「アメリカの覇権主義者たちは終末思想を望んでいるから、人類消滅は本当にあり得る話です」──。
2014年12月22日に行われた、岩上安身による、尚絅(しょうけい)学院大学准教授の上村静氏インタビューの後半。前半で、ユダヤ教やキリスト教の成り立ち、キリスト教を真似て天皇国家を仕立て上げた明治の日本、その似非宗教国家としての構造などを語った上村氏。後半では、アメリカ帝国主義と世界の富の1%を占める新自由主義者たちの根底に流れるマモン(富魔)を、ユダヤ教とキリスト教の視点から解き明かしていった。
岩上安身が「金持ちでも天国に行けないのに、なぜ(新自由主義者のように)物欲が全面に出てくるのか」と尋ねると、「ハルマゲドンで自分が救われるのかわからず、不安が常にある。ゆえに『金持ち=努力の人。貧乏人=怠惰』と捉えて、救われるために強欲になるのだ」と上村氏は語る。
インタビューの最後に、上村氏は旧約聖書の『コヘレトの言葉』を紹介した。「人生に意味はないが、価値はある。意味を求めるから疲れる。生きているだけで充分に幸せだ、と説いている」と述べて、一読を勧めた。
- ※【饗宴アフター企画】上村静氏インタビュー(前半)はこちら
- 【饗宴アフター企画】「上から目線(ヘイト)は、16世紀に渡来したキリスト教宣教師が日本に伝えた」 ~ 岩上安身によるインタビュー 第497回 ゲスト 上村静氏 前編 2014.12.22
仏教の思想で、キリスト教の活動
この意味 重い
これで 地球上 全部丸く収まる。
インフルエンザにかかったせいで、前編、後編ともじっくり聞くことができました。素晴らしいインタビューでした。我々は生かされているとか、初期のキリスト教が仏教と似ているとか、一神教も多神教も単にとらえ方がちがうだけとか、とても興味深い話でした。。アメリカにおけるキリスト教の話も、分かりやすかったです。カルヴァンの予定説とそれを起源とする不安から暴走が起きるというのは、実感はできませんが、解るような気もします。モラルハラスメントに関する安冨先生の話とも共通するものがあるように感じました。
今回のようなとても長いインタビューになると見るのも大変なのですが、でも話し手の微妙なニュアンスを理解するためには、やっぱりロングインタビューは必須ですね。実は、結構はまっています。最初に時間を確認して、気合いを入れてから見るようにしています。
デカルトの命題
あなたは神の存在を信じますか
神は死んだとニーチェはいう
サルトルは神がいたとしても
わしたちの人生を何も左右しないと言った
戦前
日本には現人神がいて
多くの人が信じていた
わたしは科学者チョムスキーを信じる
でもわたしは無神論者ではない
献身的に弱い人のために生きた
政治家田中正造様のなかに
神様を感じることができる