7月27日、国民の反対の声にも関わらず、衆議院で強行採決された安全保障関連法案が、参議院で審議入りした。政府・与党は今国会での法案成立を目指すが、野党は徹底的な審議を通じて成立の阻止を図りたい構えだ。
安全保障関連法案に対する反対の声は、学者を中心に、全国の大学に広がっていった。その中でひときわ注目を集めているのが、京都大学に立ち上がった「自由と平和のための京大有志の会」だ。
7月14日、京都大学で「安全保障関連法案に反対する学者の会」と学生団体「SEALDs KANSAI」による緊急シンポジウムが行われた。その場で、「自由と平和のための京大有志の会」の藤原辰史准教授が会の声明文を読み上げた。
- 日時 2015年7月14日(火) 18:30~
- 場所 京都大学吉田キャンパス法経本館1F西第4教室(京都府京都市左京区)
- 主催 安全保障関連法案に反対する学者の会、SEALDs KANSAI (告知)
藤原辰史准教授「すみません、お暑いなか、最後、お時間を少しだけいただきたいと思います。
7月2日に、『自由と平和のための京大有志の会』という会を作りました。3日にホームページを立ち上げまして、今、賛同人を募っております。京大関係者のみならず、一般市民の方から、今日16時現在で588名の賛同者を得ております。
さらに、大変意外なことだったのですが、ここに掲げた声明文が多くの方の支持を得まして、今、2784のツイートと、Facebookで14600のシェアがなされております。この声明文が、今、北海道や東京などの小さな集会で読み上げられているということで、今回、この場を借りて読ませていただきたいと思います。
さっき、イタリア語も到着しましたが、様々な言語でこの声明文を発信しております。それでは、読みます」
戦争は、防衛を名目に始まる。
戦争は、兵器産業に富をもたらす。
戦争は、すぐに制御が効かなくなる。
戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。
戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。
戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。
精神は、操作の対象物ではない。
生命は、誰かの持ち駒ではない。
海は、基地に押しつぶされてはならない。
空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。
血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。
学問は、戦争の武器ではない。
学問は、商売の道具ではない。
学問は、権力の下僕ではない。
生きる場所と考える自由を守り、創るために、私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない
圧倒的な民主政治を支持する力であべ政権を倒す可能性を感じさせる運動体がうまれつつある。70年安保闘争時代には見られない、知性と良識の力のありようを感じます。
安倍があせればあせるほど、この運動は強くなるような気がします。
先日東京で小額のカンパをしましたが、来月にはもう少し頑張ってカンパをしたいと思います。
勝利の日は近い、頑張ろう皆さん!!
人生の闇から生まれた学びを、僕らは愛する人生のために使いたい。ヒトゴロシの悪夢は誰にも味あわせたくねぇ。識ってある?僕らは先祖代々、この土地と平和を愛している。