参議院に審議の場を移した、集団的自衛権行使容認にもとづく安全保障関連法案。憲法学者の約9割が「違憲だ」との見解を示し、国会前では学生有志による「SEALDs」の抗議行動が週ごとに熱を帯びるなど、国民からは「反対」の声が上がっている。
そんななか、7月29日(水)、30日(木)の2回にわたり、参議院特別委員会で質問の場に立ったのが、「生活の党と山本太郎となかまたち」共同代表の山本太郎参議院議員だ。山本議員は、原発の被弾リスクやイラク戦争の総括について、安倍総理をはじめとする政府側に質問。しかし、政府から明確な回答は得られなかった。
そんな山本議員が、今度はNHKに舞台を移し、野党の一議員として、与党側との討論の場に加わった。毎週日曜日、午前9時から放送されているNHK「日曜討論」で、持ち時間わずかながらも、安全保障関連法案の瑕疵について、発言を行ったのである。
以下、山本議員の発言全文を掲載する。
特集 安保法制反対メッセージ
「安倍晋三は私の20年来の敵です」――。
1万2千人を超える学者たちが賛同人に名を連ねる「安保関連法案に反対する学者の会」と、毎週金曜日に国会前で抗議集会を続ける「SEALDs」を中心とした若者たちが2015年7月31日、初めての共同行動となる集会とデモを行ない、約4000人が参加。その後の金曜国会前行動は2万5千人に及ぶ規模となった。
2015年8月2日(日)15時より、安倍政権での安保関連法案、辺野古基地建設などの強行に反対し名古屋市・栄で「ひかりの広場を怒りの広場に!8.2 怒りの女子デモ第2弾 暴走するアベ政治にレッドカード!」が行われた。
2015年8月2日(日)15時より、作家で法政大学教授の中沢けい氏と元自衛官の泥憲和氏による講演と対談「日本の平和、人権、言論を考える」が神戸市中央区にある兵庫県保険医協会で開かれた。「核戦争を防止する兵庫県医師の会」の第34回総会記念企画として行われたもの。
2015年8月2日(日)、社民党副党首の福島みずほ参院議員が新潟市内で街頭演説を行った。
「アメリカの対日政策に影響をもつ知日派は、5~30人と言われている。日本の政府、大企業、一部国会議員が、こうした知日派にお金、機会を提供し、日本で進めたい政策を後押しさせている。『ワシントンの拡声器』を通じて大きなパワーを与えられた彼らの声を、マスメディアは報道し、アメリカの政策として日本に届ける。
『新しい外交』において、問題解決の前提として求められるのは、情報の共有、対話の促進、相互理解、カウンターパートとの連携である。『日本』というキーワードに限定せず、環境、女性、子どもなど、さまざまなチャンネルで、仲間になれる人を探し、つながっていくことが重要だ」
※本ブログ記事は、会員・サポーター向けに毎日発行している無料メルマガ「日刊IWJガイド」2015年7月31号より、特別に切り抜き掲載したものです。
失言・暴言内閣と言っても過言ではない安倍内閣ですが、彼ら自身はそう思っていないところが恐ろしいですよね。だって、何を言っても「注意」で済むんですから。
先日、「法的安定性は関係ない。わが国を守るために(集団的自衛権行使が)必要かどうかが基準だ」などと発言し、大大大問題となっている礒崎陽輔・総理補佐官ですが、野党の再三の要求を受け、やっと来週8月3日の国会への参考人招致が決まりました。