パレスチナ・ガザで続くイスラエルによる空爆に抗議する市民らが7月21日、明治公園で「キャンドル・アクション STOP!空爆 ~ガザの命を守りたい~」と題した集会を開いた。集会は、アムネスティ・インターナショナル日本やヒューマンライツ・ナウ、ピースボートなど多くの国際NGOが呼びかけた。
ガザ地区で支援活動にあたってきたNGO「パレスチナ子どものキャンペーン」の中村哲也氏は、「避難しろと言っても、すでにガザは封鎖され、人は逃げ出せず、ガザに安全な場所はない。誰もがそう言っている」と緊迫した現地の状況を説明した。
ガザで続く空爆について中村氏は、「イスラエル軍は攻撃対象の家と、その周辺に爆撃の電話勧告やビラまきをしていて、あたかも人道的な配慮をしていると言いたいようだが、その7分から10分後には、もう実際に爆撃を実行し、死者が出る。仮に逃げても、ガザの人は、家やすべてを一瞬で失うことになる」と述べ、「彼らの命を守るために声をあげるときだ。即時停戦を呼びかけよう」と訴えた。
- ガザからの訴え/日本からガザへのメッセージ
- 多様な宗教界からの連帯と哀悼の祈り
- キャンドルを使った人文字でのメッセージ
すべてを奪われた人々の悲痛な声
集会では、ガザで暮らす人々から寄せられた電話メッセージが紹介された。
現地でNGOスタッフとして活動しているアブジャットシュワさんは、「イスラエル軍の標的となり、ガザの子どもたちはトラウマを抱えている」と説明する。
「私の5歳の息子は、机の下に隠れて10時間、出てこようとしなかった。2日間、何も食べたくないと言っていた。他の子たちも同じ状況だ」
続けて、「私たちは、生活に必要なものすべてを失っている。ここ2~3時間のうちに、また何百もの家族が避難所に押しかけるだろう。今まさに日本から声をあげてほしいのは、違法な武力侵攻に断固反対すること。そして日本の様子を、私たちに伝えてほしい」と訴えた。
同じくガザに住むアグサンブーンという若い女性は、「イスラエルはリハビリ専門の病院さえ標的にし、障害者の女性2人が犠牲になった。避難通告もなく、どうすることもできずに死んだ。こんなことが正当化できるのか」と不条理な現実を話す。
「私たちはごく普通の社会に住んでいる。『ガザ中が武器庫になっている』などとは言えない。戦闘員が隠れている、ともいえない。私たちは、武装しておらず、無力。武器なんか持っているはずもない、一般人だ」
その上で、「国際社会の介入がなければ攻撃は続く。2日前には、4人の子どもが海岸で死んだ。ただ遊びたかっただけの子どもたちが、戦艦から砲撃を受けた。これをどうすれば正当化できるのか。納得できない」と胸の内を語った。
イスラエルへの抗議と平和への願い
IWJ原さんお勧めの火炎瓶テツさんの話は1:35頃から。広い視野の戦争反対は参考になります。