2024年12月10日、午後5時30分より、東京都千代田区の外務省にて、岩屋毅外務大臣の定例記者会見が行われた。
冒頭、岩屋大臣より、12月14日に、カリブ地域14ヶ国が加盟するカリブ共同体(カリコム)諸国の外相等を招き、第8回日・カリコム外相会合が10年ぶりに東京で開催される旨の報告があった。
岩屋大臣は「今回の会合では、日・カリブ交流年である本年の取組を総括し、次の10年の指針をすり合わせたい」と抱負を述べた。
- 第8回日・カリコム外相会合の開催(外務省、2024年12月10日)
続いて、各社記者と岩屋大臣との質疑応答となった。
IWJ記者は、前回(12月3日)の会見に引き続き、ウクライナへの支援金と汚職の問題についての質問などを準備して臨んだが、岩屋大臣が「公務のため」という理由で会見が早めに切り上げられ、残念ながら質問はかなわなかった。
他社の記者からは、「日本被団協のノーベル賞受賞、核兵器禁止条約へのオブザーバー参加」、「シリア情勢」、「韓国情勢(今後の日韓関係)」、「岩屋外務大臣の国会対応」、「日中関係(大臣の訪中)」、そして、「石破総理のインドネシア訪問」についての質問があった。
訪中について、岩屋大臣は、先週(12月4日)、東京で開催されたフォーラムの場での自身の発言「早期に中国を訪問して王毅(おう・き)外相と会談し、懸案事項を解消するとともに協力を拡大させ、また、適切な時期に、王毅外交部長を日本にお迎えし、協力と連携をさらに具体化させてまいりたい」に関して、「その外相会談で何を期待するか」と問われ、次のように答えた。
- 岩屋外務大臣の第20回「東京―北京フォーラム」開幕式への出席(外務省、2024年12月4日)
岩屋大臣「早期の訪中に向けて、引き続き、国会日程の都合もありますので、なかなか断定的にはまだ申し上げられませんが、調整を急ぎたいと思っているところでございます。
成果ということですが、日中間には様々な、もういちいち申し上げませんが、課題がありますので、それらが一つずつでも、前に進んでいく解決に向かっていく。中国側からの、様々なお話もあろうと思うし、こちらから申し入れなくてはいけないこともございますので、そういった、万般にわたる課題について、少しでも解決、前進発展というものが見られるように努力していきたいと思っているところです」
会見内容の詳細については、全編動画を御覧いただきたい。