東京都下の水道水が危ない! 米軍と自衛隊の基地による汚染か!? 多摩地域住民650人中、半数以上から健康リスクのある高濃度血中PFASを検出!~6.8「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」記者会見 ―原田浩二 京大准教授ほか 2023.6.8

記事公開日:2023.6.12取材地: テキスト動画
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(取材・文、山内美穂・浜本信貴)

 米軍横田基地(東京都福生市、瑞穂町、武蔵村山市、羽村市、立川市)周辺の井戸から、人体に有害と言われている有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度の値で検出された問題で、2023年6月8日(木)、立川市で、市民団体「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会」による記者会見が行われた。

 「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会」は、2022年11月から多摩地域の住民の血液調査を行ってきた。この日、行われた記者会見は、一連の調査の「最終報告」とされた。

 報告によると、血液検査を行った住民650人のほぼ全員からPFASが検出され、そのうち半数を超える335人から、健康リスクが懸念される高い血中濃度の数値が検出された。特に、立川市と国分寺市の住民からは、高い割合で高濃度のPFASが検出されたことが明らかにされた。

▲左から、小泉昭夫 京都大学名誉教授、原田浩二 京都大学准教授、「明らかにする会」事務局(IWJ撮影、2023年6月8日)

 IWJは同会の血液検査と中間報告等をこれまで継続して報じてきたが、今回、650人全員分の最終結果報告を生中継した。

 この日の会見では、解析を行った京都大学の原田浩二准教授と、同会の専門家チームとして協力してきた京都大学の小泉昭夫名誉教授が登壇し、多摩地域住民の血中PFAS濃度について総括した。

 また、血液調査に参加した住民からの発言もあった。同会の事務局からは、今後の活動について、呼びかけがあった。

 IWJが取材した、これまでの「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会」の記事については、ぜひ以下の記事を御覧いただきたい。

 京都大学の協力を得て行った「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会」による血液調査は、2022年11月~2023年3月の期間、計650人の多摩地域住民が参加した。19歳~92歳の年齢幅で平均年齢は66.8歳、女性435名、男性215名であった。血液調査に参加したほぼ全員から、PFASが検出された。

 調査参加者の居住地は、27市町村に及んだ。内訳は、国分寺市84名、国立市62名、昭島市50名、府中市47名、立川市47名、武蔵村山市40名、日野市33名、西東京市29名、小平市28名、福生市24名、羽村市23名、武蔵野市23名、小金井市22名、調布市21名、あきる野市19名、青梅市19名、瑞穂町18名、日の出町5名、奥多摩町4名、檜原村1名、東大和市17名、三鷹市13名、八王子市13名、東村山市4名、東久留米市2名、多摩市1名、世田谷区1名(直前まで多摩地区在住)、である。

 10名を超える20市町での632名の結果をもとに、京都大学の原田浩二准教授が解析を行った。

■全編動画

  • 日時 2023年6月8日(木)13:00~15:30
  • 場所 地域保健企画ビル 6F 会議室(東京都立川市)
  • 主催 多摩地域の有機フッ素化合物汚染を明らかにする会

(…会員ページにつづく)

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