「評価を行うにあたってあまりに保守的な考え方をすると、事態の捉え方を誤る可能性がある」 ~第22回原子力規制委員会 2013.9.11

記事公開日:2013.9.11取材地: テキスト動画
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(IWJ・阿部)

 平成24年9月6日に、JAEAの東海再処理施設分析所の管理区域外で、放射性物質による汚染が確認された問題について原子力規制委員会は、レベル1(逸脱)というINES評価を下した。配管の腐食によって、放射性物質を含む廃液が漏えいした事象だが、作業員に法令限度を超える被爆がなかったことや、環境に対する影響が少ないことが判断基準。

 この結果を受け、更田委員は「評価を行うにあたってあまりに保守的な考え方をとるとすると、事態の捉え方を誤る可能性がある」とコメント。続けて「設備の老朽化に伴い、残念ながら今回のような事例は、ある程度の頻度で起こると考えざるを得ない」と述べた上で、「これをレベル1とすると、我が国はレベル1を連発することになりかねない」との懸念を示した。

 またこの日の委員会では、原子力規制委員会設置法の一部施行に伴う関係規則の整備等に関する、原子力規制委員会規則案等に対する意見募集を実施することも決定。パブコメの募集は9月12日から30日間行われる予定。

■全編動画

  • 議題
    核燃料サイクル工学研究所再処理施設分析所の非管理区域における汚染に関する日本原子力研究開発機構からの報告書に対する評価について
    原子力規制委員会設置法の一部施行に伴う関係規則の整備等に関する、原子力規制委員会規則案等について
  • 日時 2013年9月11日(水)
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

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