://iwj.co.jp/wj/member/limited
サポーターの方はこちらからご視聴になれます→ http://iwakamiyasumi.net/
※「第48回 69(ロック)の会」を中継します。オーガナイザーは元東芝原発設計技術者、NPO”APAST”理事長の後藤政志氏。

会員ログインはこちら
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

IWJ会員登録はこちら
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

~~会員限定配信の視聴方法~~

1,会員限定視聴ページ( http://iwj.co.jp/wj/member/limited )へアクセス
2,登録メールアドレスとパスワードを入力
3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力

以上の手順で、ご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.3.10 Thu.**

【録画配信・IWJ_FRANKFURT】4:30(日本時間)~「原子力リスクに反対する正義と信仰―1日目 テーマ『国際的必然としての原子力技術の廃止』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-frankfurt
※現地時間の3月9日にフランクフルトで開催される、原子力リスクに関するイベントの1日目を録画配信します。

【Ch未定】12:00~「日本外国特派員協会主催 『規制の虜』著者・黒川清氏(元国会事故調委員長)記者会見」
※「日本外国特派員協会」主催の記者会見を中継します。

【Ch1】12:00~「岩上安身による海渡雄一弁護士インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※海渡雄一弁護士へ、岩上安身がインタビューします。

【Ch未定】16:00~「民主党・維新の党統一会派による経済連携調査会合同会議」
※TPP大筋合意内容について、関係省庁よりヒアリング。内容は環境分野と金融・共済分野について。

【Ch4】17:00~「シンポジウム『新たな被災者の生活再建支援制度の構築に向けて~東日本大震災・原発事故5年の教訓を踏まえて~』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※被災自治体の首長や被災者支援に携わる弁護士や団体、そして常総市の水害の被災者を招いておこなわれる、日本弁護士連合会主催のシンポジウムを中継します。

【IWJ_FRANKFURT】17:00~「原子力リスクに反対する正義と信仰―2日目 テーマ『政治的手段としての核兵器の廃止』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-frankfurt
※ベルリンで開催される、原子力リスクに関するイベントの2日目を中継します。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

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■だから言わんこっちゃない!GDP1.1%のマイナス成長で、化けの皮がはがれたアベノミクス!中央大学・富岡幸雄名誉教授、経済アナリストの菊池英博氏、政治経済学者の植草一秀氏が、0.05%のための経済政策であるアベノミクスの本質を暴く!

 おはようございます。IWJ学生記者の城石エマです!

 昨日3月8日、内閣府は「2015(平成27)年10-12月期GDP速報」を発表し、GDP成長率が実質年率マイナス1.1%であると発表しました。

 GDPがマイナスですよ!? 国内総生産がマイナスなら、当然、国民の総収入もマイナス。これを見て、誰が「景気の回復」など感じることができるでしょうか。

 「景気はゆるやかに回復」などという安倍総理や政府の主張がいかに嘘っぱちか。信じがたいことに、この主張をそのままたれ流してきた大メディアも共犯であると言わなければなりません。

 昨年9月24日、安倍総理は自民党総裁選再選後の記者会見で、「デフレ脱却はもう目の前」であるなどとして、「GDP600兆円の達成を明確な目標に掲げたい」と自信を見せました。しかし、蓋を開けてみたら、「600兆円の達成」など夢のまた夢、それどころかGDPはマイナス成長で日本経済はしぼみつつあるという始末です。

 アベノミクスがスタートしてほぼ3年。この3年間に安倍政権が達成した経済成長率の平均は、たったの0.8%増です。たったの0.8%増、ですよ!

 「それでも一時は株価が上昇したじゃないか」という声も聞こえてきそうですが、株価上昇の恩恵を受けるのはいったい誰でしょうか? もちろん大企業です。日本にある全企業数の中で見れば、東京証券取引所一部上場の大企業など、ほんのわずかにすぎません。その他の中小零細企業は、経済のパイが大きくならないのに、大企業が富を吸い上げていくせいで、むしろ「害悪」を被っているのです。

 ここまで来れば、安倍政権がいったいどこを見て政治をしているのか、誰にだってわかるというものでしょう

 アベノミクスの「崩壊」については、岩上さんがこれまでにインタビューしてきた、IWJではお馴染みの中央大学・富岡幸雄名誉教授、経済アナリストの菊池英博氏、政治経済学者の植草一秀氏に緊急取材し、記事にまとめました! さらに、岩上さんのリライトが入った記事が、テキスト班、Web班の手を経て、本日の未明にアップされました! ぜひ、拡散をお願いします! いつまでも、嘘八百のアベノミクスにだまされていていいはずはありません!

※2016/03/08 GDPマイナス成長で日本はますます「貧乏」に! もはやアベノミクスはKO寸前! 富岡幸雄氏、菊池英博氏、植草一秀氏の三専門家に直撃取材!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290957

 富岡氏、菊池氏、植草氏への過去のインタビューは、こちらからご覧いただけますので、ぜひ、下記URLをチェックしてみてください!

※2014/11/25「財政で経済を潰す」に反転したアベノミクス 増税逆噴射で「日本の奈落」を招く財務省と安倍政権の狙いは ~岩上安身が政治経済学者・植草一秀氏に聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/208614

※2014/11/22 【大義なき解散総選挙5】総選挙の争点「アベノミクス」の失敗 「アベノミクス解散」ではなく「消費税増税解散」 岩上安身が経済アナリスト菊池英博氏に聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/208225

※2014/12/01「所得税と法人税の欠陥を直せば、消費税はなくてもよい」――『税金を払わない巨大企業』著者、富岡幸雄・中央大学名誉教授に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/210287

■「日本では、政権に都合の悪いジャーナリズムはつぶされる」――ワシントン・ポスト紙が社説でメディアに圧力をかける安倍政権を痛烈批判!

 再び平山です。米大手紙「ワシントン・ポスト」が3月5日、「日本では、政権に都合の悪いジャーナリズムはつぶされる」(Squelching bad news in Japan)という社説を発表し、注目を集めています。

※Squelching bad news in Japan(The Washington Post、【URL】http://wapo.st/1THlRdI

 社説では、アベノミクスについて、「これまでのところ好調であるといえるものではな」く、「2015年終盤の3ヶ月間のマイナス成長を含めた残念な結果」に終わっていると指摘。そのうえで、こうした状況を「国民は憂慮し、内閣支持率も下落中である。こうした悪いニュースばかりになると、一般的に、多くの指導者は、それらの報道を行うメディアに八つ当たりするものだ。残念ながら、安倍氏も例外ではないようだ」と論じています。

 さらに同社説は、2015年4月17日に自民党の情報通信戦略調査会がNHKと朝日新聞の幹部を呼びつけたこと、古舘伊知郎氏、岸井成格氏、国谷裕子氏といった「政府の意向に反する」3人のジャーナリストに対して番組を降板するよう圧力があったのでないかと推察されること、そして、「公平さ」を欠くテレビ局に対して高市早苗総務相が「電波停止」を示唆する答弁を行ったことを紹介しています。安倍政権によるメディアへの露骨な圧力は、広く海外にも知れ渡っているのです。

 「戦後日本の成果の最も自慢すべきは経済の『奇跡』ではなく、独立したメディア(independent media)を含む自由な機構の設立であった。安倍氏の目標はこうしたメディアの自由等の犠牲のもとに行われるべきではない」と、同社説は結論づけています。

 しかし、ワシントン・ポストが書いているように、戦後日本において「独立したメディアを含む自由な機構」が存在したことが本当にあったでしょうか?

 戦前、戦時中のファシズムの時代よりは、はるかに自由で民主的になった、という人もいるかもしれません。それはその通り、戦前に比べれば相対的にはましになったことでしょう。しかし、それは比べる対象のレベルがひどすぎる。戦時中の日本に、報道や言論の自由のカケラもありません。弾圧につぐ弾圧が繰り広げられました。こんな最悪な時代と比べて、自由化されたと喜ぶのは低レベルすぎる話です。

 戦後の日本社会において、報道は本当にオープンでフェアで自由であったのか? 日本国民の多くは、大新聞とテレビを無批判に受け入れ、その結果として政治家と官僚、財界と癒着する閉鎖的な「記者クラブ」の培養を許してしまったのではないでしょうか?

 独占禁止法にひっかかっても少しもおかしくない、排他的な情報カルテルである「記者クラブ」の利権が存在するところに、真の報道の自由はありません。新聞やテレビなどの記者クラブメディアに食い足りなさを覚えていた人々は、出版ジャーナリズムのゲリラ的な報道にむしろ「報道の自由」を見出してきましたし、現代では「ネットによる報道・言論の自由」によって、権力のプロパガンダを見破ることが可能になっていますが、メインメディアは、安倍政権の圧力に対して抵抗するどころか、自ら忖度して、自発的に隷従してしまうあり様です。

※2015/11/14 「報道は、報道界の自律に任せるのが先進国の常識だ」 ~岩上安身による元共同通信記者・浅野健一氏(元・同志社大学教授)インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274962

 この「記者クラブ」問題をはじめとする既存大手メディアの問題は、IWJ発足当初からのメインテーマのひとつです。最近では、安倍総理と会食を繰り返す既存大手メディア幹部の問題について京都大学教授の高山佳奈子氏に、また、安倍政権からメディアへの圧力の実態について、BPO放送倫理委員会委員長代行で映画監督の是枝裕和氏に岩上さんがインタビューしましたので、ぜひ、ご覧いただければと思います!

※2016/02/23 岩上安身による高山佳奈子・京都大学教授インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288594

※2016/03/01 本来の「BPO」の意味は公権力が放送に介入することへの「防波堤」 政治家たちの駆け込み寺ではない! 岩上安身による是枝裕和監督インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289840

 次は葦澤記者に、3月7日(月)に国連女性差別撤廃委員会から日本政府に対して出された勧告の内容について紹介してもらいます。

■女性の人権を軽視する日本に国連女性委員会から再びの勧告! 慰安婦問題にも誠実な対応を求める~英エセックス大・藤田早苗氏による国連本部紹介動画もぜひご覧ください

 おはようございます。IWJで兼業記者をしております葦澤美也子です。

 一昨日の3月7日(月)、国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)が日本政府へあてた最終見解が明らかにされました。

 勧告では、昨年成立した「女性活躍推進法」や2014年の「パートタイム労働法の改正」などを評価する一方、2009年の勧告に対して十分な改善が実施されていないことを指摘。具体的には、「夫婦同姓を認めない法律の改正」「女性の再婚禁止期間撤廃」「マタニティ・ハラスメントを含む雇用差別の禁止」「指導的立場になる女性を2020年までに30%以上に」などについて、日本政府に対して現状の改善を求めました。

 同委員会では、保育園問題に関する国会質疑なども話題になったといいます。「女性が輝く社会」とはどういう社会なのか、女性をチープな労働力として利用しようという産業界の要請に従っただけの話ではないか、議論が盛り上がり始めたなか、今回の勧告は「ベストタイミング」だったのではないでしょうか。

 内外からの批判の高まりを感じていたからなのか、昨日は「女性の再婚禁止期間を離婚後6カ月から100日に短縮し、離婚時に妊娠していなかった場合は100日以内でも再婚可能にする」という民法改正案が閣議決定されました。昨年末の最高裁の判決を受けて改正法案の行方が報じられてはいましたが、安倍政権にまかせていたら、内外から政権へのプレッシャーがなかったら、本当に法が改正されるのはいつになったことでしょうか。

 選択的夫婦別姓問題に関しても、日本の最高裁では「夫婦同姓」しか認めない現行の制度を「合憲」と判断を下しましたが、国連の勧告ではこれは女性差別であると指摘しています。この問題については、IWJでは原告の一人である小国香織さんに寄稿をいただいています。今、「伝統的」とされている「夫婦同姓」が、実は伝統でもなんでもなく、近代につくられた制度であることが下記の記事では明らかにされています。ぜひ皆さん、お読みになってください。

※【特別寄稿】「夫婦同姓」は“富国強兵”と切り離せない「新しく創られた伝統」!――もう政治なんて待てない……夫婦別姓を司法に問うた5年間の闘い(選択的夫婦別姓訴訟原告・小国香織氏)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285637

 また、日本政府は「解決した」との立場をとっている「慰安婦問題」についても、「被害者の権利を認識し、完全で効果的な癒やしと償いを適切な形で提供する」ことを求める内容となっており、全14ページのうち丸1ページがこの内容に費やされています。

 日本は1985年に国連女性差別撤廃条約を批准してから、委員会による審査は数年ごとに行われ、今回が5回目になります。今回の内容も、多少の改善については評価されたと言っても、2009年の前回に引き続き厳しい内容です。

 こうした指摘に対して、驚くべきことに、日本政府は「遺憾の意」を表明しています。慰安婦問題について、「被害者の権利を認識し、完全で効果的な癒やしと償いの提供」に、「No!」というばかりか、「遺憾」、つまり「けしからん!」と怒りの表明までしているのです。これは、いくらなんでもあんまりな態度ではないでしょうか。

 日本政府、この場合、外務省は、日本国民の代表であると言えるのか、大いに疑問です。少なくとも、私たちは、国連のこの勧告に対して、「遺憾の意」を国民に断りなく表明する政府に対して、強い違和感を覚えます。

 日本政府は、こうした国連の勧告について、法的拘束力を否定する立場をとっています。ネット上では、こうした政府の強硬な姿勢を支持し、この国連の勧告自体を非難し、軽視する発言も見られますが、そのような態度は、日本が人権問題後進国であることを世界に知らし、軽蔑を招き寄せるばかりです。女性差別撤廃条約を批准してもう30年にもなるのです。政府は、今回の勧告に「反発」するのではなく、より一層真摯に受け止めるべきだと思います。

 ところで人権や紛争などの問題のときに私たちは「国連」の活躍をとてもよく見かけますが、実際にはどんな組織なのか?よくわかっていないところが多いのではないでしょうか。

 IWJでは、人権問題の専門家である英エセックス大の藤田早苗氏が、スイス・ジュネーブの国連本部で、その活動について解説してくださった動画を公開しています。わかりやすくご解説いただいているので、国連やその周辺の諸問題について理解を深めるのにとても役立ちます。フルオープンでどなたでもご覧いただけますので、ぜひご覧ください!

・2015/09/22 【ジュネーブ】英エセックス大学人権センター・フェロー・藤田早苗氏による国連紹介(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288997

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 葦澤記者、ありがとうございます! 次は、日刊ガイドには久しぶりの登場となる会員管理担当の中山裕規スタッフから、耳寄りなお知らせです!

■セール実施中!IWJオリジナルグッズをなんと「半額」でお買い求めいただけます!

 会員様からのお問い合わせや、Webショップご注文対応などをさせていただいている中山裕規と申します。

 IWJでは現在、DVDやTシャツなど各種オリジナルグッズに関して、セール販売を実施中です!

 DVD「ドキュメント築地市場」を半額の750円(通常価格1,500円)で、DVD「孫崎享×岩上安身 Deep Night 第4夜」を半額の1,250円(通常価格2,500円)で、各種Tシャツを半額の1,890円(通常価格3,780円)でご提供させていただきます!

 他にも、岩上さんと武田邦彦氏とのクロストークや、「饗宴」のバックナンバーなど、目玉商品を多数揃えています。オリジナルグッズの売上は、財政状況が厳しいIWJの貴重な活動資金となります。ぜひ、お買い求めいただき、IWJをご支援ください!

 大変ありがたいことに、この機会に、IWJの過去のDVD作品などをまとめてお求めくださる方や、春が近づいてきたことから、温かい季節に向けてTシャツをまとめてお買い求めめくださる方もいらっしゃり、このセール自体は大変ご好評をいただいております。誠にありがとうございます。

 アイテムによっては、在庫僅少となっておりますので、ぜひ、お早めにラインナップをご覧ください。

 いつまでこのセールを実施するかは現時点では未定ですが(岩上さんに聞くと、春先までかなあ、とのこと。3月末になるか、4月に入ってもセールを続けているかは未定です)、いずれにしても「永遠に半額」ということは決してありません! Tシャツひとつ作るのにも、原価がかかっていますので、現状のような、原価を割り込む出血大サービスは、この先、続けられません! 今かぎりです! 売上は何度も言いますが、現在、財政が大ピンチのIWJの活動資金となります! 7月末に出る今期末の赤字幅を少しでも減らしてやろうじゃないか、という方、ぜひ、お買い求めください!

 たくさんのご注文を心よりお待ちしております。よろしくお願いいたします。

※セール対象のオリジナルグッズ一覧は以下のURLからご覧ください
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=26

■『前夜』、『米国が隠す日本の真実』、『「今を伝える」ということ』も好評発売中! ぜひ、お買い求めください!

 他にもIWJでは、自民党改憲草案に関して、岩上さんと澤藤統一郎弁護士、梓澤和幸弁護士による12回に及ぶ鼎談を収録した『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』を好評発売中です。

 こちらは、安倍政権が改憲によって新設を狙う「緊急事態条項」の危険性について掘り下げて論じた「増補改訂版」を昨年末に発売しました。夏の参院選を前に、憲法がかつてない危機に瀕している今、多くの皆さんに読んでいただきたい一冊です! 憲法に関する本は、これまでに多数出版されていますが、現行憲法と自民党改憲草案を逐条で比較して徹底的に読み解いたのは、この本だけです! ぜひ、お買い求めください!

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

※【増補改訂版】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169

 また、岩上さん、鹿児島大学教授の木村朗氏、政治経済学者の植草一秀氏、元衆議院議員の共著『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』も好評発売中! 本書では岩上さんの「安保関連法案の背後に潜む米国の『オフショア・バランシング戦略』」と題した単独原稿を掲載しています! 「米国からの圧力」という視点を機軸に、現在の日本の政治課題について論じていますので、ぜひ、お買い求めください!

※【岩上安身単独サイン入】『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

※『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=158

 さらに! IWJでは岩上さんが母校の早稲田大学で行った講義「『王様は裸だ』と君は指摘する(できる)だろうか?―ネットメディア・市民ジャーナリズムの可能性、あるいは耐えがたい認知的不協和について」を収録した『「今を伝える」ということ』や、DVD『饗宴VI~「国民」非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』なども好評発売中です! こちらも、ぜひ、あわせてお買い求めください!

※【岩上安身単独サイン入り!】『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194

※『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=193

※DVD【岩上安身サイン入り】『饗宴VI~「国民」非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=187

※DVD『饗宴VI~「国民」非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=188

■まもなく「3.11」から5年――今いちど、『百人百話』をご覧ください

 2011年3月11日に東日本大震災が発生し、福島第一原発事故が起きてから、まもなく5年が経過しようとしています。しかし、原発に関して言えば、いまだ事故収束のメドは立たず、多くの方が避難を強いられた状態での生活を余儀なくされています。

 IWJでは、2011年11月から、原発事故によって福島を離れた方、あるいは福島にとどまる決断された方を対象に、「百人百話」と題して岩上安身によるインタビューシリーズを配信してきました。「第65話」までの収録・配信が終了しており、現在、100話完結に向けて、準備が進んでいます。

※百人百話 第一期(第一話~第三十話)
http://iwj.co.jp/feature/100100/list1/

※百人百話 第二期(第三十一話~第五十九話)
http://iwj.co.jp/feature/100100/list2/

※百人百話 参院選直前特集(第六十話~第六十五話)
http://iwj.co.jp/feature/100100/list3/

 この「百人百話」は、2012年3月に第一集が、2014年4月には第二集が、それぞれ書籍として刊行されています。まるで福島第一原発事故がなかったかのように、安倍政権によって原発の再稼働が進められていく中で、被災者の方々がどのような思いを抱えているのか、今こそ真摯に向き合うべきだと思います。

 第一集、第二集ともに、「IWJ書店」で好評販売中です。ぜひ、お買い求めください。

※『百人百話 第一集』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=56

※『百人百話 第二集』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=52

■これからの岩上さんのインタビュー予定

◆3月10日(木)13時~ 海渡雄一弁護士インタビュー

 「福島原発告訴団」代理人で、これまで数多くの原発訴訟を手がけてきた海渡雄一弁護士に、岩上さんがインタビューします。

 2月28日に強制起訴された、勝俣恒雄・元会長、武黒一郎・元副社長、武藤栄・元副社長の東電旧経営陣3人に対する訴訟の行方や、高浜原発3,4号機の再稼働、さらには安倍政権が創設を目指す「緊急事態条項」の危険性などについて、岩上さんがじっくりとお話をうかがう予定です。

◆3月14日(月)14時~京都大学名誉教授・本山美彦氏インタビュー

 『金融権力~グローバル経済とリスク・ビジネス』、『人工知能と21世紀の資本主義~サイバー空間と新自由主義』など多数の著書がある京都大学名誉教授・本山美彦氏に、2月8日に引き続いて岩上さんがお話をうかがいます。

 日経平均株価の暴落、GDPのマイナス成長など、いよいよ限界が露呈してきたアベノミクス。

 いったい誰がこの馬鹿げた経済政策で得をしたのか? たどってゆくうちに、世界経済の中心に「金融権力」が位置することが見えてきます。

 金融システムは、第2次大戦後、二度と1930年の恐慌、その結果としてのファシズムの台頭と世界大戦という悲劇に見舞われないように、金融という経済の心臓部を安定させる仕組みの構築が急がれました。

 ところが、その仕組であるブレトン・ウッズ体制は、70年代には壊され始め、さらに新自由主義の台頭によって、金融が投機化し、国境を超えて暴れ回るようになります。

 バブルとその崩壊を何度も繰り返しながら、それでも金融のグローバリズムは。世界を覆い、同時に世界を不安定化させています。問題はその「マネー」が、経済の世界だけでなく、政治の世界もコントロールし始めていることです。巨大な富を持つ者のための政治が行われるようになる。これが「金融権力」の核心です。

米国発の「金融権力」の正体について、岩上さんが掘り下げてインタビューしますので、ご注目ください。

 前回のインタビューは、下記URLからご覧いただけますので、ぜひ、定額会員にご登録いただき、動画アーカイブをご覧ください!

※2016/02/08 岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山美彦・京都大学名誉教授インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286495

◆3月16日(水)17時30分~民主党・大西健介衆議院議員インタビュー

 経済再生担当相を辞任した甘利明氏の金銭授受疑惑を追及する「甘利明前大臣疑惑追及チーム」で座長を務める民主党の大西健介衆議院議員に、岩上さんがお話をうかがいます。

 民主党の追及チームは、現在までに、建設会社の総務担当者である一色武氏と甘利氏の元秘書との間で交わされた金銭授受の場面を録音したデータを公開しています。民主党は甘利氏と元秘書の証人喚問を要求していますが、与党側は甘利氏の「睡眠障害」を理由にこれに応じていません。インタビューでは、民主党が入手した音声データをはじめとする資料の内容について、お話をうかがいます。

 IWJではこれまで、この「甘利明前大臣疑惑追及チーム」の会合を、中継し続けています。インタビューの予習として、ぜひ、下記URLからアーカイブ動画をご覧ください。

※2016/02/01 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285526

・2016/02/02 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285732

・2016/02/15 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287461

・2016/02/23 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288804

◆4月4日(月)15時~ 内田樹氏インタビュー

 思想家で神戸女学院大学名誉教授の内田樹氏に岩上さんがインタビューします。「安全保障関連法案に反対する学者の会」呼びかけ人として、安保法制に反対する運動を牽引し、『日本の反知性主義』『日本戦後史論』『日本辺境論』など多数の著書がある内田氏に、岩上さんがじっくりとお話をうかがいます。

◆日程未定 ジャーナリスト・鳥越俊太郎氏インタビュー

 まだ日程は確定していませんが、近日中に、岩上さんがジャーナリストの鳥越俊太郎氏にインタビューする予定です。鳥越氏は2月29日、TBSの岸井成格氏や田原総一朗氏らとともに、高市早苗総務相の「停波発言」に抗議する会見を開きました。

※2016/02/29 田原総一朗氏、鳥越俊太郎氏、金平茂紀氏、岸井成格氏、青木理氏、大谷昭宏氏らテレビ放送関係者が高市総務大臣の「電波停止」発言に「怒り」の抗議会見!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289637

 また、鳥越氏は最近、IWJのサポート会員に登録され、同時に、カンパもしてくださいました! 鳥越さん、ありがとうございます! こうしてジャーナリズム界の大先輩にも期待をかけていただいていることを思うと、IWJは絶対につぶしてはならないし、財政状況が厳しくても、様々な見直しを重ね、ひとり経営者である岩上さんばかりに労苦をまかせるのではなく、スタッフ個々のレベルでも、乾いたぞうきんをさらにしぼるように、企業努力を積み重ねたいと思います!

 インタビューでは、安倍政権によるメディアへの圧力とジャーナリズムがはたすべき役割などについて、岩上さんがじっくりとお話をお聞きしますので、どうぞご注目ください!

■協賛・広告掲載のお願い

 IWJでは、IWJのトップページ、Ustreamの待機画面、そしてこの「日刊IWJガイド」に掲載する広告を募集しています。

 IWJではこれまで、Googleアドセンス、Amazonアフィリエイトなど、ささやかながら広告をとらせていただいてきました。年末のイベント「饗宴」でも、毎年、協賛広告というかたちでご支援をいただいています。

 IWJは、これからも、政府やスポンサーの思惑に左右されない独立系メディアとしての報道姿勢を貫いてまいります。広告を掲載させていただいても、その姿勢に変わりはありません。

 広告の掲載に関して、IWJでは以下のプランをご用意しています。

1.トップページリンク(松プラン) 216,000円(税込)
2.トップページリンク(竹プラン) 108,000円(税込)
3.トップページリンク(梅プラン)
          バナー広告  32,400円(税込)
          テキスト広告 10,800円(税込)
4.Ustream広告
(静止画)Ch1     54,000円(税込)
(静止画)Ch2~Ch9 32,400円(税込)
5.Ustream広告
(動画)Ch1      108,000円(税込)
(動画)Ch2~Ch9   64,800円(税込)
6.メールマガジン広告
(日刊ガイド)      162,000円(税込)

※掲載期間はすべて1ヶ月の料金です。これらの料金に関しては、ご相談にも応じます。IWJの各メディアを通じて、より広告効果のあがるタイアップやPRもともに考えていきたいと思います。

 あわせてIWJでは、書籍広告も募集しています。これまで、孫崎享氏の『戦後史の正体』(創元社)、前泊博盛氏の『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』(創元社)、矢部宏治氏の『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(集英社インターナショナル)などが、IWJでの広告をきっかけに、ベストセラーへと羽ばたきました。

 この「日刊IWJガイド」をお読みいただいている出版社の編集者の方、ぜひ、IWJの書籍広告をご活用いただければと思います。

 IWJの広告・協賛に関しては、下記のページをご覧ください。どうぞ、よろしくお願いいたします。

※協賛・広告掲載のお願い
http://iwj.co.jp/join/supportingad.html

■日刊ガイドリニューアルのおしらせ

 先日来お知らせしていますが、「日刊IWJガイド」に関して、重要なお知らせがあります!

 これまでこの「日刊IWJガイド」は、IWJ定額会員(有料会員)の皆さま以外に、サポーターズクラブ(無料サポーター)に登録されている方にも配信してきました。

 しかし、4月1日からは、定額会員の方のみに従来どおりの「日刊IWJガイド」の「フルバージョン」をお送りし、それ以外の方には、目次、中継番組表、岩上さんのインタビューや講演のお知らせ、IWJ物販の告知のみが掲載されたバージョンを配信することになりました。

 この「日刊IWJガイド」をお読みいただいている皆さんにはお分かりいただけるかと思いますが、「日刊IWJガイド」の編集には、多大な時間と労力がかかっています。ネタ探しのリサーチに始まり、取材、原稿の執筆、デスクによる情報の集約、そして責任編集長である岩上さんの入念な原稿チェックを経て、発行しています。原稿の完成はいつも、深夜2時、3時になります。他の記事のリライトや校正も含めて、岩上さんの帰宅は、毎晩、4時、5時に。この頃は、ツイッターでの発信量も一時に比べて減るほど、仕事量が増えています。規模も大きくなった分、マネジメントにかける時間が3倍、4倍になっているようです。

 岩上さんは、IWJを設立する前(我々スタッフはテレビ画面を通してしか知らなかった時代)も、ハードワーカーだったそうです。そのハードワーカー人生のはじまりは、学生時代から。生活費と学費と子どものミルク代を払うべく(岩上さんは学生結婚でした)、働きながら大学へ通っていて、「19歳以来、ぶっ通しで働きづめ、一度もまとまって休んだことがない」そうです。

 そんなワーカホリックな人生を生きてきた岩上さんでも、さすがにIWJを設立以降、今に至るまで、一日も完全なオフの日がない、365日働きづめという状態は、経験がないそうです。無類のスポーツ好きなのに、ペナントレースでどこのチームが勝っているか分からないまま、日本シリーズの優勝チームも分からない、というのは、小学校低学年から50歳を迎えるまで、まったく経験したことがなかったそうです。

 こんな無理を重ねて、20代や30代以上に働いたら、体が壊れる、という心配をされる方も多いと思いますが、一年前に実際、心臓の発作で救急搬送されており、毎日がぎりぎりの薄氷を踏む日々であることは間違いありません。この岩上さんの頑張りが実を結び、IWJが存続し、価値ある情報を皆さまにお伝えすることができるよう、僕らも頑張りたいと思います。どうぞ、ご支援をお願いしたいと存じます。

 無料サポーターの方で、これからも引き続きこの「日刊IWJガイド」を読みたい!という方は、ぜひ、「フルバージョン」が届くIWJ定額会員にご登録ください! IWJの活動は、会員の皆さまからの会費およびご寄付によって成り立っています。IWJがこれからも活動を継続できるように、ぜひ、この機会にIWJの定額会員にご登録ください!

※会員登録はこちらです!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 なお、リニューアルに際して、この「日刊IWJガイド」の名称を変更することになりました。つきましては、新しい名称を広く募集いたします。

 私は、ニューヨーク・タイムスを意識して「IWJタイムス」にするか、ワシントン・ポストを意識して「IWJポスト」にするとよいのではないか、と思っているのですが、どうでしょう・・・。ちょっと気取り過ぎでしょうか。

 ぜひ、皆さまのご意見も聞かせてください! どうぞよろしくお願いいたします。

※新メルマガの名称はこちらまでお寄せ下さい
office@iwj.co.jp

 切り替えは、4月1日配信予定の日刊IWJガイドからです。無料サポーターの方、会費が未納付になっている方など、この機会に前向きにご検討いただき、ぜひ、定額会員へのご登録をお願いいたします!

■わとはぷ~What happened today?

 今日は3月9日です。1866年(慶応2年)のこの日、京都の旅館・寺田屋に宿泊していた坂本龍馬を伏見奉行が襲撃した「寺田屋事件」が発生しました。龍馬はこの事件により、左右の親指を負傷するも、辛くも家屋を脱出して追っ手から逃れました。

 龍馬はこの事件の2日前、それまで対立関係にあった薩摩藩と長州藩による軍事同盟「薩長同盟」を成立させていました。当初、薩摩藩は公武合体の立場から幕政改革を求めていたのに対し、長州藩は急進的な攘夷論を唱えて討幕運動を進めており、1864年7月に上京して出兵した長州軍を薩摩軍が打ち破った「禁門の変」(蛤御門の変)に至って両藩の対立は決定的なものとなっていました。しかし、龍馬の斡旋により、この対立関係は解消され、1866年に両藩は軍事同盟を締結するに至りました。

 龍馬はその後、翌1867年に亀山社中を「海援隊」に改称し、海運事業に乗り出します。また、土佐藩士の後藤象二郎に対し、大政奉還や上下両院による議会政治などの内容を含む「船中八策」を提示しました。1868年に明治天皇によって出された「五箇条の御誓文」は、この「船中八策」の内容を踏まえたものであると言われます。

 1867年11月の大政奉還後、龍馬は同じ土佐藩士の中岡慎太郎とともに京都の近江屋に宿泊していたところ、「十津川郷士」を名乗る男たち数人に襲撃され、暗殺されます。暗殺者の正体に関しては、新選組や薩摩藩士等、諸説ありますが、現在も謎のままです。龍馬は、明治維新に貢献したことから、「維新殉難者」として、吉田松陰や橋本左内、高杉晋作らとともに、靖国神社に祀られています。

 靖国神社の来歴や祭神に関しては、以前、記事としてまとめさせていただきましたので、そちらをご一読いただければと思います。

※靖国神社キーワード集(「IWJウィークリー第14号」より)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/161812

 現在、日本人の多くが共有している「龍馬像」は、司馬遼太郎著『竜馬がゆく』と、それを原作としたNHK大河ドラマ「竜馬がゆく」によって形づくられたものであると思います。NHK大河ドラマに関しては、2010年に福山雅治さん主演の「龍馬伝」も放送されました。他にも、龍馬に関しては、三谷幸喜氏が脚本を担当し、ダウンタウンの浜田雅功さんが龍馬役を務めた日本テレビのドラマ「竜馬におまかせ!」や、武田鉄矢さんが原作・原案を務めた漫画「お~い!竜馬」などがあります。

 土佐藩の下級藩士でありながら、卓越した才覚によって幕末という激動期を駆け抜け、明治維新の直前に命を落とす、というドラマチックな「龍馬像」が、どこまで史実を正確に反映したものであるかは分かりません。おそらく、かなりの部分が、司馬遼太郎によって脚色されたものであると考えられます。

 過去の歴史は、現在の私たちの願望を投影して、いかようにも「物語る」ことが可能です。しかし、それが行き過ぎると、自らに都合の悪い歴史を書き換え、捏造しようとする、「歴史修正主義」に陥ることになりかねません。ナチス・ドイツによる「ホロコースト」に関して「ガス室はなかった」などとする主張が、それです。従軍慰安婦の存在を否定したり、南京大虐殺はなかったと否定したりするプロパガンダも、間違いなく歴史修正主義者、あるいは歴史の捏造者であるといえます。

 私たちに求められているのは、歴史は歴史として学び、物語は物語として楽しむという、複眼的な視点ではないでしょうか。

 しかし、現在の安倍政権と自民党執行部には、こうした「歴史修正主義者」が閣僚・幹部として名を連ねています。高市早苗総務相と稲田朋美政調会長はは、就任早々、極右男性とのツーショット写真の存在が発覚しました。自民党には、安倍総理の直属の組織として、日清戦争以降の歴史を検証する「歴史を学び未来を考える本部」が設立されました。

※【安倍「破憲」改造内閣の奇怪な正体(2)】高市早苗総務大臣と「ネオナチ団体代表」とのツーショット写真:騒動の背後では、歴史書き換え「情報発信」計画が進行中?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/169824

※【安倍「破憲」改造内閣の奇怪な正体(4)】「ゴスロリ」ファッションの中身は極右政治家! 安倍総理お気に入りの稲田朋美・新政調会長、その政治的背景
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/179120

 IWJではこれまで、こうした「歴史修正主義」の横行に警鐘を鳴らす岩上さんによるインタビューシリーズを、多数配信してきました。この機会にぜひ、ご覧いただければと思います。

※2013/02/16 旧日本軍による朝鮮侵略の真実 岩上安身による奈良女子大学名誉教授・中塚明氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/58397

※2013/06/24 「日本軍慰安婦制度は、国内法上も国際法上も明らかに犯罪である」「韓国併合は無効である」~岩上安身による国際人権法学者・戸塚悦朗氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86605

※2013/08/02 陸軍兵站総監が指令した「ことごとく殺戮すべし」~戦慄の殺戮作戦自体を陸軍公式の「日清戦史」から抹消した参謀本部~岩上安身による井上勝生氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/94362

※2014/08/15 慰安婦問題、朝日「誤報」で高揚する「右派メディア」の主張を徹底論破~岩上安身による哲学者・能川元一氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/161862

 安倍政権のもとで着々と進行するこうした「歴史修正主義」の動きを、IWJは見逃しません。歴史修正主義者が否認し覆い隠そうとする歴史の真実をIWJはまだまだ報じ続けます。これは戦いであると覚悟しています。どうぞご注目を、そしてご支援をよろしくお願いいたします。

 それでは、本日もよろしくお願いいたします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/