「具体的な手順は持っていません」。原子力規制委員会の更田豊志委員が、重大事故に対する最終的な収束手順について関西電力にたずねると、原子力事業本部の吉原健介部長がはっきりと答えた。
10日に行われた、第3回目となる大飯発電所評価会合では、関西電力側から事故シーケンス(事故に至る一連の物事の組合せや発生順序、発生タイミングなどの記述)の選定やその対策の有効性評価などについて説明があった。
原子力規制委員会では、原発の再稼働に直結する「新・規制基準」の規則案をパブリックコメントにかけており、5月10日金曜日がその締切日となっている。このパブリックコメントの締切日である10日、六本木一丁目駅近くにある原子力規制委員会前で、抗議が行われた。
FoE Japanの満田夏花氏はパブリックコメントについて、「役所の人からみると面倒くさい手続きの一つにしかみえないかもしれない。国民にとっては唯一、声を挙げられる機会の一つなんです」とスピーチした。このパブリックコメントの扱いについても、様々な問題点があると次々と懸念事項があがった。「周知の仕方が不十分」「内容の解説等もない」「不誠実」こういった意見が挙げられた。
最後に、先日急遽開かれたという日弁連主催の福島原発事故の補償を巡る時効問題の集会について、解説。民法の規定では、賠償請求権が3年とされているが、東電の見解は「そんなことはありません」と否定しているという。しかし、時効を無効にするには、特別立法しかないという。この時効問題を知っている国会議員も少なく、これからどういった動きがあるか、注視していく必要がある。
10日、毎週金曜日に首相官邸前で続けられている反原発抗議行動が行われた。福島第一原発1.2キロ地点から東京に避難してきた女性は、精神的におかしくなっていた時に助けとなっていたテント前広場撤退に対して強い反対を唱え、復興予算を被災者のために使って欲しいと訴えた。
また、同時間帯に国会前で行われた抗議行動では、安倍首相が2日と3日、アラブ首長国連邦(UAE)とトルコに対し、原発輸出に向けて原子力協定を締結したことへの批判が噴出した。スピーチ台に立った男性は、「福島第一原発の収束もままならないのに、もし他国で事故が起きた場合、どう責任を取るのか」と語気を強めた。
2013年5月10日(金)19時より、愛知県名古屋市中区で「全原発即刻廃炉!名古屋金曜抗議行動 中部経済産業局・中部環境事務所前」が行われた。主催は、月イチNAGOYA脱原発デモ。雨の中、少人数ながら拡声器やドラムを用い、「原発いらない、今すぐ止めろ」というシンプルなシュプレヒコールを、粘り強く上げ続けた。
2013年5月10日(金)18時より、愛知県名古屋市東区の関西電力東海支社前で、「大飯原発を停止せよ!関西電力支社前アクション@名古屋」が行われた。主催は「ナゴヤaction!原発ゼロ」。あいにくの雨のため傘を差しながらの抗議となったが、参加者達のエネルギーは少しも落ちる事無く、「原発いらない、一基もいらない」などと、力強いシュプレヒコールを挙げた。
2013年5月10日(金)18時より、大阪府大阪市北区の関西電力本店前で「5月10日 関西電力本店前抗議」が行われた。主催はTwitNoNukes大阪。あいにくの雨ではあったが、参加者達はそれを跳ね返すような勢いで、「琵琶湖を守れ、自然を守れ」「大飯原発今すぐ止めろ」などと、力強いシュプレヒコールを上げた。
2013年5月10日(金)18時30分より、石川県金沢市のJR金沢駅前で「どいね☆げんぱつvol.43 金沢駅東口鼓門」が行われた。主催は「どいね☆原発」で、「どいね」とは金沢弁で「それってどうなの?」という意味。いつもと違い、マイクを通じたスピーチで、通行人に直接原発反対をアピールした。恒例のシール投票では、原発反対が大きく上回った。
2013年5月10日(金)18時より、北海道札幌市中央区の北海道庁前で、「北海道庁北門前反原発抗議行動」が行われた。主催は北海道反原発連合で、今回が44回目。スピーチをした男性は、「子供や若者も参加しやすいようなデモを予定している。推進側も手を変え品を変え、仕掛けてくるが、こちらも粘り強く新しいアイデアを出して続けて行こう」と訴えた。
2013年5月10日(金)17:00~、経済産業省前にて「土地明渡請求訴訟」撤回要求・決起集会が行われた。
ゲストの落合恵子さんは「このテント広場は私たちの憤りと喪失と悲しみ、でもその中で見つけだした明日への希望がベースとしてあるところ。そこを廃止しろとなど決して私たちは言わせてはならない。」と訴えた。
今回で四回目となる「大飯発電所3・4号機の現状に関する評価会合」では、4月に関西電力から提出された新規制基準適合性確認結果報告のうち地下構造の把握と活断層の連動性の考慮について審議された。
関西電力は音波検査などの結果、大飯発電所付近には大きな地震を引き起こす連続した断層は認められないとする調査資料を提出。予想される津波の被害に関しても大飯原発に影響を与えるものではないとしたが、これに対し原子力規制委員会の島崎邦彦氏は「地震学的には驚異的な計算。想定される被害をごまかさず、きちんと正確な評価をしてほしい。」と一蹴。その後も終始活発な議論が交わされたが、最終的に関西電力の大石執行委員は「本日いくつかの検討項目を頂いたので、それらをまとめておく」と述べ、次回への前向きな意欲を覗かせながら会合を終えた。
2013年5月10日(金)18時より、茨城県水戸市の日本原電茨城総合事務所前で、「第38回原電いばらき抗議アクション!」が行われた。主催は、東海第二原発再稼働反対と廃炉を求める有志の会。今回から場所が変更となり、参加者達は広くなったスペースで、グルグルと円を描きながら、「東海第二、絶対廃炉」などとシュプレヒコールをした。
2013年5月10日(金)18時30分より、宮城県仙台市で「脱原発みやぎ金曜デモ」が行われた。主催はみやぎ金曜デモの会で、今回が38回目となる。元鍛冶丁公園に集合し、一番町、青葉通と繁華街と行進し、最後は仙都会館前で流れ解散した。約80名の参加者達は鳴り物とともに、「女川原発再稼働」などと、シュプレヒコールを挙げた。
2013年5月17日(金)18時より、東京都八王子市で「原発反対八王子行動」が行われた。主催はハカルワカル広場の有志で、今回が33回目となる。参加者達は集合場所の子安公園でスピーチをした後、「経済よりも命が大事」「安心して野菜が食べたい」などとシュプレヒコールをしながら、夕暮れ時の市内をパレードした。
2013年5月10日(金)18時より、千葉県柏市のJR柏駅東口ダブルデッキで、「第36回柏駅東口金曜行動」が行われた。主催は、東葛連合金曜日集会。スピーチではトルコへの原発輸出が批判され、東海第二原発再稼働阻止のため、「東海村議会の原子力特別委員会を傍聴しに行こう」などと提案された。後半では、『こいのぼり』『汽車ぽっぽ』の替え歌で原発反対が訴えられた。
2013年5月10日(金)18時より、兵庫県神戸市中央区の関西電力神戸支店 神戸営業所前で、「オキュパイ関電 神戸支店前」が行われた。主催は原発ゼロ!核兵器ゼロ!ZEROこねっとで、今回が44回目。あいにくの雨ではあったが、参加者達はそれを跳ね返すような勢いで、「琵琶湖を守れ、自然を守れ」「大飯原発今すぐ止めろ」などと、力強いシュプレヒコールを上げた。
2013年5月10日(金)、岩手県盛岡市の内丸緑地公園から、「第40回 脱原発盛岡金曜デモ」が行われた。主催は、盛岡でもデモし隊で、74名が参加。日中の最高気温が20度を超えるという陽気で、先週開花した桜はまだ残っていた。参加者達は、ようやく陽が長くなった明るい街並を、「再稼働反対」などのシュプレヒコールを挙げながら、練り歩いた。
2013年5月10日(金)15時から、東京都新宿区の東京都庁で「猪瀬直樹東京都知事 定例記者会見」が開かれた。猪瀬知事は、平成27年度をめどに、都営地下鉄の日比谷駅と神保町駅に「駅ナカ」の店舗を設置することを報告した。これにより、周辺の地域商店にお客が回ってこなくなる懸念について問われると、「第一に利用者の利便性を改善する。競合するというレベルにいっていない」と、不安に思う部分はないことを強調した。
2013年5月10日(金)17時30分より、青森市のJR青森駅前で、青森駅前「原発なくそう!核燃いらない!あおもり金曜日行動」が行われた。主催は、同実行委員会。スピーチをした男性は、「ドイツでは9年後に原発を全廃することが決まってるが、核廃棄物の処理法は彼らでさえ分かっていない」と危機感を訴えた。