学生団体SEALDs(シールズ)という新風の登場もあって、勢いを保ち続けている安保法制に反対する抗議行動が、この8月30日(日)に、当面のクライマックスを迎える。「8・30全国100万人大行動」の実施だ。
2015年8月20日、東京都内で会見を開いた主催者は、「国会議事堂周辺だけで、10万人規模のデモ隊をつくりたい」と意気込んでみせ、抗議行動に参加する各団体の代表者らからは、異口同音に、「全力を尽くす」との宣誓があった。
折に触れて引き合いに出される、1960年の安保闘争との違いについては、SEALDsの奥田愛基氏(明治学院大学4年)が、「法案が可決する前の、大規模デモに意義がある」と発言。憲法学者は、労働組合の存在感が薄くなった部分を、市民団体が補っているところに、日本の民主主義の新たな息吹が感じられると言及した。
- 出席 立憲デモクラシーの会、安全保障法関連法案に反対する学者の会、など
- 日時 2015年8月20日(木) 14:00~
- 場所 参議院議員会館(東京都千代田区)
- 主催 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
勢力結集で「廃案」へと追い込む
冒頭、8月30日の全国行動の主催者である「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会(=「戦争をさせない1000人委員会」「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」「戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター」の3団体の連合体)」の高田健氏が、あいさつを兼ねて、こう述べた。
「安保法案に反対するために、東京・永田町の国会周辺での10万人規模の抗議行動と、全国各地のそれとの合計で、100万人規模の国民運動を予定している。当日まで1週間余りということで、ここ数日は、準備に奔走している」
その抗議行動は、実行委員会の呼びかけに、安保法案の廃案を求める数多くの団体が応じて実現するものだ。会見には、行動に参加する3団体の、それぞれの代表者が出席。団体という形態ではないが、安保法案に反対する憲法学者のグループからも1人の学者が出席した。
実行委員会の福山真劫氏は、「安倍政権は、安保法案を是が非でも可決成立させようと躍起だ。これまで、自衛隊が海外で一度たりとも武力行使していないことを踏まえ、実質は『戦争法案』であるこの法案を、8月30日の全国行動で廃案へと追い込まねばならない」と口調を強めた。
心配なのは、警察による「過剰警備」
8月30日の抗議行動は、雨天でも決行する。実施時間は14時から16時で、全国一斉の「反対コール」が柱になる。国会周辺には正門前を中心に、4つほどの舞台を設置する計画だが、福山氏は、「日比谷や霞ヶ関方面へと、人の群れが伸びれば、国会正門前を軸にした連動型の展開には限界がある。街宣カーを活用し、それぞれの場所でも独自に抗議が行えるよう工夫したい」と表明した。
8/30の行動の取材をお願いするのは、どのページからか、わからなくなってしまいました。
こちらに情報を掲載いたしますので、ご検討いただければ幸いです。
戦争イヤだ!小樽まちなかパレード
30分くらいの集会後、市内中心部を歩いて、コールし、アピールします。
HP: https://www.facebook.com/otaru.machinaka
E-mail:snd@sings.jp(九条の会小樽ネット 園田)
Tel:0134-27-2152(全国生活と健康を守る会連合会 後志小樽本部)
090-1382-4652(九条の会小樽ネット 宇崎)
日時:2015年8月30日(日)14:00から
交通手段:JR小樽駅から徒歩10分
中央バス「市役所通」徒歩5分
住所:小樽市稲穂1-10 小樽中央小公園
情報提供、ご投稿、ありがとうございました。
こちら、取材すべく人員手配に尽力したのですが、小樽に近い場所では撮影スタッフ・記者スタッフがおらず、またボランティア有志の方でも手配ができず、残念ながら取材・撮影がかないませんでした。申し訳ございません。今後とも、また何かございましたら、ご連絡をいただければ幸いです。
また、現在30日に全国で行われた抗議行動の模様をまとめ、記事化する作業を進めています。今回の小樽でのパレードの動画、写真等もしあれば、提供いただければ幸いです。同時に、何人集まったか、参加・主催して、振り返っての雑感などもいただけましたら、こちらも記事に生かさせていただきます。ご連絡、お待ちしております。(IWJ編集部)