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福島第一の汚染水問題、止水できなければ凍土壁対策から撤退する可能性も~第21回 特定原子力施設監視・評価検討会 2014.5.2
福島第一原発に建設が予定されている凍土遮水壁をめぐり、5月2日(金)、原子力規制委員会は特定原子力施設監視・評価検討会を開き、凍土遮水壁の安全性などについて、事業者である東京電力らと議論した。
検討会の冒頭、規制委員会の更田豊志委員は、「凍土遮水壁の問題をきっちりとやりたい」と汚染水対策への意気込みを述べた。また、会では事業者側と規制側との認識の不一致が見られ、議論が紛糾する場面も見られた。
「田中俊一委員長が東電廣瀬社長と直接面会、汚染水・廃炉対応について話し合う方針決まる」第28回原子力規制委員会 2013.10.23
原子力規制委員会は、東電から提出された汚染水対策などに関する報告書を評価した結果、規制委の意図が伝わっていないと判断した。規制委員長が直接東電社長と面会し、福島第一原発における汚染水対応・廃炉対応について話し合うことが、10月23日に開かれた第28回原子力規制委員会で決まった。
規制委・更田 事前に察知できた事象に「緊急措置」をとる東電に苦言 2013.9.30
東電の対応の遅さは、いたるところに表れる。
9月30日、原子力規制庁で、福島第一原発の汚染水問題について議論を行う「第7回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ」が開催された。
「我が国に安全研究をこなすだけの人材やインフラが十分にあるかといえば心もとない」 ~第23回原子力規制委員会
原子力規制委員会は、来年度より原子力安全を継続的に改善していくための安全研究に取り組むことを決めた。今後、業務を的確に実施していくためには科学的知見を蓄積していいくことが不可欠であるとの考えに基づいた方針だ。
田中委員長「東電は放射能の表し方が誤っており、全く改まっていない」 ~第21回原子力規制委員会 2013.9.5
原子力規制委員会は5日(木)、21回目となる会合を開いた。田中委員長は、汚染水漏洩問題について「まともなデータが出てこない」と東電を厳しく批判し、評価やデータの取り方を含めて規制庁が関わっていく方針を打ち出した。中村委員もそれに同調し、東電のデータに専門性がないと述べて、規制庁のデータでは海域への影響は認められないとした。
貯水タンクからの汚染水漏れ「レベル3(重大な異常事象)」に引き上げ決定 ~第20回原子力規制委員会 2013.8.28
福島第一原発の貯水タンクから高濃度汚染水が漏えいした問題で、原子力規制委員会はINES(国際原子力事故評価尺度)の評価を事故発覚当時のレベル1(逸脱)から、レベル3(重大な異常事象)に引き上げることを決定した。漏えい水の量は300トン、放出された放射性物質は約24兆ベクレルと換算されている。
福島第一の漏洩水事故評価をレベル3に引き上げへ ~第19回原子力規制委員会 2013.8.21
福島第一原発の汚染水貯留タンクから高濃度汚染水が漏れている問題で、原子力規制員会はINES評価に基づき事故の深刻度をレベル3(重大な異常事象)に引き上げる意向を示した。漏えい発覚時は潜在的影響が不明だったため暫定的にレベル1と評価していたが、300トンと大幅に訂正されたのに伴い、放射線量も数千テラベクレル程度と見直されたため、レベルの引き上げが検討されることとなった。
更田委員「JAEAには推進と規制が慣れ合うような妙な組織を作ってほしくない」 〜第18回原子力規制委員会 2013.8.14
原子力規制委員会は14日(水)、18回目となる委員会を開いた。その中でもJAEA改革本部中間とりまとめの議題において各委員から説明した文科省に対して厳しい意見、疑問が投げかけられた。
福島第一汚染水流出を止めろ!更田委員「東電は国でも何でも使え」 〜第1回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ 2013.8.2
「言い方は悪いが、国でも何でも使えるものは使ってほしい」――。
福島第一原発の汚染地下水海洋流出を深刻に受け止めた原子力規制委員会は8月2日、「特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ」の第一回会合を開き、座長を務めた原子力規制委員会・更田豊志委員は「東京電力の手に余るのであれば、声をあげていただきたい。『東電の手に余るから出来ませんでした』では済まない。言い方は悪いが、国でも何でも使え」などと述べ、危機感をあらわにした。
このワーキンググループは、汚染地下水の海洋流出をどのようにして止めるか、規制庁、東電、外部有識者を交えての検討会である。
福島第二2号機は保安規定変更認可申請へ 〜第17回原子力規制委員会 2013.7.31
第17回原子力規制委員会が31日(水)に開かれた。もんじゅは6月の保安検査で新たに65機器に及ぶ点検時期超過が報告された。
また、東海再処理施設は高放射性廃液400立法メートル 、硝酸プルトニウム廃液670kgを保有している事を規制庁に伝え、現地での現状確認することになった。
日本原電による異議申立てを却下 ~第16回原子力規制委員会 2013.7.24
議題にはあがっていなかったが、田中委員長は会議の冒頭で福島第一原発の現状について言及。海洋への汚染水拡散問題については、東電に防止策及び除去対策の早期完了を求めていくこと、3号機で観測された湯気については、引き続き温度や放射線数値の測定を指示し、原因と対策について確認を進めていくことを発表した。
また、敦賀原発2号機の使用済燃料貯蔵設備の評価をめぐって、日本原電が規制委員会に行った異議申立てについては、これを却下することが決定。この判断に対して更田委員は「妥当な判断だと思う」との意見を述べた。
更田委員「海洋への漏洩防止は万全を期して頂く以外無い」 ~第12回原子力規制委員会 2013.6.26
原子力規制委員会は26日(水)、J-PARCにおける放射性物質の漏えい事故は施設管理を行う者等の情報共有できず安易に放出した報告を受け、また福島第一原子力発電所の港湾における海水モニタリング結果は2013年に入り約200Bq/Lだったものが1100Bq/Lまで上昇している報告がなされた。
原子力規制委が新安全基準を決定 ~第11回原子力規制委員会 2013.6.19
昨年10月から検討が続けられてきた原発の新規制基準が、19日の原子力委員会で決定した。これによって電力各社の再稼働要請が本格化すると見られている。決定の瞬間、傍聴席からは「再稼働反対!」「それで国民の信頼を得られると思うんですか!?」などの声が上がり、会場は一時騒然となった。
「いつまでも原因調査中という状況が続くのはあまり快く思えない」 ~第10回原子力規制委員会 2013.6.12
2013年6月12日(水)10時30分から、東京都港区の原子力規制委員会で「第10回原子力規制委員会」が行われた。
原子力災害対策指針改定案に対し、パブコメ345通。規制庁、意見の一部を反映し修正 ~第9回原子力規制委員会 2013.6.5
原子力災害対策指針の改定原案に対するパブコメが5月上旬に締め切られ、規制庁は届いた意見を精査。その上で、指針の記述を修正した。意見の多くは、緊急時モニタリングと安定ヨウ素剤の配布と服用の2点に関するもの。
例えば、緊急時モニタリングにおける「関係者」について。パブコメの意見を取り入れ、主体を具体化すべきという意見に対して、「国、地方公共団体、原子力事業者」などに置きかえ、修正。緊急時モニタリングの結果の公表について、原子力事業者からの「協力」を、「放出源の情報を提供すべきであることを明確化した。
東海村放射能漏れ「信じられない」現場対応 ~第8回原子力規制委員会 2013.5.29
23日に発生し、33人の内部被ばく者を出した、東海村の加速器実験施設「J—PARC」の放射能漏れ事故について、29日、原子力規制委員会は、現地調査、事業者から聴取した当時の事故対応と、今後の課題を報告した。
居住性評価「緊急時対策要員、108㎡の部屋に38人」に対し、更田氏「現実的でない」 ~第7回大飯発電所3・4号機の現状に関する評価会合 2013.5.23
第7回目となる本日の評価会合では、火災対策と居住性評価の2点を重点的に話し合われた。内部火災対策では、原子力規制委員会が出した規定案とは異なる方法で、適合状況を確認している「ケーブル」などについて。
また、居住性評価では、関電が提出した緊急時対策要員の部屋が、狭いのではないかと疑問を抱く更田委員長に対し「ストレステストで大丈夫だった」と、関電は回答。それを聞いた更田委員は「じゃあ、そうおっしゃるんなら、見せてもらいましょう」と関電に要求。
「有識者個人宛に抗議文が送られたことは、科学的・技術的態度を欠いており、センスを疑う」 ~第7回原子力規制委員会 2013.5.22
2013年5月22日(水)10時30分から、東京都港区六本木の原子力規制委員会で「第 7 回 原子力規制委員会」が行われた。この日、規制委員会は、「敦賀原発の2号機直下の断層は、活断層である」という有識者会合の報告を了承した。一方、当該事業者(日本原電)が、有識者会合の個々のメンバー宛に抗議文を出した問題も取り上げ、更田豊志委員は「この一件を重く見ている」と、静な口調に怒りをにじませた。
大飯原発の重大事故対策について、関電:最終的な収束手順は決まっていない ~第3回大飯発電所3・4号機の現状に関する評価会合 2013.5.10
「具体的な手順は持っていません」。原子力規制委員会の更田豊志委員が、重大事故に対する最終的な収束手順について関西電力にたずねると、原子力事業本部の吉原健介部長がはっきりと答えた。
10日に行われた、第3回目となる大飯発電所評価会合では、関西電力側から事故シーケンス(事故に至る一連の物事の組合せや発生順序、発生タイミングなどの記述)の選定やその対策の有効性評価などについて説明があった。