IWJ代表の岩上安身です。
米国のバイデン政権によるノルドストリーム爆破を暴露したシーモア・ハーシュ氏が、3月22日、自身のホームページで、このノルドストリーム爆破事件に対する米国政府の姿勢を、痛烈に批判する新しい続報記事を公開しました。
記事のタイトルは、ずばり「隠蔽(THE COVER-UP)」です。
この記事には「ノルドストリーム・パイプライン破壊の責任を隠し続けるバイデン政権」という副題がつけられ、バイデン政権の背信的な体質と、見て見ぬふりをしているNATOや日本などの同盟国を痛烈に批判するものとなっています。
IWJは、ハーシュ氏の全テクストのうち公開された最初の4段落を全訳し、残りの有料部分は、論旨を抄訳する形でご紹介します。
今回は、その第2弾です。
その第1弾は、以下のURLから御覧になれます。
以下は、未公開の有料部分の仮抄訳です。ご興味を持たれた方はぜひ、ハーシュ氏のサイトへ飛んで、有料記事全文をご購読ください。
- Seymour Hersh(シーモア・ハーシュ氏のホームページ)
またハーシュ氏の、バイデン政権がノルドストリーム爆破の犯人だったことを暴露したスクープ記事の翻訳は、以下から読むことができます。
以下から、続報の第2弾の仮訳となります。
第2弾は、『ニューヨーク・タイムズ』のジュリアン・バーンズ記者のインタビューの記録が中心となります。
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「『ドイツに伝わったのは、米国諜報機関による完全な捏造で、あなたの話の信用を失墜させることが目的だった』と、私は米国諜報機関の関係者から聞かされた。CIAの情報操作のプロは、プロパガンダ作戦がうまくいくのは、受け取る側が、望ましくない真実を矮小化したり、置き換えたりできるストーリーを必死に求めている場合だけであることをよくわかっている」
ここで、ハーシュ氏は、非常に重要なことを述べています。情報操作が成功するのは、その受け手が、「望ましくない真実を矮小化したり、置き換えたりできるストーリーを必死に求めている場合だけ」だというのです。
苦い事実・真実を直視し、信じたくない、嘘であってくれ、と願うのは、危機的な状況に立ち至った人間の普遍的な心理です。そこまで見越して、ドイツ側のショックをやわらげ、彼らに受け入れやすい、代替のストーリーを米国は用意した、ということです。
まさに、『ニューヨーク・タイムズ』の記者たちは、この条件に見事にあてはまりました。
『ニューヨーク・タイムズ』は、よく民主党の代弁者と言われます。政治的に民主党に近いだけでなく、「労働者の党」などでは必ずしもなくて、米国国家利権村と利害を共有しているのです。
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