ペンシルベニアは、東部時間11月6日の午前1時半の段階で開票状況は95%に達した。得票率はトランプ氏49.5%、バイデン氏49.2%でほぼ横並び。バイデン氏の追い上げが非常に顕著で、票数の差では、1万8千229票差。これから開封される郵便投票分は民主党に有利とされている。
- Pennsylvania President Results(CNN、2020年11月6日)
ペンシルベニア州は、ピッツバーグ氏を含む人口122万人のアレゲニー郡や人口49万人のチェスター郡、人口56万のデラウェア郡などで、バイデン候補が優勢になっている。
同じく、ジョージア州では東部時間11月6日の午前3時39分で開票率は99%で、得票率はともに、49.4%で並んだ。票数でトランプ氏が244万8千232票、バイデン氏が244万7千769票で、463票の極僅差でトランプ氏が優勢となっている。
- Georgia President Results(CNN、2020年11月6日)
ジョージア州は、最大人口約92万人のフルトン郡、第2位の人口約80万人のグイネット郡、人口約70万人のコブ郡などでバイデン氏が優位になっている。
この2州のうち、どちらかをバイデン氏が制すれば、ほぼ、当選が確定的になる。バイデン氏がペンシルベニアで勝利した場合、報道機関によって評価が分かれるアリゾナ分を入れなくても、選挙人273票を獲得して当選確実となる。ジョージアで先に勝利した場合、アリゾナ分を入れないと、269票で届かないが、アリゾナをカウントすれば、280票となり当選となる。
ここで、気になる報道がある。米国のニュース・メディアのポリティコが、まだ、非常に僅差で行方のわからないペンシルベニア州とジョージア州をトランプが制し、ノース・カロライナも勝利した場合、メディアによって評価が分かれているアリゾナ州が再浮上するというのだ。
- How to know if Biden has won(POLITICO、2020年11月6日)
ポリティコによると、トランプ氏がこの3州を制しても、なお、ネバダ州か、アリゾナ州で勝つ必要がある。そして、ポリティコは、次のように述べて、その可能性もあり得るとしている。
「トランプが二期目を勝ち取るには、アリゾナの判定をひっくり返す必要がある。それは2000年の夜のリプレイである。このとき、フロリダはアル・ゴアが勝ったが、その後、ジョージ・W・ブッシュに判定が覆り、それが確定したのである。
それが起きるだろうか。起きるかもしれない」
つまり、トランプ氏がアリゾナ州の再集計を要求するということだ。