「言葉尻を捉えるのではなく、どうすればリスクを克服できるのかもっと前向きに捉えてほしい」 ~原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見 2013.9.11

記事公開日:2013.9.11取材地: テキスト動画
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(IWJ・阿部)

 2020年夏季五輪の開催都市を決めるIOC総会で、安倍首相が「汚染水の影響は、港湾内で完全にブロックされている」、「状況はコントロールされている」などの発言をしたことに対し、田中委員長は「言葉の端々をあげつらっても何の意味もない。このようなことを言うことによって、福島県の漁業関係者が不安になり、復興に向けた意欲が絶たれてしまうことが心配。福島の人たちにもっと心を寄せてほしい」と述べ、安倍首相と同じく福島第一原発は、それほど心配しなければいけない状況ではないとの認識を示した。

 福島県沖で捕った魚については、全て線量を計測し、基準を超えるような魚は市場に出回っていないので「大いに食べていただきたいと思う」とも語った。

 また、メディアに対しては「実際には環境や生態系への影響はないにも関わらず、あたかも大変なことが起きているような報道が多いので、国民はそのように捉えてしまう。風評被害も同じで、口では福島県を支援しようと言っているが、実際には基準値を超えていないものも買わない。私からするとちっとも支援になっていない。そういうことをメディアはもう少し意識してもらいたい」と提言した。

■全編動画

  • 日時 2013年9月11日(水)
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

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