東電の対応の遅さは、いたるところに表れる。
9月30日、原子力規制庁で、福島第一原発の汚染水問題について議論を行う「第7回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ」が開催された。
9月16日、東電は、台風18号による大雨で溜まったタンク堰内の雨水を、1リットルあたり30ベクレルという放出限度以下の値であることから、「緊急措置」として、回収することなく放出した。これについて原子力規制委員会・更田豊志委員は、台風が福島第一原発に与える影響は想定できたはずだと指摘し、「準備ができていれば回避できたはずのものを『緊急措置』と呼ぶことに、強い不満ある」と、東電の後手後手の対応を批判した。