百人百話「第三十話」大塚愛さん 2011.11.5
特集 百人百話
「つながって生きていればいい」
岡山県生まれ。37歳。12年前に農業研修で訪れた双葉郡川内村で大工をしていた。夫と子ども2人の4人家族。事故後もライフラインに問題はなく、好きな場所を離れたくはなかったが、夫に促され岡山の実家をめざした。途中ニュースを見るたびに、怒りがこみ上げてきた。もう帰れないと頭では理解できても、気持ちがついていかず、毎日泣いた。関西以西は震災への関心が薄い。いまはここで伝えていくことが、自分の役目だと思っている。