「私は金が欲しくて申し立てをしたわけじゃない。原発事故による死者はいないと言わせないため。脱原発のため。樽川家への謝罪を求めるため」。福島原発事故によって父親をなくした樽川和也さんは、2013年6月6日に行われた「第38回全国公害被害者総行動デー」の一環として行われた東電・政府交渉の場においてこのように述べた。事故と自殺の因果関係を認めた東電は、和解に応じ、相当の賠償をする。東電が事故と自殺の因果関係を認め、和解に応じたのは初めてのことだという。
しかし、未だに東電から謝罪がないとし、この日、樽川さんは怒りの声を上げた。「『たいへんご心配とご迷惑をおかけしました』ってなんだ? 責任を認めたのに、なぜ、会社として謝罪しないんだ! 壇上の人、想像してくれ。母ちゃんと二人で、ロープにぶら下がった親父を下ろしたんだ。農作業中でも、このことが一日たりとも頭から離れない。金が欲しくてやってんじゃねーんだよ!」
樽川さんのこの訴えに対し、東電は、「(仲介に入った原子力損害賠償紛争センターから)遺族に対して誠意を示すこと、と要請があったため、代理弁護士のほうから5月14日付けに回答書を出している。賠償手続きを迅速に進めることで気持ちを伝えたい」と述べ、会社としての謝罪には最後まで応じることはなかった。
安全なはずの原発によって苦しむ農家の方たちの思いにつらくなります。確かに福島という地名を目にすると一瞬考えてしまいます。でも 元々安全な野菜を作ろうと手のかかる無農薬野菜を作っていた方たちが、原発の被害に遭ってしまったら、失望するのは当然です。個人的には生協の共同購入での買物が多いので、福島産でも安心して買っています。でも、やはり少しの不安はあります。原発の安全性の自信とはなんでしょうか。もうなくなって欲しい。いつかまたこのような事故が起こるか不安を心の片隅に持ち続けて暮らすことになりました。
空も海もすべてを汚して壊してゆく原発事故。浄化される日はくるのでしょうか。原発に明日はあるのでしょうか。無農薬や減農薬の農産物をこれからも待っていますので農家の方々には本当に感謝しているのです。
空気や水をきれいにする方法を探しましょう。もう誰も死んではいけません。農業は国の土台で、食は体と命の土台ですよね。