原子力規制委員会は、来年度より原子力安全を継続的に改善していくための安全研究に取り組むことを決めた。今後、業務を的確に実施していくためには科学的知見を蓄積していいくことが不可欠であるとの考えに基づいた方針だ。
しかし、田中委員長は「正直言って、私の見るところでは、我が国にはこれだけのことをこなすだけの人材やインフラが十分にあるかといえば心もとない」と、現状の問題解決以外の部分に手を回す余裕がない規制委員会の実情を不安視。これを踏まえ安全研究に関しては「長期的に努力していく必要があると思う」と述べた。