原子力災害対策指針改定案に対し、パブコメ345通。規制庁、意見の一部を反映し修正 ~第9回原子力規制委員会 2013.6.5

記事公開日:2013.6.5取材地: 動画
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 原子力災害対策指針の改定原案に対するパブコメが5月上旬に締め切られ、規制庁は届いた意見を精査。その上で、指針の記述を修正した。意見の多くは、緊急時モニタリングと安定ヨウ素剤の配布と服用の2点に関するもの。

 例えば、緊急時モニタリングにおける「関係者」について。パブコメの意見を取り入れ、主体を具体化すべきという意見に対して、「国、地方公共団体、原子力事業者」などに置きかえ、修正。緊急時モニタリングの結果の公表について、原子力事業者からの「協力」を、「放出源の情報を提供すべきであることを明確化した。

 その他、子どもへの甲状腺被ばくの対応について、原案では避難時には、子どもを優先して配布するとなっている。パブコメの意見では、事前に入手し、配布しておくべきではないかという指摘があった。これに対し、現段階では数が不足しているが、入手可能になった時点で、指針に変更を加えていく方針を示した。

 パブコメは4月10日から一ヶ月間実施。規制委員会に届いた意見は345通にのぼった。

■全編動画

    議題

  1. 原子力災害対策指針の改定案について
  2. 東京電力福島第一原子力発電所の事故から 2 年間の航空機モニタリングの線量の推移について
  3. 大強度陽子加速器施設(J-PARC)ハドロン実験施設における放射性物質の漏えい事故を踏まえた今後の対応について
  4. 汚染水処理対策委員会の報告書について
  • 日時 2013年6月5日(水)
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

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